【2日目】勤務初日。午後はフリー

0時台、4時台に目が覚めては、スマホで時間を確認。6時に起きて、歯を磨き、顔を洗って着替え、キッチンへ向かいます。シフト表にはB/Cと書かれている今日は勤務初日、breakfast cookのシフトの日です。

22:00消灯は確認していましたが、朝は何時に電気がつくんでしょうか。キッチンに行っても外からの光だけで、少し薄暗く、「電気がない状態でキッチンで仕事したことある?」そんな会話から始まります。

何時からお客さんの朝食が始まるのか、全体的な流れを把握しないままスタートしましたが、今はとにかく目の前のことを11つ覚えていきます。愉快なchefケイシーの英語は聞き取りやすく、キッチンでの作業は、場所も国も違えど少なからず経験はあるので、食事中の会話よりも、愉快なchefケイシーの説明は理解ができます。シーズン中ずっとcookをさせてもらえないかなぁ、、、。

そんな心の声が聞こえたのか、私のシフトや契約書のポジションの話になり、愉快なchefケイシー「それは上の人に言っておくよ。lodges(lodge attendant)よりcookの方がget paid moreだからね。やりたかったのなら、僕も嬉しいし、そうしてもらえれば助かるよ」と。

食事の準備は、今シーズンは毎日最大数の50人分で仕込みをします。去年はCovidもあって日によっては20人、30人と変動があり、作る量も変えていたそうです。

日本の山小屋であれば料理を作って、お客さんに出して、片付けをして、と全てをみなでやっていきますが、ここでは、面白く、chefcookのポジションの人は基本的に常に火とまな板の前に立っている状態。サーブするのも洗うのも、他の担当のシフトの人たちがやっていきます。chefcookは、スタッフ同士の会話はしますが、お客さんの前に出ることはないということ。そっちのがeasyよね、と愉快なchefケイシーも言っていました。

簡単だから、難しくないからね、と言っているうちに終わった朝食準備の仕事。時計を見ると10時前。「今日の仕事はこれで終わり!あとは自由!enjoy your big adventure!!!

B/Cの日は4時間しか働かないのか!それはお金たまらんぞ!と思っていると、そういう日も、通常通り1日分の給料は出るとのこと。その代わりD/Cdinner cookの日は79時間働くことになるので、それでバランスを取るシステムだそうです。

chefcook以外のシフトはというと。洗濯担当の人、皿洗い担当の人、受付担当の人、Pot担当の人(これがいまいちわかってないのですが、多分鍋とか大物を洗う人)、夜のバー担当の人。しばらくは仕事を覚えていくためにB/Cを連続してやることになりそうです。

シフトの話は一旦置いといて。

10:00にはもう仕事が終わって、あとはフリーって、え!何しよう!天気はしばらく持ちそうだし、とりあえず辺りを散歩しようかな。

ということで、ブランチを食べ、フルーツをザックに詰めて出発です。まずは、昨日到着してゆっくり見渡す余裕すらなかったボート乗り場へ。小屋からだと往復30分弱。ボート乗り場はポツんと湖に浮かぶようにあり、看板以外、電気はもちろん人工物や特別な物は一切ありません。

小屋に戻った後は、スタッフ部屋の棟の裏から、ほんの少し標高を上げてボート乗り場のある湖が見えるポイントへ。流れの早い川沿いに出ることができ、ぐるっと半円を描くようにして小屋のそばの橋に通じるトラックです。40分〜1時間程度の距離で、オレンジ色の三角マークを辿っていきます。

橋に戻ってきたところで時間を確認すると13時半前。近くにあるDOCが管理している小屋まで行ってみることにします。ちょうどすれ違った休憩中のしっかり者のメグによると「DOCの隣の小屋までは、片道30分、往復1時間よ」とのこと。彼女はウェリントン出身の子で、イヤホンをつけて隣の小屋まで往復し、橋の前にある階段を10往復しているところでした。

30分で行けるなら、とのんびり歩き始めます。川沿いの平坦な道が続きます。よく見ると足元には、白いすみれがたくさん。他にもいくつか花を見つけました。日本にある花と似ているものもあればそうでないものもあります。すみれは、6.7月ごろに日本の山小屋周辺で観察していたものと花の部分がそっくり、しかし葉の形はまるで違います。

それから、鳥。ニュージーランドの鳥は警戒心がなく、すぐそばまで近寄って来ることが多々。私が突っ立っていると私の周りを何周もしたり、私を道案内するかのように前を歩いてくれたりします。鳴き声も日本にいる鳥とは違って、近くで誰かが口笛を吹いているようです。

見て聞いて、立ち止まって。30分歩いてもまだ小屋に着く気配はありません。結局行きは1時間かかりました。帰りは立ち止まらずスピードを上げて歩いてみましたが(いや、2回は花を撮るために座り込みました)、やっぱり40分はかかります。ん〜、日本でもここでも、山で働く人たちの時間は私の目安にはなりません()

17時、スタッフの夕食の時間です。日本の山小屋は、お客さんの食事自分たちの食事の順ですがここでは、逆です。お腹が空いた状態で働かなくていいので助かります。今日のスタッフの夕食、ラザニアをこれでもか!と食べた後は、夕食時の様子をキッチンで観察させてもらいました。皆の仕事が終わるのは20時過ぎ。おしゃべりをしていたらあっという間に消灯30分前!!!急いでシャワーしなければ。

夜、愉快なchefケイシーと話していると、早速上の人にメールで私と見習いcookロビンのポジションについて問い合わせてくれたそうで、来週にはミーティングがあるとのこと。私のポジションや給料がどうなるのか、私には何の権限もありませんが、cookができるならやりたいと伝えたので、良い方向に進むことを願うばかりです。少しでも多く稼げるなら稼ぎたいですし。

(cookではなく、attendantで仕事が決まった時は、従食から解放される〜!と喜んでいたのも事実。)

こうして勤務初日が終了。今日1日で2.3日経ったような気がします。

それにしても小屋入りしてから食べてばかりです。食べ物とプライベートスペースと温かいシャワーと。恵まれた環境に感謝、と思えるくらいには緊張がほぐれてきた気がします。

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