<布に図案を写し、2〜3日で刺繍>を2セット繰り返し、数日休憩のち図案を写し・・・というルーティーンでちくちく刺繍を進めています。刺繍をしながら考えることは、次、何を刺繍しよう・・・。何かに追われているかのように刺繍している毎日です。
図案写し・色選び
最近は自分の絵の刺繍が続いていたので、私の好きな本に戻って、椿の刺繍に挑戦しました。以前の刺繍本の記事でも紹介した、樋口愉美子さんの「暮らしの刺繍」からです。
まだ椿の季節には早いですが、椿の花は他の本にもよく出てきていて、いつか刺繍してみようと思っていた花のひとつです。
シンプルに見えた、この図案。チャコパーで布に図案を写してみて気づきます。「やっぱり他人がかいた絵を写すのは難しい」
曲線が私の手からは出てこないような丸っこさで、また、左右対称に開く花の向きや、葉の垂れ具合、そして花瓶の模様、これは糸を刺すのも難しくなりそうな予感。
使う糸の色は本に記載がありますが、持っていない色が多かったので、自分の好きな色に変更。花の色をまず決め、それに合うように他の色を合わせていきました。結局刺しながら写真の糸の色から変えたものもあります。色に関しては、布に刺してみないとわからないことが多いです。
サテン・ステッチの難しさ
図案を写して色を選んだら、糸を針に通してさあ、刺繍。毎度のことですが(笑)、「もう諦めたい」と何度も投げ出しそうになります。刺繍をしながら嘆く私の横で祖母「そういう時は結局うまくいくよ」
刺繍を始めると早く終わらせたい、完成させたいと、いつもの勢いで3日ほどで完成。
特に気を張ったのは、図案の大半を占めている赤い椿の花弁、サテンステッチの部分です。まず1つ目、花びらの外側の曲線に苦労しました。2つ目は、そのサテン・ステッチの糸の向き。3つ目は花びらが重なっている部分。本を見ながらお手本に忠実に・・・と思いながら本と刺繍枠をくるくる回しながら進めました。中央の花を1番はじめに刺し、2番目に右、3番目に左を刺したのですが、やはり最初の花は少し不自然、最後に刺した左手の花は綺麗に見えます。
他、葉の部分も最初の数枚は頭を抱えましたが(笑)、そのあとはスムーズにいきました。いまだに、どっちだっけ?と悩むのですが、花びらや葉は外から内に向かって刺す。反対から刺してしまうと、苦労します。
チェーン・ステッチの花瓶部分については・・・実を言うと、最近チェーン・ステッチをする度にイライラしていたのですが、この花瓶を刺して少し落ち着きました(笑)。糸が絡まる→イライラする→引き返しできない→イライラする→さらに絡まる。と、負の連鎖・・・。今回は、ゆっくり落ち着いて進めたのでちょっとだけその連鎖を断ち切れた気がします。
最近の学び
本から学ぶこと
なんとか、椿を刺し終えて・・・自分の絵を刺繍するよりも、本に倣って刺繍する方が考えさせられる・勉強になるなあ、とつくづく感じます。自分で図案を作ったり、自分の絵を刺繍にすると全て自由なので、無意識にやりたくないことを避けているのかもしれません。が、本の図案の場合は、ステッチは決まっています。嫌いなステッチ、苦手なステッチから逃げようがありません(笑)。
順番に刺すこと
サテンステッチは特に、右または左から順に均一に刺すのがまだまだできず、あっち行ったりこっち行ったりということがあります。そうすると困るのが、巻き戻したい時(笑) 。
自分が刺したはずなのに気に食わず、もう一度一からやり直したい!という時です。
糸が勿体無いので、よっぽどでない限りは糸を解いて前に戻ります。そんな時に、あっちこった刺した糸を解くのは大変。
最近は、落ち着いて、焦らずに、順番に、均一になるように刺すようにしよう…。と心がけるようにしています。まずは心がけるところから…。
糸の色
これは、私が刺繍を数ヶ月続けてみてのただの気づきなのですが、まだ慣れないうちや、初めてのステッチをするときは、白に近いような薄めの色ではなく、はっきりした色の糸の方が良いなと思いました。
手元の光の加減もあるかもしれませんが、薄い色だと、布に刺繍した糸がねじれていないか、確認しづらいからです。
ぼちぼち、それぞれのステッチに慣れてはきましたが、色が反射して見にくいクリーム色や白い糸の場合は、ねじれていないか、よく確認しています。
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今回もあぁだこぅだ書いて長くなりました。椿の刺繍は、せっかくなので刺繍が出来上がるまでの過程を眺めてくれていた祖母の家の玄関に飾ろうと思います。額に入れるのもいいですが、板のようなものに貼り付けてパネル(ボード?)のようにしてみたいと思っています。それについてはまた次回!
▲刺繍の裏
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