今日の朝は、48人分の朝食の準備をすべくいつもより15分早い7:00からスタート。私の働くM小屋は最大40人ですが、一昨日のお客さんが悪天候のため次の小屋に行く事ができず引き返すことになり、2グループが滞在することになったからです。ガイドも1グループにつき3人なので6人。
過去2シーズン過ごしたG小屋では毎朝50人分の朝食を作っていました。それを考えると、なんてことないはずなのですが、なんだかお客さんやガイド、スタッフの動きに圧倒されてしまいます。G小屋では朝食サービスの時間帯、cookの他に5人がキッチンとダイニングルームで洗い物をしたりお客さんの対応をしたりとしていましたが、ここでは2人しかいません。バタバタするのも当然です。
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バタバタしつつも、一昨日、昨日、今日と毎日同じことを続けていると、自分のタイミングや仕事の進め方、少しずつ慣れてきました。2年前にG小屋でやっていたことも、思い出し始めました。
それでも、以前のように同時進行であれこれ仕込みを進められるほど、感覚は取り戻せていません。諸々改善すれば、1時間近く時間を短縮できる気がします。今は効率的に進めるよりも、一つずつ確実にこなすモードです。
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朝食サービスの片付けが終わり、キッチンから人が消え私1人で仕込みをする時間帯になると、リンからちょっといい?と。なんだろうと少し戸惑い気味で返事をすると、小屋に来てから3週間弱しか働いていませんが、私の仕事ぶりをリンがとてもとても、褒めちぎってくれました。そしてメッセージ付きのカードをくれて「これをオフィスに持って行ったら、コーヒーか何か、カフェで使えるバウチャーに交換できると思うから、ぜひ次のお休みの時に持って行ってね」と。
このようにスタッフをマネジャーが評価したり、スタッフ同士で評価しあったりというのは、過去の2シーズンでもありました。会社の取り組みとして、互いにモチベーションを上げていくのにとても効果的だな、と思います。
このように評価し合える環境が成り立つのは、一人一人に仕事が割り振られ、求められている事が日本の山小屋に比べれば明確だからかもしれません。昨日のブログに書いたことにもつながりますが、日本の山小屋だと周りの様子を伺いながら皆で一斉に同じ仕事にとりかかり、臨機応変に対応していくので、何をもってその人を評価するのか曖昧になるような気がします。それに、日本だとできて当たり前、働いてなんぼ、という雰囲気があるような気もします。わざわざ畏まって褒めることもしませんし。
私は自分ができること、やるべきことわ淡々とこなしているだけ。こんなに褒めてもらって良いのだろうかと思ってしまいますがそんな私にリンは英語で、どスレートに、take a compliment と返します。
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もう一つ、今日の私の中での大きな出来事を書いておくと、スタッフミールに作ったチキン。すごく失敗しました。皆はきっとお世辞で、it was lovely, thank you for the dinner と言ってくれましたが、私は皆に申し訳ないですし、この日記を書いている今も、失敗したなぁと気分は落ちたまま。せっかくなら美味しいもの食べたいし皆にも食べてほしいのに、あんなチキンを食べさせてしまって恥ずかしいし、時間を巻き戻してやり直ししたいです。チキンは胸肉で、オーブンで焼いたのですが、1に味付けが薄過ぎた 、2に高温で長時間調理し過ぎて硬くなった。あぁ。焦げてないのが唯一の救いです(笑)
そんな私にブリッジは、自分に厳しすぎるよといつも声をかけてくれるのですが、私はそれどころではありません。何なら鶏に対して謝りたい。こんなふうに調理してしまってごめんなさい。はぁ。
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こんなこともあり、スタッフミールがどうしても私の中で一番の課題であり不安にさせている要因です。
それを省けば、仕込みやお客さんの夕食サービスは、今日はかなりスムーズに行きました。私だけでなくスタッフ一人ひとりが慣れてきたように感じます。
明日はリサプライデイ。休憩が取れるかどうか、1時間だけでも休めたらいいなと思っています。
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仕事終わりは、西陽に照らされる山々があまりにも美しかったので、少しだけ外に。もっとこういう時間を作りたいですが、しばらくは、難しそうです。


▲部屋からの眺め

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