夏の発掘調査の服装と必需品

今日は発掘調査の服装と必需品について。実際に今年9月の間35度以上の猛暑が続く中発掘調査をしてみて、「これは絶対いるな・・・!」「これはあったほうがいい」と思ったものを挙げていきます。服装、持ち物、それぞれ選ぶときの私なりのポイントも書いていますので参考になればと思います!

服装

帽子

帽子は、つばが広いもの、四方につばがあるもの、首のあたりまで陽射しを遮られるものが良いです。麦わら帽子も良いかもしれませんが、汗を毎日かきますし土埃を浴びることになるので、ガシガシ洗濯機で洗いたい場合は、農作業用などでよく見かける帽子が良いです◎

空調服

これは、持っておいて損はなさそうです。と言うのも、私は買っても実際使うのは数回程度になりそうだったので、買いませんでした。次回以降夏場の発掘に関わることがあれば、次は絶対買おう!と思っています。

夏の発掘調査バイトでは全部で14人ほどいましたが、半数近くが【半袖シャツの上にベスト型の空調服+腕カバー】という格好をしていました。空調服を着ていない人は私含め【半袖シャツ+腕カバーまたは作業着】という格好。

猛暑日が続いており、連続して働くのは長くても40〜50分。空調服を着ている人たちと、着ていない人たちで比較すると、この1時間弱でも疲れ具合が全然違います。着ている人達ももちろん暑さでバテていましたが、着ていない人たちは、もうグッタリ。汗が滝のように流れて止まりません。

また、休憩中も空調服を着ている人達は比較的すぐに回復しているようでしたが着ていない人達は体が熱ったまま。そりゃそうですね・・・。とにかく暑いときの屋外での作業には空調服をおすすめします。

腕カバー

暑いからといって半袖シャツを着て肌を出すのはNG。日焼けもそうですが、それ以上に、肌を露出することで、あっという間にバテてしまいます。実際、私は初日腕カバーを持っていかず半袖で作業していたのですが、軽いやけど状態。それを見て心配した方が予備の腕カバーを貸してくださいました。速乾性の生地の腕カバーは、必要です!!!

手拭いやタオル

首に巻く手拭いやタオルは、汗拭きになるだけでなく、肌の露出を防ぎ日除にもなります。個人的には手拭いが大好きなので、いつも手拭いを巻いていました。休憩中に椅子にぶら下げたりして干しておけばあっという間に乾きますし、かさばらないので便利です。

長ズボン

下は作業着を着ている方がほとんど。私は、10年くらい使っている登山用のモンベルのズボンを履いていたのですが、冬場の発掘調査では問題なかったこのズボン、夏場では汗をかいた足を曲げたり伸ばしたりしていると膝の部分が突っ張って、かなりストレス。めちゃくちゃストレスでした。土を掘ったり、掻いたり、運んだり。ずっと同じ姿勢ではなく動き回るので、突っ張らないズボンがおすすめです。

あまりにも膝の突っ張りにイライラして、新しく買ったのは無法松で見つけた、クライミング用として売られていたパンツ。伸びもいいですし、生地自体も乾きやすいので気に入って使っています。

もし発掘調査用にズボンを買う場合は、ぜひ試着して屈伸運動をしてみることをお勧めします。突っ張らないか動きやすいか、確認しておいたほうが良いです。

長靴

スニーカーでも悪くはないですが、長靴が無難。短いものよりも長めの方が良さそうです。土が靴に入ってくるのを防ぎますし、雨が降った後は場所によっては土がぬかるむので、長靴が必要。選ぶ際は黒っぽい色を避けて。そんな私は、黒い長靴(安全靴)を使っているのですが、夏場は黒は暑くてたまりません。靴の中は蒸し風呂状態。靴に限ったことではありませんが、夏場の発掘調査に関しては特に、黒っぽいものを選ぶのは避けましょう・・・。

必需品

水分、ゼリーなど喉を通りやすいもの

言うまでもないですが・・・水分は、1日2〜3リットルはあっという間になくなります。多めに準備しておく必要があります。また、食欲が湧かないときのためにゼリーのようなもの、ジュースを凍らしたものなどあると、良いかもしれません。私はアミノバイタルのゼリーを持って行ったり、果物を凍らせておやつにしていました。また、私の発掘調査先では時々ガリガリくんの差し入れを頂いていました。本当にありがたいです・・・。

凍らせたタオルや手拭い

これは先輩方が持ってきていたのを真似しました。お昼休憩など長い休憩の際に首に凍らせたタオルやハンカチ、手拭いを巻いて、体を冷やすのに使います。暑いので凍らせていたタオルはすぐにぬるくなりますが、5分、10分でも首をひんやりさせると気持ち良いです。

クーラーボックス

これも、夏の現場を何度も乗り越えてきた先輩方にならって、私もカインズで購入。ホームセンターなどで売られている片手で持てるサイズの小さなクーラーボックス、ひとつあれば、お弁当に飲み物、凍らせたタオルなど入れられて便利です。流石に35度を超える屋外では、保冷剤をいくら入れていても溶けてしまいますが、あるのとないのでは違います。お昼休憩まではなんとか冷たいまま持ってくれていました。発掘調査が終わってもちょっとしたお出かけに使えそうです◎

サンダル

サンダルや脱ぎ履きしやすい靴のことですが、何に必要かというと・・・、休憩中に長靴を脱いでサンダルを履けば、少しは熱が逃げて蒸れが防げます。私の行った発掘調査先では、休憩中はテントの下で扇風機に当たりながら休憩していました。特にクーラーが効いた建物などは近くにありません。

なので休憩中も暑い暑いと言いながら日陰で過ごすのですが、人によっては長靴の中で汗をかいて汗疹ができたという方も・・・。それだけゴム製の長靴の中は暑くて蒸れるのです。ひとつ荷物は増えますが、サンダルや靴が一足あれば、特に夏場は便利です。

その他

塩分チャージなど、塩分を補給できる飴やタブレット

汗をかく量が半端ないので、塩分チャージは、みなさん休憩中常に舐めていました。食欲は出にくいですし、水分や冷たいもの、甘いものよりもしょっぱいものを体が欲します。

冷感スプレー

何人か使っている人がいました。スプレーを衣類に吹きかけると風が通った時にスーッと少し涼しさを感じるようです。気休め程度でしょうか。本当に気温が上がって暑い時は、こういうちょっとしたグッズでさえ貴重です!(笑)

 

以上、夏の発掘調査の服装と必需品についてでした。夏の現場は特に、自分の命を守るためにも!持ち物の準備は事前にしっかりしておくのが無難です◎

 

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