167日目 友人と涸沢へ

友人がはるばる森の中まで来てくれて2泊してくれることになった。直前まで天気や本人の都合もあるので迷っていたが、無事お天気にはめぐまれた。

昨日から明日にかけての2泊3日間の滞在で、中日である今日は私もお休みをとり、涸沢へ行くことにした。前日の夜、槍沢へ行くか、涸沢へ行くかと話し合い、涸沢へ行くこになった。

6時半頃、小屋を出発。お天気は曇り。それでも暑くなく寒くなくハイキング日和である。外に出て視界が開けたところで私はびっくり仰天。山の上の方が綺麗に紅葉していることを知らなかった。前回のお休みで奥又白池へ行ったが、その時よりも随分色は変わり、5連勤中外に出て季節の変わり目を自分の目で確かめなかったことが悔やまれる。

▲屏風岩

本谷橋でおにぎり休憩のあとは、涸沢まで続く坂を登っていく。ここを登る時、楽だと感じることもあれば、しんどくて1歩進んで10秒休憩、のようにきついと感じることもある。今回は日頃のランニングや、9月は山行が続いているからか楽に登れた。ペースもゆっくり、一歩一歩着実に登っていく。時々広く薄く広がる雲が切れて青空が顔を見せる。

涸沢につくなり、私は我慢できずラーメンを食べ、チャイをいただく。チャイは手作りのような気がしたが、どうなのだろうか?

涸沢小屋には、以前一緒に働いた方が今年働いているということだったので、挨拶に行きたかったが、時間はなく眺めるだけ。

紅葉は見ての通り。緑から黄緑、黄色、オレンジ、赤と、グラデーションが素晴らしい。涸沢へ向かう途中すれ違いの男性が、紅葉具合を「9.8」と表現していたが、うんうんと頷ける。紅葉は何度か見に来ているが、今回の紅葉は特に綺麗な気がする。黄色〜オレンジが特に、枯れずに輝いている。そして、こういう景色を見ると、この色の刺繍糸や色鉛筆が欲しいと思ってしまう。

大天井岳の方も、山肌が草紅葉しているのが肉眼で確認できた。彼方方面も秋の冷たい空気が流れているんだろうなあと、数週間前に行った山行を思い出す。

もっと長居したいのは山々だが、今日は帰らなければならないので、時間を決めて名残惜しいが涸沢を後にする。

ハプニングはあったものの、無事下山でき充実した1日となった。山小屋生活を終える前に友人と涸沢へ行くことができて本当に良かった。いつか思い出した時に心が温まるような思い出が一つ増えた。

 

 

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