【50日目】対岸から小屋を眺める

毎日、毎日、week offはまだかまだかと、穴が開くほどスタッフルームに貼り出されているシフト表を見ています。ふぅ、あと1週間で私の7連休、あと少し。あと少し。

今日は6:30から仕事を始め、6:45に昨晩頼まれていたジェネレーターのスイッチを入れます。鍵を回してスタートボタンを押すだけですが、大きな車のエンジンを入れたかのようにジェネレーターは揺れながら大きな音を立てて動き始めます。


▲今日の定点観察

朝は涼しく、温かい飲み物が飲みたくなるので、昨日作ったジンジャーシロップをお湯に溶かして、ちびちび飲みながら仕事を進めます。その場にいたスタッフや、日本人のガイドの方にも作り、気に入ってもらえました。ジンジャーシロップにしろ、チャイにしろ、スパイスを遠慮なく使うことができる、これは、小屋での私の生活を豊かにしてくれます。

愉快なchefケイシー「今日はあれとこれと、あれを作ろうと思ってる。ビーガン料理は考えないといけないけど、あれとかどうかな。簡単だしね」私「私がビーガン料理作ってもいいですか?」愉快なchefケイシー「もちろん!」愉快なchefケイシーが作る料理はどれも完成度が高く、そして私の知らない味ばかりで、何を食べても、すごい、、、と無言になるのですが、時には自分の知っている味、ホッとする味も食べたくなります。

ということで、ケチャップと味醂と酢と醤油ベースの野菜炒めを作ることにします。前にも作った、酢豚の豚なし料理です。前は鶏の唐揚げを入れましたが今回は、豆腐を揚げたものを入れることに。野菜は小屋にたくさんあるものを中心に入れていきます。さつまいもに玉ねぎ、紫玉ねぎ、人参、パプリカ、ズッキーニ。今回も上手くでき、喜んで食べてくれました。特に豆腐は好きなスタッフが数人いて、豆腐ばかりつまんで食べている人も。

仕事を終えた後は、頭が痛くなるほど眠たかったのですぐに寝るつもりでしたが、優しいお姉さんブリッジが「さやかが行ってた、川を挟んで正面の場所って、今から行くには遅いかな?一緒に行かない?」と。まだ寝るには早く天気が良いですし、断ることができず、行くことに。ちょうど賢そうなアニーもその場にいたので、3人で橋を渡って、目的地へ向かいます。

「なんだか不思議ね」「こっちから小屋を見るってね」「うんうん」

優しいお姉さんブリッジも賢そうなアニーもここに来るのは初めて。川を挟んで小屋を正面から見るのは、2人にとっても新鮮だったようで、しばらく3人で小屋を向かいから眺めます。少し距離を置いた場所から小屋を見ることで、自分の働いている場所、住んでいる場所としてではなく、山の中に立っているひとつの建物として目に入ってきます。きっと私はこの感覚が好きなんだと思います。小屋の中に篭りっぱなしだと、仕事のことばかり考えてしまいますが、川を挟んで見ることで自分の生活を客観的に見ることができるのです。

しかし、この私の気に入っている場所、正規のトレイルからは離れており、青い三角のマークを辿りながら行かなければならず、賢そうなエミリーによると、「青はハンター向けって聞いたよ。3月になった鹿を追うハンターが来るから、私たち、入っちゃダメみたいだだね」

小屋への帰り道、3人で来年もここで働きたいかという話になりました。やはり即答でYESとは言えません。お金を貯める場所としてはいいよね、という結論に至りました。

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