私のデザインした手拭いが売店に並んでから1週間以上経つだろうか。スタッフ皆、自信を持ってお客さんに案内し、私を指さしてあの人がデザインしたんですと親切に伝えてくれる。私自身からは決して言わないが(笑)買ってくれるお客様には深々と頭を下げありがとうございますと毎回伝える。137日目も、手ぬぐいの柄がかわいいねと声をかけてくださり、翌日の朝チェックアウトの時には首に巻いて、帰って行かれた。Tシャツも、小屋のものに着替えてスタッフの一員のような格好をしてくださっていた。
自分がデザインしたものを気に入ってもらえて、しかもお金を出して買ってくれて、すぐにでも使いたいと首に巻いてくれる。これってものづくりをしている人からすれば当たり前なのかもしれないが、今回初めて作ってみた身としては、本当に嬉しい。iPadで絵を描き自分1人で楽しむのも良いが、人の手に渡ってこそ受け取れる達成感や充実感、幸福感は、1人遊びでは得られなかったものだ。こういう体験をすると、もっと良いものを作りたい、と欲が出てき始める。
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137日目、138日目はいずれも泊まりのお客さんの数は落ち着き、少しゆっくり働くことができた。日中は時間があったので小屋のブログを書いたりする。そこにも書いた話をここにも少し書こうと思う。
山小屋で働いていて、「うそやろ?!」「えー!」と突っ込みたくなる瞬間についての話。小屋のブログにはやんわりと書いたつもりだが、ここは自分のブログなので思うがままに書こうと思う。似たような記事を見つけたら、察して欲しい。
一つ目は、下着の忘れ物が多い、という話。毎回ツッコミたくなるのだが、最近は麻痺してきたのか、見つけるならすぐにポイする。性別問わず、忘れられるのは黒いパンツが多い。暗くて見えづらく、忘れるのだろう。自分の下着ぐらい管理して欲しい。恥ずかしくないのだろうか。一度は、ラウンジでお昼ご飯を食べているお客さんが、椅子にパンツを干していて、それを堂々と忘れて帰ったことがある。靴を履いているところだったので呼び止めたが…。
これは、突っ込みたくなるというか、イラっとさてしまう瞬間。玄関に靴を脱いで靴箱に入れずズカズカと小屋に入ってウロウロとして行くお客さんだ。玄関に靴を置いたままだと履き間違えがあるので靴箱に入れてください、と毎日何度も言うのだが、「すぐ帰るからいいです」と言う。そういう方に限って長居するのだ。
3つ目は、イラっとはしないが、驚きを隠さず私の時間が一瞬止まったお客さんの一言。お客さんが靴を履いて玄関から外に出ようとしている時に言われたのだが、「すみません。ここに虫が死んでますよ」と。虫が死んでいるのは小屋の中ではフツーのこと。毎日何匹も死んでいる虫は見かけるし、玄関なら尚更。例えるなら、外で「ここに落ち葉が落ちてますよ」と言われるくらい私はびっくりしてしまって返事に困ってしまった。虫は入ってきては出ていき、出ていけなかった虫は死んでいく。1匹1匹対応している暇はない。
4つ目は前にも書いたが、受付で順番を待てないお客さんたち。そしてその方々が同時に話しかけてくる時。ブログに書いた時も、書いた後も、この現象は結構頻繁に起きる。
他にもいろいろあるが今日はこの辺で。
本日6連勤4日目。半分は過ぎたが、あと2日、長い。久しぶりに雨が降り出し、今晩から朝にかけて酷くなるようだ。外国人には何のことだかさっぱりなようで、諸々説明したものの、説明しても上へ上へと進んでいってしまった。
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