【116•117•118日目】最後の夕日

11月5日

今日の朝はゆっくりスタートだ。お客さんがいないので、6:30に食堂集合。掃除をして、7:30から朝食。その後は締め作業、お茶、の繰り返しで18:00頃から夕食(男性スタッフの締め作業の進み具合次第)、20:00頃には就寝。下山するまでは何とも健康的な(笑)食べてばっかりの1日が続きそうだ。

お茶の時間は、小屋の中にあるお菓子を片付けてしまうためにテーブルの上にいつもの数倍のお菓子が並べられる。たらふく甘いものを食べるのも山の上にいる間だけだから、と自分に言い聞かせる。

今日は、ヘリ日でもある。無事予定通り飛び、小屋の中が空っぽになっていく。

1日中バタバタしていたので、昼食後の休憩時間はなかった。夜まで働き通しかあ・・・と思っていると16:30過ぎ、外は陽が沈む時間、夕日を見てきていいよとお許しがでたので、スタッフ皆で中天へ向かった。

小屋から見える稜線

小屋から数十メートル歩いて見える槍穂高連峰

中天から槍穂高


反対の方角には、安曇野、その先に浅間山浮き上がる


中天から山小屋とアルプスの山々

カメラはヘリで下ろしていたので、iPhoneで写真を撮りまくった。風は強く寒かったが、覚えているのは、山小屋にいる間に見た夕日の中でも1番だった、大袈裟かもしれないが、生きている間にこの景色を見れてよかった、ということ。夕日に照らされてピンクに染まる雪と、空から足元まで続くグラデーションが忘れられない。

夕食後は、昨日のトップガンに続き、ベストガイを観た。あらすじをここに書くのは控えるが、皆でツッコミながら(時々うとうとしながら)観た。もし気になる人がいたら、ぜひ観て欲しい。トップガンを観た後にだ。

11月6日

今日も寒い。どのくらい寒いかというと、絞った雑巾を放置すれば、数時間でガチガチに凍ってしまうくらいには寒い。トイレは窓を開けると雪が入ってくるので閉め切っているのだが、臭い。だからといって、窓を開けようとしても降っては溶けを繰り返す雪のおかげで窓が凍ってしまっている。

日中は、最後のトイレ掃除や冬季小屋の掃除をした。トイレ掃除は、いつも以上に念入りに。冬季小屋は本館・新館とは繋がっていない建物で、エンジン室の隣にあり、冬の間登山客が避難小屋として使えるように掃除をする。立地的にこの建物は雪の影響を受けにくい場所だ。

どれだけ掃除しても風呂には入ることができない。最後に入ったのはいつだったか・・・。3日過ぎると、どうでも良くなってくる。ただ、寝る時に「痒いな・・・」と思い始めたら負けだ。

11月7日

予定通り11月8日には下山ということで、締め作業最終日だ。天気は荒れていて、写真を撮るために外に出るなんて考えられない・・・。風は、言われなければ、波の音、雷の音のように聞こえる。寝る時は、ベッドの位置が窓のすぐ近くなので、風で窓が割れるんじゃないかと心配してしまうくらい、激しく吹き荒れていた。

明日は午前中から下山する予定だ。おにぎりを大量に作り朝・昼ご飯になるように準備をした。他に何をしたのか・・・あまり覚えていないし日記にも残していない。確か・・・厨房にある大きな五徳を磨いたり、ネズミや山賊(?!?!)が入ってきても荒らされないように、全ての棚の扉に養生テープを貼りまくったり・・・したと思う。

下山したら、上高地に行って晩秋の河童川からの景色を楽しもうかな、とか、さっさと福岡に帰ってのんびりしようかな、とか考えていたのは覚えている・・・。

他のスタッフは下りたら何をするのか(仕事)を1、2ヶ月前から考え、皆それぞれ予定があるようだった。少し休んで冬季も営業している山小屋に入る人、ホテルやスキー場で働く人・・・。小屋で働いている間にオンライン面接をしたり履歴書を送っていたようだ。私の頭の中は身体を休ませることでいっぱいいっぱいだ。

この部屋で寝るのも最後かあ〜。しみじみ。そんなことを言っていると、小屋で冬越したら?!などと皆冗談を言ってくる。他のスタッフは、しみじみするような雰囲気ではなかった。(笑)

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