10日目、11日目 家に帰れるもんなら帰りたい

毎日大変大変と書いていますが、キッチンでの仕事が大変な理由は、

1、前にも書きましたが、去年のように冷食を使うことなく一から作る料理が増え、仕込みに時間がかかる。(一昨年まではずっと、今年のやり方だったそうです)

2、仕込み内容が変わったにも関わらず、会社からもしくは過去のスタッフからの、キッチンでの仕事について引き継ぎが全くなく、渡されたメニューとレシピから、毎日の仕込みや発注に関してを自分たちで考えなければならない。

3、よって、私とティナはプレッシャーを感じながら仕事をする羽目になり、キッチンから離れられない。

4、私とエミリーが、去年はこうやっていた、と言う話をしても、ティナは自分のアイディアややり方を突き通し、(極端に書けば)話を聞いてくれない。

4に関してティナは、一緒に仕事し始めて間もないエミリーや私のことを信じることができず、自分のやり方がいちばん楽なはずだ、こうやる方がベストな料理を提供できるはずと思っているようです。

ティナがそう思うのもおかしくありません。エミリーも私もティナのように、料理に関して学校に通ったわけでもありませんし、レストランなどのcommercial kitcheでの仕事経験もありません。自分が誰よりも料理に関して知っている、私がキッチンを任せられてるんだから自分が全てやらなきゃいけないというプレッシャーからの自然な反応かと思います。(ティナは私たちの小屋のchef=first cook、私がsecond cookです。彼女はキッチンに関して全てを任せられています)

ティナが話を聞いてくれないからと言って、責めるつもりはありません。私が声を大にして言いたいのは、これだけの仕事量を、どうやってこなしていたのか、過去のスタッフに聞きたい、教えてくれ、それだけです。

それでも、まぁなんとかなるだろうと毎日やることをこなして過ごしてきましたが、10日目、大丈夫だろうと握りしめていた希望の細い糸がぷつんと切れてしまいました。小屋に来てから1週間強、日記に残すことでこの大変さを吐き出しているとはいえ、毎日毎日ストレスは消えることなく私の中に溜まり続けていました。ある時、涙が止まらなくなったのです。

10日目の6:30から朝はgrumpyなティナと働き始め、お昼前、2時間休憩に入った時のことです。「Are you okay, Sayaka?」私とのすれ違いざまにいつものように声をかけてくれるエミリー。私は大丈夫です〜と言いながら、定点観察地へ向かいます。「また後で話しましょうね〜」と私とは反対方向へ行くエミリー。しかしその後何かに気付いたのでしょうか、私の後を追いかけてきて、「Hey are you good? Are you alright?」とエミリーが私に聞いてきます。私の目をしっかり覗き込みながらです。いつもは口笛を吹きながら、元気?おはよう。楽しくやってる?と笑顔で話しかけてくれますが(時にはお尻を振りながら、時には私のお尻を叩きながら)、その時のエミリーのAre you okayは違いました。

私は、大丈夫、きっとなんとかなると自分にそう言い聞かせて仕事を続けてきましたが、そのエミリーの問いかけで「今の状況は大丈夫じゃない」と気付かされ、大丈夫ですと答える前に涙が溢れ出てしまいました。エミリーは数日前から、何度もare you okayと私に聞いてくれてはいましたが、私は軽く流してしまっていました。自分が本当に大丈夫なのか気を使う暇すらなかったのです。

やることが山積みでストレスを感じていること、ティナがさやかの話を聞こうとせずに自分なりのやり方で進めていること、ティナは周りが見えなくなるほどoverthinkingであること、さやかがそれに振り回されていること。全てお見通しよ!と言わんばかりに、ヒックヒック言いながら泣き続ける私をハグしてくれます。「ほら、あっちに向かって少し歩きましょう。誰もいませんから、私に話してちょうだい。全て吐き出して。あなたをサポートするために何が私にできるか、全部言って欲しいのよ」

私とティナがキッチンに篭りっきりで、仕事漬けであることにエミリーやジェン、街のオフィスのマネージャーも心配しており、なぜ私とティナが週3日目にして30時間以上働いているのか、キッチンで何が起きているのか、マネージャーの間でひとつの問題になっていたようです。エミリーは私が泣きながら発する言葉をひとつひとつ漏らさないように、聞いてくれました。

私とティナが毎日働きすぎている状況を改善すべく、エミリーは色々と解決策を、街のオフィスのマネージャーやこの会社のchefかつマネージャーとして5年働いているロンとも話してくれることになりました。

11日目は私もティナも朝から晩まで一緒に働き、朝食、夕食の提供時間の仕事の進め方や、仕込みの進め方について、再確認をしようとしていましたが、10日目の夜シャワーを浴びているとエミリーの声が聞こえてきます。「さやか?そこにいるかしら?」

シャワーを終わらせて廊下に出ると、腕を組んで話しているエミリーとジェン。「さやか、明日のシフトはどうなってる?あなたは何時から仕事することになってる?」「私は6:30、ティナは私より働いてるから30分遅く出て7:00からです。2人とも夜まで一緒に働く予定です。」「No, you are not. You sleep tomorrow. Come down at 13:00. You can’t work in the morning okay?

