【42•43日目】小屋とスタッフの色

私の働く小屋だけでなく、隣の小屋も休暇が回り始めたようだ。先週に続き何人か遊びにきた。通過していくスタッフもいれば、1泊2泊とゆっくりしていくスタッフもいる。

隣の小屋はここに比べればサイズは大きく収容人数も数倍だ。山小屋泊初心者でもアクセスし易く、山小屋というより山の上のホテルといった感じだ。その分スタッフの数も私の働く小屋の2.3倍と多い。

小屋自体の雰囲気が違うことは、なんとなく察していたが、休暇中に遊びに来たスタッフの話を聞いていると、更にそれがわかる。率直に言うと、私には合わない気がする。

もし、山小屋で働こうかな、と考えている人がいるのであれば、スタッフや山小屋の雰囲気は一度見ておいた方がいいかもしれない。私ならそうアドバイスする。

とは言え話を聞くのは面白い。私のいる山小屋は私が最年少で、年齢層は高く(私が想像していたより高かった、の方が正しいかもしれない)、落ち着いた雰囲気の山小屋だ。食事中に誰も言葉を発せず黙々と食べ続ける、なんて当たり前だ。

他の山小屋からスタッフが遊びに来ると、お通夜のような食事の雰囲気も変わってくる。営業開始から1ヶ月以上経ち、疲れが出てくる頃に”ゲスト”たちが現れると、小屋の雰囲気も食事中の会話も賑やかになる。

それだけではない、テーブルの上も賑やかにしなければならない。手抜き従食…というわけにはいかないので、仕込みや在庫チェックに追われながらも、”何か特別な料理”を作る必要がある。

早く私の休暇が回ってこないだろうか…。

皆、食後もお酒とおつまみを囲んで団欒していたが、私は疲れた身体を少しでも休ませるため、そそくさと寝た。

 

 

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