山小屋生活 in NZ ②を終えて〜ワークビザ問題

気づけば長袖長ズボンを着て11月、冬が目の前へと迫ってきました。この時期、ニュージーランドのある南半球は春。一昨年、昨年に続き今年も今頃はニュージーランドに渡り、3シーズン目となる山小屋での生活を始めたかったのですが・・・。今年は願い叶わず。地元で発掘調査をしている今日この頃です。

1シーズン目は、特にコネも知っている人もいない、ニュージーランドのトレッキングツアーをやっている会社の山小屋で働けないかとネット上から応募。運よく採用してもらえることになり、ワーキングホリデービザを使って半年間(山のシーズンは春から秋にかけての半年間、これは日本もニュージーランドも同じです)、働きました。

ワーキングホリデービザは1年限り(条件を満たせば3ヶ月延長可能)なので、2シーズン目働くには新たにワークビザ(AEWV)が必要。会社がスポンサーとなりワークビザの申請ができたので、1シーズン目に一緒に働いたマネージャー・エミリーや仲間と共に同じ場所で働くことができました。

2シーズン目が終わった後もマネージャーのエミリー始め、何人かと連絡は取っていました。また働くことができるのなら働きたい、3シーズン目は場所を変えて違うトラック上の山小屋で働きたい。山小屋を去る時、皆の前で堂々とそう言っていましたし、自分の中でもそう思っていました。

エミリーにももちろん伝えてあり、次のシーズンの応募がネットで始まった6月下旬、早速これまでとは違うポジションで応募。「来シーズンのアプライしました!」ー「無事ビザが取れるといいわね」エミリーとそんなやりとりをしている中で「もしそれがダメだったら、私の下で働いてくれるか?」とも言ってくれました。彼女はマネージャー、日本で言う山小屋の支配人の立場。つまり、副支配人として一緒に働かないか?と声をかけてくれたのです。私はこれまでcookとしてキッチンで主に働いていましたが、3シーズン目は良かったらマネージャーの仕事もしてみたらいいわよ、あなたならできるから、と。

しかし、エミリーがそう言ってくれても、ニュージーランドで働くにはビザが必要。いくら一緒に働きたいと言ってくれる人がいてもビザが取れないと日本人である私には働く権利はありません。

ビザの条件はここ数年で目まぐるしく変わっているようで、今年はビザに関してどうなるかわからないと、何度も耳にしていました。前回も同じように「どうなるかわからない」、「時間がかかりそうだ」の連続だったところ、ビザが無事に取れ働くことができたので、今回も大丈夫だろうと思っていたのですが・・・。

6月下旬に応募してから数ヶ月経った9月上旬、1通のメールが。

今回は、すでにニュージーランドで働くことができる応募者(ニュージーランド国籍の人や、すでにニュージーランドで就労可能なビザを持っている人)が十分に集まったため、採用は見送りとなりました。

つまり、今年は雇用主である会社がスポンサーとなって、海外からの応募者のためにワークビザの手続きをしないと言うこと。

うーん!残念。けれどビザ問題は私にはどうしようもできないことです。

3シーズン目を迎えたかった気持ちは嘘ではありませんが、久しぶりに日本で冬を、正月を越したいという気持ちも少なからずあったので、ま、いっか!んなら、ゆっくり休ませてもらう!といった気分です。

よくよく考えると、2シーズンまるっと働かせてもらえただけでも、ラッキー。働いてみたいと思った時に思い切ってニュージーランドへ行って良かったです。あの時の自分に感謝。よく頑張った!!!

今後、ビザの条件や、会社が海外からの応募者を受け入れるのか、ビザのスポンサーとなるのかは、私にはわかりませんが、また機会があれば戻りたいと考えています。とりあえず今の私にできることは、働きたいと言う気持ちがなくならない限りは、常にアンテナを張っておくことでしょうか。そんな中で自分の気持ちが変われば、その時はその時ですね。

・・・ということで、夏が5回続いた私に冬がやっとやってきます。久しぶりに鍋に日本酒!年越しそばにお餅!寝正月、楽しみです。

 

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