徳沢で働き始めてから、雪が溶けたら必ず行こうと思っていた大天井岳。私が2年前に働いていた場所です。7月のはじめ、3連休が取れたので1人で山小屋泊、徳沢から表銀座へ行ってきました。
もうこの時期になると陽が昇るのは早く、5時半過ぎでこの明るさです。遠くの大天井岳に向かって、今から行くよ〜と声をかけてさあ出発です。遠いなあ・・・。
今回の行程は、2泊3日で2泊とも常念小屋に宿泊です。
1日目 徳沢〜常念
2日目 常念〜大天井〜常念
3日目 常念〜徳沢
こんな風です。2泊目は自分が働いていた大天井に泊まりたかったのですが、そうすると3日目の距離が長くなってしまい、今の私にはそんな自信はないので常念に2泊することにしました。2日目はゆっくり常念と大天井を往復して日中を大天井岳で過ごすというプランです。
横尾〜蝶槍
今回は、稜線まで横尾から上がっていくことにしました。前回の蝶ヶ岳登山と同じく、この看板を印に山の中へと入っていきます。
前回は望むことのできなかった、槍ヶ岳。今日は槍見台からしっかりと確認できました。快晴です!
稜線にあがります。今回は蝶ヶ岳の山頂は踏みませんので、常念岳の方へと向かいます。
前回はすっぽりと雲をかぶっていた山々。今日はしっかり見えますよー!!やはり、気持ちいですね。この景色、たまりません。まだ雪が残っているのも、初夏ならではで大好きです。
少しいくと、蝶槍と名前のついたピークがあります。
常念岳へ
稜線をずんずん進んでいき、いよいよ常念岳が見えてきました。さあ今からここを少し降って、そして、登っていきます!
近づくにつれて常念岳の登りの険しさが手にとるように伝わってきます。ここを歩いたのは、2年前の休暇中。あの時は大天井岳で働いており徳沢に泊まらせてもらったんでした。2年後の今は徳沢で働き、大天井に遊びにいく・・・。不思議ですね。


常念岳、登頂!間違いなく好きな山の一つです。ここからの景色も、常念岳そのものの姿も本当に好きなんです。
反対側へと降りていき、赤い屋根が今日の宿泊地、常念小屋です。
泊まるのは確か4回目です。シンプルな、ザ・山小屋感が良いです。
常念小屋から大天井岳へ
翌朝は日の出とともに出発。右手には雲海、左手にはアルプスを。気持ち良いです。
今日は1日たっぷり時間がありますので足を何度も止めながら歩きます。
絵も描きます。
常念岳と大天井岳の間は何度も歩いた山道の一つです。そうそう、そうだった、と思い出しながら、ゆっくりゆっくり稜線を歩きます。
出発地点である徳沢も見えますね。遠いです。明日はあそこまで降りるんですね・・・。
角度的に見慣れた位置までやってきました。穂高の山々が並ぶこの姿は、大天井岳付近から毎日眺めていたので、懐かしくてたまりません。
歩き慣れた道をスイスイ進み、さあ、ここで大天荘が目の前に!2年ぶりに帰ってきました!!!
まっすぐ山小屋に向かう前に、昼寝スポットの一つであった、トカゲ岩で槍穂高のこの景色をもう一度独り占めさせてもらいます。
大天井岳で一休み
トカゲ岩の次は、定点観察をしていたこの場所に。ここから見える小屋と大天井岳、空に浮かぶ雲、周りの山々、この景色に何度も何度も癒されました。本当に飽きることのない場所です。
山頂にも行って・・・。
山頂から小屋を見下ろします。そうだった、ここが私の家だったんだなあ、としみじみ。本当に濃い4ヶ月間を過ごさせてもらいました。言葉では言い表せません。
私のベッドはあそこで、あの窓から毎日雲海を見て、、、と思い出は一気に蘇ります。
小屋で支配人や先輩に挨拶をします。ああ〜懐かしい!
先輩が、絵を描かないかと声をかけてくださり、絵の具も画用紙も貸してくださいました。絵の具で絵を描くなんて中学生以来でしょうか?iPadには絵をたくさん描きますが、筆に絵の具を渡されて・・・どうやって絵を描いてたっけ・・・?
オドオドしながらも、目の前のこの景色を描きました。
そのあとは、お客さんに出しているメニューの一つのカレーをいただきました。
泊まればよかったのに、と何度も言われましたが、いえいえ遠いですからと、常念小屋に向かってお昼過ぎには大天井を離れました。次は泊まりにきます!
日の出前に出発、常念から徳沢へ
3日目は、できるだけ早く出発しようと、日の出前に小屋を後にします。連休最終日、早めに小屋にもどり午後はゆっくりしたかったので。
常念小屋から山頂へと登っていきます。日の出に追い越されないようにと、せっせ、せっせ登っていきます。
この上り坂、結構きついんですが、今回は自己最高記録なのでは?!
お腹が空いてたまりません。持ってきたゼリーで朝を始めます。登山ではゼリー派です。
それでもお腹が空いていたので・・・カップラーメン。
あっという間にこの場所まで戻ってきました。
途中、先輩がくれたみかんの缶詰もいただきます。山の上で缶詰、贅沢。何を食べても贅沢です。
無事、13:00前には徳沢へ。昨日はあそこにいたのかあ、と梓川から大天井岳を眺めます。
2泊3日、お天気に恵まれた山行となりました。徳沢にいる間に、遠いですが、また大天井岳まで足を伸ばしたいと思います。次は、泊まらなければ!
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植物観察に関しては、写真がたくさんあり、長くなってしまいますので別記事で更新したいと思います。
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