5日目 初めてのお休み散歩

今日は、入山してから初めてのお休み。今月は皆3日分の休みがあり、私は今日1日と、月末に2連休がある。

午後からは、カメラを持って散歩に出た。小屋周りの植物観察に30分ほど出ようと思っていたが、気づいたらあっという間に時間が過ぎていた。

3年前、定点観察写真を4パターン撮っていたが、今年も同じ4パターンを撮ろうと思う。減らす気にも変える気にもならない、やっぱりここが良い気がする。4箇所あるが、うち1箇所は写真がイマイチなので3箇所だけ載せておきたいと思う。

まず、小屋から少し歩いたところからの前穂。

同じ地点から2時方向に見える大天井岳。

引いて、同じく大天井岳と梓川。

写真の通り天気は曇り、震えるほど寒くはないが、風は時々強く、まだ春は少し先。植物たちはやっととけた雪の下で、日に当たるのを待っていたようで、新芽が土の中から頭を出したばかりだ。

まず、エンレイソウ。おそらくそうだ。自信の具合は70%。数も多くはないが、あちらこちらで見た。

これは、しゃがんで目線を新芽まで下げると、かなりたくさんある。おそらくヤマエンゴサク。80%。

これは、、、ハシリドコロかと思うが、違う気もする。エンレイソウも同じくらいの数を見た気がする。新芽が出ている場所と数、3年前の花の記憶を頭の中で辿る。そうすると、ハシリドコロのような気がする。30%。

▲右下の芽

ここからは、わからないものばかり。思い出せそうで思い出せない。茎の色とか、葉っぱの雰囲気とか。どうしても思い出せないし、勘も働かなくて悔しい。

 

 

花に興味がある先輩方に聞きたい気がするが、自分の目で確かめたい気もする。

それから、この葉っぱは土から出たばかりの葉っぱというより、雪の下にずっとあったんじゃなかろうかというような葉っぱ。全てではなく3分の1くらいの割合で葉に毛がある。

私以外のスタッフは、朝早く起きて散歩したり休憩時間にふらっと歩いたりとしているが、私は今日が初めてだった。明日からはもう少し外に出るようにしたい。そうしないと、この新芽たちは姿を変えて花を咲かせ、答え合わせができなくなってしまう。

入山前は、山小屋では絵を描いて刺繍をしようと思っていた。植物に対する熱も、山を離れると消えはしないものの、距離ができてしまって花好きな自分を忘れてしまっていたからだ。

けれど、今日1時間ほど小屋の周りを少し歩いただけで、そうそうそうそう、と思い出した。絵を描く暇、刺繍をする暇なんてあるだろうか、そんな気までする。

今回の山小屋日記2025は、植物の話が1番、次に小屋の中での仕事の話を書きたいと思っています。なので、登場人物に名前はつけません。ニュージーランドのようなドロドロ人間関係、私の愚痴を綴るような日記にはしないよう努めます(笑)。

 

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