昨日までの天気から一変、青空が広がる。チョコレートのように茶色い稜線は、粉砂糖のような細かい雪をかぶっていた。

10月23日はキッチンの掃除をした。

日に日に下山する日が近づいてくる。 昨日、ついに荷造りを始めた。

雲海と一言で言っても、今日の雲海は夏には見ることのできないような雲海だった。

昨日とは違う景色が窓の向こうには広がっていた。青空と山肌についた白い雪が、なんとも清々しい。

ついに雪が積もった。予報通り、15cm以上の雪で小屋の周りは覆われた。

今日明日の2日間は水場の締め作業だ。男性陣は総動員で水場の締め作業を行う。よって小屋の中は女性で回すことになる。

隣の数百メートル標高が下がる山小屋にいたら、見れなかっただろうな、という雲海を寝床から拝んで、顔を洗い今日も1日さあ仕事。

いつもなら「夕食の時間になりました。食券をお持ちの上、食堂に・・・」と声かけする時間。小屋の中にはスタッフ以外の人気がない。

2連泊してくれた友人は、10月8日の朝、雨の中出発した。2日前に来た時とは対照的で真っ白な稜線歩きになりそうだ。

10月6日、7日は、遥々北海道から友人が泊まりに来てくれた。去年の5月に北海道に遊びに行ったときは、まさか次に会うのが山の上になるとは思いもしなかった。