【86・87日目】友達が連泊してくれた日

10月6日、7日は、遥々北海道から友人が泊まりに来てくれた。去年の5月に北海道に遊びに行ったときは、まさか次に会うのが山の上になるとは思いもしなかった。

友人は、テント泊の予定だったが、朝晩寒いしせっかくなら小屋で美味しい山小屋ご飯を食べて欲しかったので小屋泊を勧めた。


気温が下がり日に日に山の色の鮮やかさが失われていく

6日、到着した日は休憩時間が合わず、受付で少し話して終わってしまった。7日は、早番だったので午前中の休み時間に、私がいつも休憩している場所をいくつか回った。

小屋前のナナカマドの木。ここ数日の強風で葉が落ちてしまった


トカゲ岩に向かう途中。石楠花の葉が冬支度をしているようだった


私のお気に入り定点観測地へ

お昼休憩の時間、友人は稜線歩きをしていたので、私はいつもの場所で絵を描くことにした。予報通り雲が空と山を覆い始める。山小屋に来てから曇りの日が本当に好きになった。形を変えていく雲を間近で眺められるからだ。


雲に飲み込まれていく喜作新道

小屋に戻ると、「今日はせっかくだし、この後休んでいいよ」とのことでお休みをもらった。遠慮せずに付けかけたエプロンと手ぬぐいをしまって、お休みをいただいた。

その後は、小屋以外の人間と長く話せるのが久々だったので、前回同様、嬉しくてずっと話し続けた。私は小屋での生活の話や高山植物の観察にハマっているという話、友人は半年前に歩き終えた海外のロングトレイルの話や写真をたくさん見せてくれた。

聞いた話で印象的だったのは、ロングトレイル中のトイレ事情。トイレットペーパーは使わずそれ専用のタオルを持ち歩き、ザックにぶら下げるという話だ。ロングトレイルはトレイル上の、小屋には小屋の文化やルール、常識がある。一つ一つ、お互いの知らない話を交換するのは面白い。

夜になるにつれて天候は悪化した。風も強く小屋は揺れる。明日は雨予報だが無事下山してほしい。

7日の朝日

 

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