(注)このウィークオフ以降、山小屋日記が雑になっており、特にこのウィークオフ中はハイキングに忙しく1文字も残していません。数ヶ月経ったある日、写真を見ながら記憶に頼って書いています。
Divideへ
ツーンと冷たい空気が体の中に入ってくる山の麓、homer hut。太陽が顔を出すまで日陰になっている駐車場には、霜が降りた車が並びます。青空の下、ハイキングのスタート地点The Divideへと向かいます。
The Divideからはルートバーントラックとグリーンストーントラックの分岐点であるポイントまで上り坂が続きます。綺麗に舗装されたジグザグ道を一歩一歩、3泊分の食糧と荷物を詰めたザックと共に歩きます。
ルートバーントラックとグリーンストーントラックの分岐点
約1時間ほど歩いて分岐点に到着。前回来たのは去年ルートバーントラックを歩いたとき。真っ白だったのを覚えています。晴れているとこんな景色なんだなあとのんびりしたいところですが、サンドフライがたくさん、鬱陶しい。
ここからは湖沿いにグリーンストーントラックを歩きます。初めて足を踏み入れるので、ワクワク、ソワソワ。30分もしないうちに、開けた場所へ出ます。後から調べてみると、ここはグリーンストーンサドルキャンプサイトと呼ばれるキャンプ場のようです。
▲キャンプ場の管理人の方でしょうか?早くついたハイカーでしょうか。こんなところにずっと住めたらなあ、なんて考えながら通り過ぎます
トラックはマッケラー湖へと出て、湖の西側を歩き続けます。樹林帯の中から湖が見える地点に出たり、森の中に入ったり。ほぼ平坦なこの道は、おしゃべりが捗ります。
マッケラーハットでヘリを待つ
そして15:00前、次の休憩地点、マッケラーハットに到着。
デッキで靴を脱いで裸足になりストレッチをしながらくつろぐ私たちに、先客のお兄さんたちは尋ねます。「ヘリの迎え、待ってるのかい」まるで、タクシーのことを言うかのような口調です。「ヘリがテント場まで連れて行ってくれたらいいよねえ」「きてくれないかなあ」「気配ないねえ」
私たちの道のりはまだまだ遠いです。今日のテント泊をする場所はだいたいこの辺りにしようと目処は立てていますが、実際に行ってみないと水場の有無や地面のコンディションが確かめられないので、進めるだけ進んでみようと話していました。エリンを先頭に、ずんずん進んでいきます。
こんな山々に挟まれたどこまでも続くような谷間は、写真では見たことがあっても実際に歩くのは初めてです。景色に飲み込まれそうになりながら一歩一歩進めて行きます。目に見える山や川、湖一つ一つが大きいです。
さっきまであそこにいたんだな、とか振り返る暇なくずんずん進むのみ。
テント設営
陽の傾き具合と、4人の体力、距離、水場、色々と考慮した上で、今日はここで寝ようとエリンの指示でテントを張ります。
グリーンストーントラックのこの場所はテントサイトではありませんが、トラックから一定の距離をとっていればテントを張ってもいいというルールのもと、水場にもアクセスしやすいここを選びました。川の向かいには牛がおり、時々声が川の向こう側から届きます。
予想はしていましたが、陽が山の向こうに沈むと一気に冷え込むこの場所。ダウンにフリースを着込み、手袋をつけて、夕食はカレー。食後はホットチョコレートを飲みながらワッフルを頬張ります。寝るまでは一つのテントに4人でぎゅうぎゅうおしくらまんじゅう。ランプをテントのてっぺんにぶら下げておしゃべりタイム。
今日はぐっすり眠れそうです。
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