布を買って、新緑を刺繍

刺繍に関してのブログ、日が空いてしまいましたが、ぼちぼち続いています。最近はもっぱらポッドキャストのコテンラジオを聴きながらの刺繍。めちゃくちゃ面白いです。コテンラジオを語り始めたら1記事書けそうですが・・・今日は、完成したばかりの新しい刺繍絵についてです。前回までと異なり、新しく色々とチャレンジしながらの刺繍となりました。気づき、改善点、疑問点、たくさん出てきたので、記録として今回もしっかり残していきたいと思います!

新しい布を購入

これまでは古布に刺繍をしていましたが、先日、行きつけの手芸用品店・パンドラハウス(イオングループの手芸屋さん)に行き、思い切って新しい布を買いました。刺繍に関しての本を読むと、麻、もしくは綿麻の生地を使っているという刺繍作家さんが多いようだったので、気になった綿麻の布を2種類、白に近い生地と、ベージュっぽい生地を1mずつ購入しました。麻100%の布は残念ながら店頭にはありませんでした。

布を裁断、水通し

絵の話

今回刺繍にしたいのは、こちらの絵。2年半ほど前の山小屋生活中に描いた絵です。

私のブログにも度々登場している友人ですが、彼女とは1シーズン一緒に働きました。標高1500mほどにある山小屋周辺に春が来て、周りの森の中にはさまざまな花が咲き始める時期。友人と休みが重なった日に、涸沢へ日帰りハイキングをしました。ここは本谷橋と呼ばれる山小屋と涸沢の間に位置する橋で、これよりも上流へ行くにつれて気温は下がり、季節は逆戻り。目的地の涸沢は真っ白で、見上げる山々には緑のみの字も見当たりません。新緑、紅葉の時期を見たことがある私としてはこのモノトーンの涸沢は新鮮だったのを覚えています。

そんな真っ白の世界からの帰り道、本谷橋周辺は新緑に覆われ、緑がみずみずしく川には雪解け水が流れていました。そこで撮った1枚をザザっとiPad上で絵にしたのがこの絵です。

布の裁断

絵についての話、前置きが長くなりましたが・・・

ざっくりと刺繍絵のサイズを決めてそれに合わせて裁断します。ギザギザに切ることができるハサミが家にあったので、それを使ってカット。今までは普通の布ばさみで真っ直ぐに切っていましたが、このようにギザギザに切ると、布がほつれにくくなります。

刺繍中にほつれた糸が刺繍糸に絡まると、大変なストレスだったので、今後はこのハサミを使っていこうと思います。

水通し

水通しは本やYouTube、ブログで調べると、したほうがいい、しなくてもいい、どちらでもいい、と意見はさまざま。今回は初めてだったので、裁断した後に水通しをしました。

アイロンがけ

半乾きの状態で、布はアイロンにかけ刺繍をする準備をします。ここまでは、ひとまず順調・・・。

絵を写す

iPadからトレーシングペーパーに写す

iPadの画面照明を一番強くし、画面をロックしてトレース。今回のように、トレーシングペーパーや刺繍用コピーペーパーを使って絵を布に写すのは初めての試みです。フリーハンドではなく、すでにある絵をきちんと布に写す作業をしてみたかったのです。

1回目にして言うのもなんですが、この作業、私、嫌いですね・・・。面倒です。

ちなみに、トレーシングペーパーは100均でとりあえず買ってみたものを使っています。全く問題ありませんでした。ただただ、一度描いた絵を上からなぞると言うのが、私は好きではありません・・・。

(((でも刺繍をする上でこの作業は避けて通れない道だよなあ、これからどうしたらいいんだろうなあ〜・・・)))

刺繍用コピーペーパーを使って布に写す

次は、上からトレーシングペーパー、刺繍用コピーペーパー、布の順番で重ねて、布に絵を写していきます。

ただ一言、めんどくさい。

そしてここで、ぶつぶつ文句を言っている私に、問題発生。

一度絵をなぞったくらいでは、ぜんっぜん、布に絵が写りません。ショックすぎて、写真すら撮っていないのですが、絵がぼや〜っとしか布に写っておらず、これでは刺繍する上でなんの役にも立つ気配がないのです。どうしよう・・・。

しばらく放心状態・・・。

気を取り直して、何度も強くなぞってみることに。

ホッ・・・。写りました。

この時点で手が疲れましたし、何度も何度も背景の気や岩の部分を描く気には慣れなかったので、重要な人間と橋だけきっちり写すことにして、この作業は終了。

刺繍スタート!

針に糸を通して、刺繍開始。やっとです。

今回はほとんどの箇所が2本取りで、2色の色を混ぜての挑戦です。なんと言っても楽しいですし、1色でやると単調になりがちですが、2色だと新たな色を作るような感覚で、また手描きの絵に近い雰囲気が出ます。そう、今回のテーマは手描きの絵に近づける、なのです。

顔に関しては3、4回刺し直しました。糸をどの方向に向けるのか悩みに悩み、顔だけ横にサテン・ステッチをしています。顔の表情、筋肉、シワに合わせて糸の方向を変えてみたり、縦にしてみたりとやりましたが、横が一番しっくり来ました。

顔と橋の中央部分以外は全てチェーン・ステッチが基本です。前にも書いたように手描きの絵に近づけたかったと言うのがあります。

木や葉っぱ、岩の部分は刺繍をしながらなんとなくの絵をチャコパーで描いていきます。

布を裁断した日から1週間、やっとやっと完成です。

下絵が消えない・・・?

刺繍は終えましたが、最後の作業、下絵を消すと言うのがまだ残っています。刺繍用コピーペーパーに関しても、チャコパーにしても水で消えると言うことで水につけて線を消します。

しかし・・・

チャコパーで描いた線(後から描き足した茶色の線)はすぐに消えますが、水色のコピーペーパーの線がなかなか消えません。

写真で伝わるでしょうか。

橋のロープの部分が特に分かりやすいかと思うのですが、水色の線が残っており結構目立ちます。

結論から言うと、完璧に消すことはできませんでしたが、ぱっと見わからないかな〜くらいまでは消すことができました。方法としては、濡らした綿棒や布を巻きつけた爪楊枝で擦ったり叩いたりしながら、線を消しました。あまり雑に扱うと、刺繍の形が崩れそうだったので怖くでできず・・・。

ということで、なんとか完成したのがこちらです。

絵を写すという段階から、刺繍糸を混ぜること、色選び、スプリット・ステッチ、顔など細かな部分を刺すときのコツ、コピーペーパーは消えにくい、などなど学ぶことがたくさんだった刺繍絵になりました。

今の課題は、どうやって絵を布に写すか。自分に合った方法を見つけたい!これにつきます。まだまだ刺繍の旅は続きそうです!

 

COMMENT

  1. さやかさん、こんばんは。
    いつも刺繍のブログ(もちろんほかの記事も)楽しみに拝見しています♪
    わたしも刺繍はまったくの未経験だったのですが、さやかさんのブログを見て楽しそう、やってみたい!と思い、思い切って始めることにしました。
    刺繍に関する本などもさやかさんの記事を見て集め(チャン・ミナさんの本買いました、本当に素敵な花の刺繍がたくさんでうっとりしてしまいます)、いまは手芸屋さんで買った2つの刺繍キットに挑戦中です。
    ストレートステッチから始まり、いまはフレンチノットステッチに苦戦中でまだまだ道のりは長いですが、楽しいです。なみぬいで雑巾を縫うくらいしかしたことがなかったので、こんな自分でも刺繍ができるんだ….と、感動してしまいました。
    これからも気ままにブログ更新楽しみにしております。

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