一か八か 台風の夜に夜行バスで北アルプス最南端の乗鞍岳へ

夏といえば、乗鞍岳のご来光バスが憧れの私。今年こそは!と楽しみにしていたのにドンピシャで台風上陸の予報。行けますようにと願う私半分、中止だろと開き直った私半分。当日、ランチ時間に天気予報をチェックすると、登山指数CがAになっている!!これは行くしかない。と思い、前日に諦めてキャンセルしたバスを再予約しようにも、バスは取れず・・・。

仕事終わりにバスセンターの窓口で2席空いていませんかと駆け込むも、空いてないとのこと。男性の隣しか空いていないと・・・。(この際誰の隣でもいいから乗せてくれ)今日は静かに帰って家でゆっくりしなさいと言われているかのように雨と風は激しくなる一方。とぼとぼ駅のホームに向かいやっぱり諦めきれない私は(しつこい)、行き先変えれば夜行バス取れるのでは?同じ乗鞍でも白馬乗鞍だったら白馬大池もいい眺めだし、と栂池高原行の夜行バスを予約。それでも諦めがつかず(やっぱりしつこい)、最後にもう一回!と思って新宿ー平湯温泉の夜行バスを検索すると、2席空きが出た!!!取れた・・・!!!

新宿を22:55に出発、平湯温泉到着は3:25。そこでご来光バスに乗り換え3:30平湯温泉発~畳平へ。台風の影響か、ご来光バスに乗る人は10人前後。バスに乗るときに平湯温泉バスターミナル3階にある温泉の無料券をもらいました。無料券。無料・・・。割引券じゃなくて無料券。(あまりにもびっくりしたので無料なんですねと運転手さんに確認までしてしまう)バスに乗って1時間もすれば日本一高いバス停、乗鞍山頂 畳平2,716mに到着。にしても濃霧でご来光は難しそう・・・。そして寒い・・・。そして眠い・・・。売店・食堂がすぐに開いたので、飛騨の名物らしい、宿儺(すくな)なべを食べて日が上がるのを待ちます。

そして6時前、霧がなくなり見事に快晴!剣が峰目指して出発です。

歩き始めるとすぐにコマクサ発見。”すくななべ”で膨れたお腹のせいで、しゃがんで写真撮るのがキツイ・・・。いい写真は撮れず・・・。(笑)

富士見岳までの緩やかな坂にコマクサとイワツメクサがたくさん咲いていました。5分10分も歩けばベンチがあって、とっても良い景色。霧がなければ、ここからご来光見れたんだろうな…。

ここから右に進めば富士見岳。

ヘタレの私がゆっくり亀ペースで歩いても30分程度の登りです。2,818m。こんなに楽に登れる2,800mの山は初めて。びっくり。

富士見岳を下りながら右手には不消ヶ池。右斜め前に見えるのはコロナ観測所。そして朝日岳、蚕玉岳、剣が峰と続きます。

乗鞍岳は23の峰があるそうですがその一帯を乗鞍岳と言い、一番高いのは剣ヶ峰、3,026m。

富士見岳を下りきると、肩の小屋まではあっという間。舗装された道路(下り気味)を歩きます。朝日を浴びるイワギキョウ、ほかにもヨツバシオガマ、ウサギギクが咲いていました。

出発してからちょうど1時間程、剣が峰入り口に到着。

これでもかというほど晴れ。さあ、登ります。(寝不足と高山症状なのか、とにかく眠い)

少し登って振り返ると、こんな感じ。見える山々がどんどん増えてきます。

やっと頂上か!と思ったら一つ手前の蚕玉岳でした。

肩の小屋から剣が峰は50分らしいけど、途中岩に座ってうたた寝したり写真とったりぼ~っと景色を見ていたりで1時間以上かかりました。とにかく眠い。

剣が峰頂上!

権現池。

そして見事に北アルプスが並びます。

まだ登ったことはなく、いつも見るだけの焼岳はじめ、ガスガスだった奥穂高、大天井岳、行きたくて仕方ない立山、なんなら働きたいくらい何故か憧れの双六岳、きになる黒部五郎岳、と綺麗に見えました。感動。反対側には御嶽山も良く見えました。

ゆっくりした後はのんびり下山。小屋と鳥居がどんどん遠くなります。

体内時計はもう正午、お昼ご飯はカップ麺~と思いながらバーナーに火をつけようとするも、火がつかない!何度試してもダメ!諦めてお菓子で我慢・・・。

肩の小屋からは富士見岳の下の舗装された道を歩きました。めっちゃ楽。

夏だということを忘れそうになるくらい、涼しい景色。

そしてなんと雷鳥にも会う事ができました!!!何匹か姿を現し、可愛らしい鳴き声。

お花畑周回コースは間に合わないので横目に通り過ぎるだけ!

チングルマだらけ。

そして11:30、畳平到着。

約5時間半、お天気に恵まれお手軽ハイキングでした。(ご来光は見れませんでしたが!)また来年?!

道中沢山咲いてたイワツメクサ

✏︎2018.08.11

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