【119日目•下山日】最終日!!!!!

朝、テーブルにはおにぎりが並ぶ。朝食を軽く済ませて、さあ、下山だ。

皆で山頂の祠へ行って、今年も無事シーズンを終えることができましたと手をあわせる。これ以上の天気は望めないくらいの青空が広がる。


山頂からの景色

支配人が小屋を駆け回り、やり残したことはないかと何度も何度も確認する。私たちはこの景色を目に焼き付けるため、小屋の周りを少し歩いた。約4ヶ月間、この景色を見てきたが、退屈に思うことは1度もなかった。

女性スタッフから先に下山した。私は雪の上を歩くことに慣れておらず、小屋を出てすぐの岩場で手こずった。すぐに後ろの男性スタッフ数人に追い抜かされる。最終的には最後尾になり、安全第一でゆっくり歩いた(笑)

隣の小屋で休憩し、さらに下へ下へ降りていく。あるポイントを過ぎると、急に気温が上がったように感じた。空気が小屋周辺とは違う気がする。

その辺りから雪はなく、皆走って下山する。なぜわざわざ走るのか・・・(笑)。私もジョギングペースで降りたが、結局1時間近く差が開いて下山した。山小屋で働いている人のペースは、参考にしない方がいい。下手すれば私の2〜3倍のペースだ。

登山口に着いた頃には足がクタクタに疲れていた。無事に下界に戻って来られてよかった、と1人ほっとため息をつく。4ヶ月前の上山日の時から雪道のなか下山できるか不安で仕方なかったのだ。

登山口からは舗装されたコンクリート道を歩く。雲や木を見上げるのが懐かしい。下界は紅葉シーズンか。グループの温泉旅館の向かいにあるケーブル事務所に挨拶をして、ヘリで下された荷物を確認し、温泉へ向かった。約10日ぶりの風呂だ。何だか全てに対して感謝の気持ちが湧き出てくる。

その後は支配人の車で街へ向かい、打ち上げがあった。酔いが回るのが早い。今日はぐっすり眠れそうだ。

別れ際、特にこれといった挨拶なんかはなく、サラっと解散した。支配人や長く働いているメンバーはまた来シーズン毎日顔をあわせる事になるので下界では連絡を取り合わないようだ。あ、これで終わり?!

こうして4ヶ月間の山小屋生活が終わった。

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