22日目 ステーキの焼き具合

今日こそはと、勤務開始5分前にベッドを抜け出て、きっかり7:15からエンジン全開で、仕事を開始。最近は毎晩寝つきが悪く、スタッフミールは何を作るのか、仕込みの順番はどうするか、何時までに何を終わらせるか、何曜日に何をすべきか、頭の中で仕事というより、”料理すること”、さらに言うと”食べること”ばかりぐるぐるぐるぐる考えてしまいます。よっぽど食べるのが好きなんでしょうね、私。ここまで好きだとは自分でも知りませんでした。

昼前までは物事がうまく進み(笑)、良い感じ良い感じと自分で自分を褒めていましたが、その後は褒めてしまったからか安心していまい、昼を過ぎるとテキパキと進められず、だらけてしまいました。はぁ。

つまりは休憩時間が今日も短くなってしまい、2時間弱休憩をした後は、スタッフディナーの準備。今日はピーマンにお肉と米を詰め込んで、チーズを乗せて焼くというものがメイン。サラダは蕎麦の実サラダとかぼちゃのサラダの2つ。我ながらどれも美味しく、時間通りにできました。しかしこういうときに限って、誰も夕食の時間にスタッフルームにやってきません。私と、ブリッジで夕食を始めることに。

と言うのも、今日のゲストの中にペースが遅い人が数人いるようで、ガイド4人のうち2人はまだ到着しておらず無線でやり取りをしたりなんたりと忙しなくしています。到着の時間次第では、ディナーサービスの手順が変わってきますので、先に到着しているガイドと、どう言うふうに進めるか相談をします。

ディナーサービスはバタバタしつつも何とか終了。前菜、メイン、デザートと3段階でサービスしますが、通常通りに進めるサービスと、遅れてきたお客さんに合わせて出すサービス、それから途中、ステーキにもう少し火を通して欲しいと言われステーキを焼き直したりと、同時進行であれ、これ、それをやらなければならず、軽いパニック状態になりました。

ステーキは両面に焼き目をつけた後、5分オーブンに入れ、取り出した後はアルミホイルを被せて肉を休めます。簡単そうに聞こえますが、肉を冷蔵庫から出すタイミングで肉そのものの温度が毎日異なったり、分厚さはまちまちなので火が通りやすい個体とそうでないものがあったり、オーブンも手前は強いですが奥は弱め。数が多ければ多いほど出来上がり具合にばらつきが出てしまいます。同時にじゃがいも、にんじんをオーブンで焼いたり、ステーキのソースを温めたり、ステーキの世話以外にもやることはたくさん。

これ、回数こなせば慣れるんでしょうか?ステーキの肉は何度かスタッフミールとしても食べましたが、焼き方次第で美味しさは変わります。せっかくなら美味しいステーキを食べてほしい。気を緩めることなくたったかたったかディナーサービスの時はフルで動いているつもりですが、まだまだ改善の余地ありです。

どうすれば少しでも短い時間で全てを終わらせられるのか、毎日の仕事が課題のようです。この課題は過去のG小屋より難題。

何だか毎日同じような日記を書いてますが、私の頭はこういうことばかり考えてしまいます。

がしかし。立ち止まって日本での山小屋生活のことを考えると、遡ること2020年、初めての山小屋暮らしでは1日12時間働くのが当たり前でした。連勤だって最高約2ヶ月。あの時は勤務時間が長いことが当たり前で、働きすきだなんて考える暇はありませんでした。

今思えば、あれは、働いていたのではなく、山の上で暮らしていたと言った方が正確でしょう。働いていたという感覚ではありません。起きている時間は何かしら仕事をしていました。それでも、山の上での”生活”を心から喜んで受け入れていた気がします。

あれから、山暮らしが好きだということは変わってませんが、働い方についてはとても考えるようになりました。さてさて、明日はどんな1日になるでしょうか。

 

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