【10日目】カルチャーショック 洗濯編

乾燥室に干した洗濯物を取り入れるため、7:30に起床。んーっ!朝は寒い!

▲今日の定点観察

ニュージーランドには夏が来るはずなのに、特に自分の部屋は布団にくるまっていないと、寒くてたまりません。山小屋の従部屋あるあるなのでしょうか、これまで働いた3つの小屋の従部屋、どこも寒いし薄暗いしで眠たくなります。

洗濯に関しては、小屋にある洗濯機をスタッフのみ使うことができ、乾燥機はpersonal useは許されていないので、乾燥室で乾かします。洗濯機は日本のものではないので()、デリケートモードに設定してもやはり洗われ方が雑な感じがします。毛玉もできやすいです。

乾燥室は、日本の山小屋のそれとは全く違い、広く、巨大な扇風機が隅に3つほど設置され、温風も送り込まれており、2.3時間ですぐに乾きます。日本のように狭くじめっとしていて臭いということは全くありません。

朝〜昼はLシフトの人がお客さんのリネン類を干すようなので、私たちスタッフが使う場合は夕方以降か早朝と限られます。お客さんも、洗濯はできませんが、乾燥室に限っては到着後〜出発前まで使うことができます。とはいっても私が働く小屋は船着場から20分程度しか歩きませんし、よっぽど雨が降らない限りお客さんは乾燥室に服を干す事はありません。

来てすぐの頃、下着はどこに干してるのかチリのカタリーナに聞くと、乾燥室に干してるよという答えで、カルチャーショックを受けました。そもそも私の、「下着はどこに干しているのか」という問いがチリのカタリーナに伝わってないんじゃないかと思い何度も聞き返しましたが、同じ答えしか返ってきません。

お客さんもスタッフも出入りする乾燥室に下着を干す?!?!乾燥室を見てみると、皆、男性も女性も下着から制服やタオルまで全て隠さず干してあります。ここでは誰も気にしないようです。

朝ごはんは昨日の夕食の残りを食べ、その後は散歩しようかと思いましたが、結局共用のパソコンでレシピを調べたり、自分の部屋で布団にくるまり、毎日の出来事を文字にし、ぬくぬくと過ごします。

絵を描く余裕はまだありません。スケッチブックもiPadも一度も開いておらず、自分に余裕ができるのをもう少し待つことにしています。絵に描きたい植物や景色は沢山あるので散歩中に一眼で写真を撮ったり座り込んで観察したりしています。ニュージーランドの森の中は(おそらく)シダ類の植物が多く、形が独特で日本にないものばかりです。

今日は、D/C 3日目。シフトの始まりの時間、1110分前にキッチンに行くと、仕事のほとんどを既に終わらせてしまっている愉快なchefケイシー。「朝暇だし、やることないし、先に終わらせちゃった。早めに終わらせて今日明日、中抜けの時間をできるだけ長く取ろう」

またもや!仕事を!終わらせてしまっている!D/Cのやったことない仕事がまだ沢山あるので、やりながら覚えたかったのですが、私がいない間にやられてしまっては、覚えられません!!!私がぼちぼちやっているのが退屈なのかもしれませんが!!!教える立場に必要なのはpatientです。待ってほしい。

昼間にやる仕事はそれでも2.3残っていたので、ちゃちゃっと終わらせて、今日明日の従食を作ることにします。チキンスープとビーガン用のスープ、ナスの料理一品です。

その後は、みんなのお母さんエミリーに呼び止められ、これからのシフトについて再確認がありました。「2月まではこのままcookをやってもらうけど、その後はattendantの仕事も少しかじってもらうことになるからね。それでもキッチンにいる時間が長くなるはずよ、あまり気にしないで」

つまり、今はcookの仕事をしていますが、2月以降はattendantcookも両方やるということです。みんなのお母さんエミリーに私の時給はattendantの時給になるのか、cookの時給になるのか聞いてみると(cookの方が時給が高い)、それは直接事務所勤務のマネージャーに聞いてちょうだい、と。パーソナルなことなので、私のボスとは言え、みんなのお母さんエミリーや愉快なchefケイシーが、私の給料について聞くことは許されていないそうです。

マネージャーはヘリ日に小屋に来るので、その時直接聞いてみることにします。うーん、英語でなんで聞いたらいいんでしょうか?日本語で聞くにしろ、どう相談したらいいか迷います。私の給料はどうなりますか?と尋ねるより、こういうふうにして欲しい、と私の希望をまずは伝えるのがベストな気がします。とりあえずは、直接話がしたいですと、共用のパソコンからメールを送っておきました。

今日の夕食は、”weird dietary”などなく、問題なく仕事を終えることができました。明日まで愉快なchefケイシーと2人で仕事をし、明後日は1人でやることになりそうです。それ以降はおそらく簡単な方のB/Cシフトをメインでやることになる気がします。

最近は、皆の会話のテンポに慣れてきて言っていることが理解できるようになってきました。来てすぐの頃は、仕事を覚えるのに必死で(今ももちろん必死)、皆の雑談まで聴いている余裕はなく、雑談に関しては耳のスイッチを切っていましたが、少しずつ耳に入ってくる単語が増えてきました。

今日は、お客さんの夕食を準備中、愉快なchefケイシーの他Pシフトの優しいお姉さんブリッジ、Dシフトの生意気なミアと4人で音楽の話になりました。優しいお姉さんブリッジ「どんな音楽を聴くの?」私「好きなのはオールドスクールなロックかなぁ」優しいお姉さんブリッジ「80’s? 見に行ったバンドはある?モトリークルーは?あら、デフレパード行ったの?いいじゃない〜」生意気なミア「さやかは私の1番好きなバンド1975のライブ3回も行ってらしーよ、いいな〜」

皆との会話の理解度は、50%から7080%くらいまで上がってきたように思います。まぁしかし、みんなのお母さんエミリーに関しては、来てすぐの頃は2030%、今は4050%と言ったところでしょうか。ん〜難しい。キウイの物静かなアニーにそれをボヤいたら、ハハハ、大丈夫よ。と。小屋を離れる頃には8割くらいは理解できるようになっていたいものです。

20:00前に仕事を終えた後はボート乗り場まで散歩へ。今日はゆっくり歩き、何度も写真も撮るため立ち止まったので早足なら往復2030分のところ、1時間弱かかりました。昨日とはまた違う湖と空の色。

今日も散歩してよかった、そんな気分で音楽を流しながら小屋は戻っていると、大きな倒木が一瞬、クマに見えてどきっとします。いやいや、あれは木、いつも動物に見えるけど動いてないし、ただの木だ、と思って歩き続けます。

、、、いや違う、、、2つの目がじーっとこちらを見ています。眼鏡をかけていましたが森の色に溶け込んでいて、近距離まで近づかないと分かりませんでした。私と同じくらいの背丈の、鹿です。立ち止まってジーッとこちらを見つめています。反射で私も一瞬止まりましたが、そのまま歩き続け、距離が縮まったところで鹿は鈍い音を立てながら森の中に走って消えていきました。あぁ、びっくり。小屋に戻ってその話をすると、他にも今日鹿を見た人が2人いました。

そういえば、まだここにきてから月や星空を見ていません。完全に日が落ちるのが は遅く、落ちたら落ちたで消灯なので部屋に戻るまでが真っ暗です。もう少しこの生活リズムに慣れ、夜の気温も上がり、休みの前日なんかに、真夜中の散歩ができたらいいなぁと思っています。

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