【25日目】若者カップルにうんざり

今日は8:30に起床、10:00前からキッチンに入りお客さんに出しているデザートの仕込みをします。ごろごろと小さくカットされたりんごとレーズンをパイ生地で包んだもので、オーストリアのstrudelというデザートだそうです冷凍で送られてくるパイ生地をキッチンのテーブルいっぱいに広げ、りんごとレーズンをジャムやシナモン等スパイスで味付けしたものを包んでいきます。このパイは週に2.3回、数日分を作って冷凍し、毎朝その日の夕食分をオーブンで焼くのです。

今日はそれほど仕込みに追われてないので、途中パンケーキを焼きながら、仕事を進めていきます。ちゃっちゃか終わらせて休憩時間を設け散歩でもすれば良いのでしょうが、D/Cシフトの場合、1日中キッチンから出ることなく過ごしてしまいます。お陰様でで少しずつ顔が丸くなってきているような、そうでもないような。体力が落ちているのは確かです。

足の筋力や心肺機能は維持できていませんが、腕の筋肉はついてきた気がします。何を作るにしろ全てが大量なので、持ち上げたり混ぜたりで、二の腕や握力は鍛えられています。

12:00、スタッフルームでミーティングがありました。これまでにも何度かミーティングはあったようですが、day offでハイキングに出掛けていたりで、参加するのは初めてです。みんなのお母さんエミリーはweek offで昨日から街に降りているのでミーティングを仕切るのはみんなの姉貴キャサリン。仕事に関しての細かなことが共有されます。その他議題に上がったのは、来週のチリのカタリーナの誕生日について。皆で朝ごはんを食べよう、夜は皆でゲームをしよう、そんな話をしました。

ミーティングをしながら皆お昼ご飯を食べ、終わった後は、仕事に戻ります。ちょうどこの時間、お客さんのdietaryについてメールが来るので、D/Cシフトの私はそれを参考に冷凍の食材を解凍させたり、特別な準備が必要かどうか確認します。今日はグルテンフリーのお客さん、ビーガンのお客さん、デイリーフリーのお客さん、玉ねぎとニンニクNGのお客さん、パプリカNGのお客さんがいるようです。

NGというのはアレルギーなのか、好き嫌いなのかメールではわからず、ガイドが16:00頃到着した時でないと確認ができません。うーん、今日も面倒です。アレルギーや人の好き嫌いに気を遣いながら毎日料理するのは、少しずつ慣れてきましたが、結構なストレスです。それが私の仕事なのは百も承知ですが。

玉ねぎ、ニンニクNGのお客さんは多いので、愉快なchefケイシーがそれらの入っていないフライドライスやメイン料理に使うソースなど、事前に作り置きして冷凍してくれています。見習いcookロビン「愉快なchefケイシーが作ってくれてるフライドライス、パプリカも入ってなかったと思うよ、それ使えば、わざわざ作らなくていいんじゃない?」私「見てみる。今日はフライドライス作る気分じゃないし、それ使えるなら使いたいな」

冷凍室に行き作り置きを確認してみると、赤いものが混じっています。ひとつ摘んで食べてみると、あぁパプリカ、、、。パプリカなしのフライドライスを作るしかありません、、、。パプリカがNGのお客さん、玉ねぎ&ニンニクがNGのお客さんがビーガンなのか、デイリーフリーなのか確かではないので、肉も卵も入れずに作ります。

そうこうしているうちに、良い時間になってきました。ここ数日、16:00頃は従食とお客さんに出す食事の準備でバタバタしていたのですが、今日は何かとスムーズです。ほっ。。。

と上手くことが進むわけもなく、キッチンに現れた生意気なミアと見習いcookロビンカップル。今日も2人並んで従食の続きを作りにきたようです。見習いcookロビンが午前中に作っておいたナチョスをオーブンで温め始め、その間に彼女はアボカドと玉ねぎでソースを作っているようです。2人でキッチンにいると良いことはありません。また散らかして帰っていくんだろうなと、顔には出しませんが心の中ではうんざりしながら、変なことをやらかさないか見守ることにします。

一昨日、2人でハイキングに行ってから、何だか昨日も今日もべったりです。あぁだこぅだ言い合いながらも楽しそうにしています。「バカじゃないの?」「黙れ!」このやりとりを少なくとも110回は聞かされています。頼むから、仕事中は離れてくれ!!!中学生カップルのようです。

17:00、従食の時間を迎え皆でナチョスを囲みます。今日も美味しいね〜と言いながら食べていると、角に並んで座っている生意気なミアと見習いcookロビン、2人のやりとりがまた始まりました。私は従食の時間は大抵耳のスイッチを切っているので、何を話しているのかほとんど聞いていませんでしたが、2人が2人だけの世界に入っているのは一目でわかります。他のスタッフが口を出すことなく2人のおしゃべりを眺めているのです。

賢そうなアニーは微笑みながら時々ツッコミをいれます。のっぽな山屋ミックはきゃっきゃっと楽しそうに話す2人を真顔で見ています。何を考えているのでしょうか。みんなの姉貴キャサリン「何でそんなにいっつも2人でお互いの侮辱ばかりしてるのさ()」呆れつつも笑いながらコメントを入れます。

21:00頃、見習いcookロビンが作ったレモンパイと私の作ったチャイがデーブルに並び、仕事を終えたスタッフがぽつぽつと集まってきました。そして、また始まる若者カップルの言い合い。みんなの姉貴キャサリン「明日1日だけでいいから、仲良くしてみたらどうよ」賢そうなエミリー「24時間チャレンジね」生意気なミア「みんなの前では言い合ってるけど、みんながいないところでは仲良くしてるよ、ほんとほんと」

やれやれ、若いって良いですね。2人ともまだまだ20歳に22歳です。周りの目を気にせず楽しそうでなりよりですが、そろそろ気づいて欲しくもあります。生活の場と仕事の場が同じなので、どうしても境がなくなってしまうのは分かるのですが、他のスタッフもおり、共同生活しているのですから、ある程度の線引きは必要ではないでしょうか。

今日の定点観察

 

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