【49•50日目】太陽と月の錯覚

今は何時なのか、朝なのか夕方なのか夜なのか、今私は何を見ているのか…

時間が止まったような感覚に陥るとは、このことか。

朝食出しの合間を縫って外に出ると、周り一面ピンク色のガスに包まれていた。

月のように真っ白と浮かびあがる何かがピンクのモヤの中に浮かぶ。方角的に、太陽のはずだ。皆同じ方向を向いてカメラを構えている。

私も、すぐにカメラのシャッターを切った。こうじゃない、ああじゃない、と無我夢中になっていると、その光景はすぐに消えた。

あっという間に太陽は昇り、青空が広がった。

今日から2人のスタッフが休暇だ。朝は天気が良く気持ちよかったので、休憩時間に他のスタッフと散歩していると、ちょうど1人が縦走に出かけていたのを見つけた。緑が生い茂る晩夏の山肌に、ポツンとオレンジ色のウェアが目立つ。

その日の夜は、隣の山小屋から同じく休暇のスタッフが3人遊びに来た。山小屋グループのトップの方々もいらして、繁忙期である8月の業務、お疲れ様!ということで、美味しいお肉を下から担いできてくださったのだ。

休暇で降りてしまった2人には悪いが、美味しい肉とお酒をいただく。お客さんよりスタッフが多い、賑やかな夜となった。

 

COMMENT

タイトルとURLをコピーしました