今日は、山に登ってきた。山小屋での生活は4ヶ月を超えているのに、今回が初めての登山である。登山自体は、ニュージーランドで膝を痛めたルートバーン、グリーンストーントラックの5日間の登山以来、つまり1年半ぶりだ。山小屋で働いているというと、山に登ってばかりいると思われがちだが、全くそんなことはない。今日も重い腰を上げるのに苦労したし、朝早く起きるのはしんどく、歩き始めてからも何度か引き返そうかと思ったほど。
▲朝は6時出発
それでも、なんとか稜線まで上がってきた。ピークは踏まず、人通りが気にならずゆっくり景色を楽しめて座りやすい岩があるところで2時間ほど過ごす。うち1時間半は太陽の日差しの温かさと稜線に吹く少し冷たい風が気持ちよくて寝てしまった。
膝を痛めてから、ランニングやウォーキング、日々の掃除(=1500m地点でのシーツ剥がしやシーツ運び、2段ベットの掃除はある意味高所トレーニングだ)はしているものの、今回の登山のように荷物を背負っての上下運動は本当に久々だったので、足に負担がかかった。以前から知ってはいたが、ランニングと登山で使う筋肉はまるで違う。特に降りは、これまでにないくらいスローペース。気を抜けばいつ転がってしまってもおかしくないくらい足が疲れている。もう現役時代のようには歩ける気がしない(勝手に引退した気分でいる)。
上りも下りも、何度も何度も休憩し、足を休め、伸ばしてみたりする。無事、夕方には小屋に戻って来れたのは、本当にありがたい。私を運んでくれた脚に感謝。
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今回の登山は小屋から標高を1200m近くあげて、下ってきた。リハビリ登山にしては少しやりすぎたかもしれない。標高を500m、600m上げた頃だろうか、森の中の匂いや空気が変わる。行きも帰りも、それをはっきりと感じる。それまでは桂の匂い中心に、いつもの小屋周りの匂いに包まれるが、標高2000mを超えたくらいから、空気が少しずつ冷たくなり、高山の匂いが始まる。
▲匂いが変わり始める手前だろうか、槍ヶ岳が見え始める
▲稜線に出る直前。空が開け始める。いよいよ!
稜線に出れば、ハイマツの匂いや、音をクルクルと立てて吹いていく風が私を迎えてくれる。山は動かないと言うが、本当に動かずに、変わらずに、そこにいてくれる。あぁ、山はやっぱりいいなぁと、忘れていた感覚を思い出す。森の中の小屋で働くのは、修行感がなく、普段の街の生活の延長線上のように感じるし、好きではあるが、やはり森林限界を越えると、そこにしかない空気と風、雲と空が恋しくなってくる。日本での山小屋生活に次回があるのなら、次は修行のような生活だとしても森林限界を超えたところにしたいなぁと、考える。
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小屋のある森の中まで戻った後は、すぐお隣さんのコーヒーソフトを頂く。
これを楽しみに、とぼとぼ降りてきたのだから。実を言うと、上にいるのは30分くらいにして、さささっと降りてラーメンをやってる山小屋でランチをしようと思ったいた。稜線上のお昼寝タイムが長引いてしまったので、ラーメンはまた次回。下山するまでに一度は食べてみたい。
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ふぅ、それにしても疲れた。お日様に一日中当たるのが久しぶりだからか、頭も痛い。明日から6連勤が始まる。そのあとは4連休だ。休みの予定についてはまた改めて書こうと思う。
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