前回の更新から日が空いてしまった旅行記。もう旅行から1年経とうとしています。写真だけ残っており、旅行中に感じたこと、見たこと、思ったこと、忘れつつありますが、なんとか思い出しながら、続きを書いていきたいと思います。今回は、アドゥヤマンからマルディンへと向かう道中の話です。
トルコの朝食
2024年4月25日、アドゥヤマンのホテルで朝食をとり、さらにトルコの東・マルディンへと向かいます。トルコの朝食は、チーズに蜂蜜、オリーブに野菜がずらりと並び、スープやフレッシュジュースも種類が豊富。日本贔屓な私は日本食に勝るものはないと思っていますが、トルコ料理は日本を超えるんじゃないかと時々思わせてくれる時があります。こういう話を、今回の旅を共にしているトルコ人の友人に話すと、「トルコ料理が一番だ、朝食はトルコの朝食が世界で一番だ」と主張され、終わりの見えない議論が2人の間で始まるのです。ご飯に納豆、漬物に味噌汁、日本人にとってはそれが一番でも、トルコ人にはチーズにハチミツ、パンにスープが一番でしょう。そうでしょう・・・。そんな友人も日本食は大好きではあるそうですが、朝食に関してはどうやっても譲ってくれません。トルコが一番!!!!!
例えば、オリーブだけでもこんなふうに並んでいます。
写真はありませんが、蜂蜜は、大抵巣箱のままの蜂蜜がどんと置かれ、そこからナイフで切り取って贅沢に食べます。蜂蜜が瓶や容器に入ってとろっとすくって食べるということは、ほとんどなかった気がします。どこのホテルに行っても巣箱立てかけて置かれています。
パンの種類も豊富。輪っかの形をしてゴマがたっぷりかかったハード系のパン・シミット始め、ふんわりしたパンや食パンのようなパン、全粒粉のパン・・・。ハチミツにチーズを塗っていただきます。チーズも(ん〜っ!きりがありません!)スライスチーズだけではありません。クリームチーズもあっさりしているものが多く、ハチミツとの相性がとっても良いのです。
そうですね・・・。私でさえも、トルコの朝食、大好きです。
ペレの古代遺跡
たらふく食べた後は、マルディンへ向けて出発。途中、遺跡もあるというので寄り道します。
入場料を払って、中に入り、映像コーナーと少しの展示を見て、屋外の遺跡へと歩き始めます。
えっと、暑い。とにかく、暑い。私はこの遺跡がなんなのか、いつの時代のものなのか、興味を持つどころか、ささっと回って、ささっと帰りたいと思ってしまうほどには暑いです。トルコの農村地帯は、乾燥して開けた大地に乾いた草木が生え、大地が地平線の向こうまで続いており、太陽の熱を遮るものはなく、果てしない気分になってきます。
こんな広大な大地で人々はここで何をしていたのでしょうか。看板をみると、オリーブを収穫し、潰して、発酵させ、オリーブオイルを作っていたようです。こういう過程の説明をみると、急に興味が湧き始めました。ぼんやりと「発掘調査、こんなところでできたら楽しいだろうなあ」と汗をかきながら考えていたのを覚えています。4世紀から7世紀にかけての遺跡だそうで、日本でいうと古墳時代ですね。
この遺跡で働いている方によると、ここから昨日訪れたネムルト山に行くツアーあるとのことでした。しかも、昨日のツアーの値段よりもとっても安いです。あらあら残念。もう過ぎたことなので仕方ありませんが、もしこのブログを読んでくださっている方で、ペレ遺跡やネムルト山に興味がある方は、ペレ遺跡の方へ問い合わせてみると良いかもしれません。
タイヤがパンク
汗は止まることなく流れ続けます。車でクーラーをかけてしまうと温度差にやられそうだったので、窓を開けて風で暑さを凌ぎます。いや凌げていないかも。水はあっという間になくなりますし、少し時間を置いて飲もうなら、もうぬるま湯状態。
さあ、さあ、土埃の中マルディンへ・・・と思っていると、信号待ちで同じく停まっている隣の車の方が窓を開けてこちらに何か伝えようとしています。私たちの乗っているタイヤに何か問題があるようです。
ガソリンスタンドで車を止め、近くにいる人にも助言してもらいます。車屋で確認した方が良いということになり、マルディンはさておき、車屋へ目的地を変更。パンク寸前だったようです。
車屋さんにはお水もいただきましたが、どこから出てきた水でしょうか・・・こんな場所ではお腹を壊したくないので、ありがたくいただきましたが飲むことはせず、ここを後にしました。
アタテュルクダム
タイヤ事件で、大幅に時間が狂ってしまったものの、この辺りまで旅行に来ることはないだろうということで、アタテュルクダムにも立ち寄ります。『地球の歩き方』によるとトルコ国内では1番、世界でも7番目に大きなダムだそうです。
旅行中は、朝夜は食べますが、昼は抜きor軽くつまむというスタイルだったので、お腹が空いてきた私はここで小腹を満たし、レモネードを飲んで喉を潤します。
日が暮れる前にマルディンに到着
マルディンに到着したのは19時を過ぎてから。なかなかに長い移動でした。
明日からは、マルディンに数泊して観光地を周り、その次はシャンリウルファ、そしてガジアンテップに戻る予定です。地図で見ると自分がこんなところまで来たのかと不思議になるくらい、トルコの国境まで来てしまいました。
この辺りまで来て思うのは、ニュージーランドでの生活の直後ということも関係している気がしますが、
タバコを吸っている人が多く(電子タバコではなく、フツーのタバコ)、その吸い殻もたくさん落ちています。ペットボトルの殻もあちこちに落ちていて、ニュージーランドではマイボトルという文化が根付いていますが、あれは水が豊富で綺麗な国だからできることなのかもなあと思ったり。水がそもそもなければ、水を汲んで持ち歩くなんて難しいです。水がないのですから。
トルコの南東は、4月の終わりにして8月のように暑いので、水というより炭酸が飲みたくなるのもわかります。オリーブ畑が広がる大地に道が一本延びているような場所を延々と車で走りましたが、時々姿を現すコンビニのような小さな商店には、ファンタとコーラがこれでもかと積み重なっていました(そうです、選択肢はファンタかコーラ、2択。)ペットボトル削減、プラスチック削減と言う言葉はこんな場所には届かない気がしました。私もこの旅行で何本ペットボトルを消費したことか・・・。
暑くて思考が働かないながらも、こんなことはぽつりぽつり考えていたことだけ覚えています。
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さてさて今回はこの辺にしておきます。マルディンでの観光の話は、また次回。
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