サイヨウシャジンの話

今回は、紫色の下を向いて咲く、可愛らしいサイヨウシャジンについて。

“高山植物”のくくりには入らないのか、持っている図鑑には載っていませんでした。素人なりに調べたサイヨウシャジンについてを紹介します。

サイヨウシャジンの花期

サイヨウシャジンの花期は夏から秋にかけて。私が見かけたのは、8月と11月に平尾台にて。花は優しい紫色です。個体によっては、白に近い紫、濃い紫があるようです。

 

サイヨウシャジンとその変種

サイヨウシャジンが属するキキョウ科ツリガネニンジン属の花は多く、見分けることが難しいようです。環境に適応して高山植物となったハクサンシャジンの他、ヒメシャジン、ミヤマシャジン、シライワシャジン、モイワシャジン・・・まだまだたくさんあります。

サイヨウシャジンは、学問上、キキョウ科ツリガネニンジン属の基本種であり、ツリガネニンジンが変種だそうです。あぁ、ややこしい。

ツリガネニンジンとの違い

サイヨウシャジンとツリガネニンジンの違いは、

サイヨウシャジン >>> 花の先が少しすぼまっており壺型。雌しべがツリガネニンジンほど出ていない。分布は中国・四国・九州地方。

ツリガネニンジン >>> 花の先が少し広がっており釣鐘型。全国的に分布。

一応分類されてはいるものの、サイヨウシャジンとツリガネニンジンは一括りでトトキという名でも知られます。春の若芽は山菜、根は咳や痰を止める作用があるそうです。

 

名前の由来

サイヨウシャジンの名前は漢字で書くと、細葉沙参。細い葉を持った、沙参(中国ではツリガネニンジン属の植物を沙参と言う)という意味だそうです。
ちなみに、ツリガネニンジンの名前の由来は、花の形が釣鐘型であり、根が太く朝鮮人参に似ているためとのこと。
これらシャジンは、英名ではLady bell。サイヨウシャジンはJapanese lady bellというそうです。なんだか花から鐘の音が聞こえてきそうです。

サイヨウシャジン

最後に、サイヨウウシャジンの基本的な情報を載せておきます。

サイヨウシャジン・細葉沙参/キキョウ科ツリガネニンジン属

本州中国、四国地方、九州地方に分布する多年草。日本に12種あるツリガネニンジン属の1種。花期は。8〜11月。

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