【48日目・49日目】新しいスタッフ、サンの小屋入り

⚫︎従食

「今日はハンバーガー、明日はbig dayになるからたくさん冷凍庫にある魚を使ってフィッシュアンドチップスにしようと思ってる」と愉快なchefケイシー。big dayというのはリサプライの日のことで、食材整理に2時間は取られるため、従食を作る時間が限られます。リサプライの日は毎週決まって簡単な従食です。

見習いcookロビンと2人で毎日従食を作っていたときは2人で分担しながら毎日料理をしていましたが、この数日は愉快なchefケイシーがやってくれているので、私は最低限の仕事をやる、それだけです。私が張り切って「今日は⚫︎⚫︎を作りたい!」とでも言わない限り、彼は1人でサラダから炭水化物系、メイン料理、ビーガンやアレルギーのスタッフ用の料理など全て完璧に準備してくれます。私の立場が3rd cook(chefcookである見習いcookロビンの下につくcookのことで、attendantの仕事もしなければならないスタッフのこと)なので、負担をかけたくないのかもしれません。

もちろん、料理に関して1質問すれば10教えてくれますし、間違ったことをしていればアドバイスをくれます。でも、こちらが自発的に何かを作りたい、と動かない限りは仕込みだけ任される、そんな風です。

正直いうと従食はもうこの3週間強でこりごり。気合を入れて何か作りたい気分でもなかったので、48日目はみんなのおやつにと、ビーガン&グルテンフリーのチョコレートクッキーを、49日目はいつでも飲めるようにとスパイスもりもりのジンジャーシロップと夕食ににんじんしりしりを1品作りました。

ちょうど日本人のガイドが来た日ににんじんしりしりを作り「明日のお昼のお弁当にいただこう〜美味しい〜」と気に入ってもらえたので、良かったです。

⚫︎火傷

49日目の出来事。朝一、熱いトレイを素手で触ってしまい火傷してしまいました。小屋に来てからあちこちに小さな火傷の跡を作ってきましたが、今回は、まぁ、しっかり痛いです。利き手である右手の人差し指の先っぽと、手のひらの親指の近くの2箇所で、大きな火傷ではありませんが、ジンジンと痛みがしばらく消えません。外から内から燃えるように痛く、叫びたくなります。これでは包丁を使って仕事がまともにできないと思い、みんなのお母さんエミリーに「火傷の薬ありませんか」と聞くと、すぐにジェルのついた火傷用のパッドとガーゼをあて、包帯を巻いてくれ、痛み止めの飲み薬も持ってきてくれました。なんだか、この小さな傷に対しては大袈裟なようですが、痛くてたまりません。

火傷をした日はリサプライの日でしたが、みんなのお母さんエミリー「あなたはリサプライの仕事は一切しなくていいから、今日は最低限のことをやってちょうだい。これ以上怪我はさせたくありませんからね」皆がバタバタと食材を運ぶ中私は包帯をぐるぐる大袈裟に巻いた手で不器用にじゃがいもの皮を剥き続けます。愉快なchefケイシー「しょうがないよ、It happens sometimes

⚫︎新しく来たスタッフ、サン

続けて49日目の出来事。リサプライのヘリが行き来している間にちょうどやってきたのは、中国からワーホリでニュージーランドに滞在しているという、サン。韓国のスタッフだと皆信じていましたが、「韓国語での名前はなんていうの?」と初対面の挨拶のときに聞いてみると「中国から来たのよ。名前は太陽っていう意味だからイングリッシュネームはサン、中国語での発音は難しいからね」と。

8月にニュージーランドに来て以来あちこち旅しながら牧場やさくらんぼのパッキングの工場で働いていたそうで、小屋での仕事は3箇所目となるそうです。摘んだばかりの白いさくらんぼをお土産で持ってきてくれ、パクパクといただきました。ブラックチェリーと違ってやさしい甘さでとっても美味しいです。最近リサプライで入ってくるさくらんぼより確実に美味しいです。

⚫︎夕食後に3人で散歩へ

19:00頃、従食を食べ終わってパソコンからオーストラリアのビザの申請をしていると、のっぽな山屋ミック「サンと一緒に隣のDOCの小屋まで散歩に行くけどさやかも来る?」21:00には寝ようと思っていましたが、誘われでもしないと、長距離(とは言っても往復1時間半〜2時間程度)歩くことはないので、一緒に行くことに。雨に降られることはありませんでしたが、風が強く、森の中では木々がみしみしと音を立てています。枝の隙間から見える空は曇り空。その雲の切れ間から、落ちていく日が差し込み、山々が黄色く照らされます。そんな景色を見ながら、帰り道は途中河原でビールを飲みました。

▲48日目の定点観察

 

 

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