本来なら、1人が朝から昼まで、もう1人が昼から夜までというシフトなのですが、2人で朝から夜まで働くことで、仕事内容を再確認したかったのです。

でも、、、明日は、、、私とティナでこう言う予定を立てていて、、、という私をNoとはっきり言い切るエミリー。その隣で優しく微笑んでいるジェン。私たちが立てている予定で働けば、8時間以上働くことになるので、それではダメだとピシャリと言われます。

「私が変わりにやっておきますから、あなたは13:00にキッチンに来てちょうだい、それより前はダメよ!ティナはもう寝てるようだから、この話は明日の朝ティナに直接私から言いますからね。心配しないで」

11日目、私はエミリーの言葉通りしっかり午前中は眠り、13:00ぴったりにキッチンに向かいます。ティナは、朝食サービスのためにベーコンを焼き、スクランブルエッグを作っている私がそこにいるだろうと思って朝キッチンに行くと、エミリーが代わりにキッチンに立っており、さやはどこ?仕事が辛くて私のせいで辞めたのかな?と驚いたそうです。

私が寝ている間にティナとエミリーの間でも話し合いがあり、しばらく私たちが慣れるまでは、エミリーが発注作業をするということになったそうです。ティナがキッチンの責任者小屋にある食料の在庫を管理し、発注を行わなければならない毎日の食材の消費量を把握しなければならない。という大きなタスクは、ティナから消え、ティナの肩にのしかかっていたプレッシャーはエミリーが引き継ぐことになりました。もちろん、ティナがキッチンの長であることには変わりありませんが、仕事の一部をエミリーが代わりにやってくれると言うことです。

この2日間で起きたこと、上手く書けたかわかりませんが、、、

ティナと私で、大変だ〜忙しい〜と慌ただしくしていましたがエミリーとジェンのサポートのおかげで、少しづつ改善されそうです。

とはいってもティナは自分のやり方にこだわり、自分で自分の仕事量を増やしている部分がまだあります。街のレストランのキッチンの常識と、ここでの常識が違うと言うことに気づいてくれるまでに、時間がかかりそうです。私から突っ込んでも、たいして聞いてくれませんので、ゆっくりゆっくり進んでいきたいと思います。

11日目のシフト終わりは、小屋に来てから初めて、lodgesの皆とスタッフルームでダラダラ過ごしました。そんな時間はもう何日も前から皆には流れていましたが、私には一切その余裕がありませんでしたので、新鮮です。ブリッジ、メグ、デイジーの2年目のメンバーと、third cookのアリス、口髭のアレックス、長身のエリック、髪の長いリリーと私の7人です。アレックスとエリックの前には”panhead”というAPAの缶が何本も並んでいます。スタッフ料金で買えるからと今日は特別なのかなんなのかずっと飲みながら、2人で冗談を言い合いながらケラケラと笑っています。

皆で何を話したかあまり覚えてませんが、、、消灯後も、今は誰も使ってない一つの棟(皆がジムと呼ぶ、オンボロの建物です)に行き、おしゃべりしました。あぁ、今日もシャワーを浴び損ねました。まぁ、いっか、、、。自分の部屋に戻ったのは22:30、雲が流れて星がたくさん見えます。星空観察したいところですが、外でじっとしているにはまだまだ寒いです。

さ、私の明日のシフトは、今日に続き昼からのシフトです。しばらくは、ティナがMC(モーニングクック)、私がEC(イブニングクック)を続けてやることになりました。お互い慣れるまではひとつのシフトを連続してやろうと私が提案したのです。午前中はフリーですから散歩でもすれば良いのでしょうが、疲れを癒すべく午前中いっぱいは寝ることにします。

▲定点観察 10日目

 

〜従食メモ〜

10日目】

⚪︎ビーガンカレー

カレーパウダーなしでティナがチョチョイのちょいで作り上げました。

⚪︎ジャスミンライス

11日目】

⚪︎キッシュ

ベーコン入り、ツナとマヨネーズ入り、ベジ入り、ベジ入りwithout cream(DF・デイリーフリー)4

⚪︎豆腐炒め

ビーガンオプションとして。

COMMENT

タイトルとURLをコピーしました