【week off②3日目】チリのマリーナに再会


今日は朝5:30起床。6:30に集合場所へ行き、バスに乗り込みます。今日から23日のハイキングツアーが始まります。

Great walksと呼ばれるトラックがニュージーランドに10ほどあり、そのうちの1つのトラック上にある山小屋で今私は働いています。私の働く会社が経営している小屋は、他のトラックにもいくつかあり、皆口を揃えて「あっちのトラックの方が綺麗だ」と言うので、week offを使って23日でそのトラックを歩くツアーに参加してみることにしました。

薄暗く寒い6:30、バスはクイーンズタウンを出発。運良く、ガイド4人中1人は日本人で、バスのドライバーも私が小屋入りした時と同じ日本人の方。ガイド「今日の簡単な流れを紹介しますね。まずは何時頃に朝のお茶休憩。それから歩き始めるのは⚫︎時頃。そこから⚫︎時間ほど歩いて小屋での夕食は⚫︎時。メイン料理は○○▲▲××か、3つから選んでくださいね。この後紙を回すので希望のメイン料理にチェックしてください。皆さん私のジャパニーズアクセント理解できましたか?この3日間で嫌でも慣れてくださいね、ハハハハハ!」

起きて1時間と少し、まだまだぼやっとしている私とは反対に、ガイド4人は昼間の14時のようなテンションで楽しそうにしています。今回のツアー参加者は28人。私の働いているトラックは1日の最大数50ですが、こっちのトラックは最大数40。それにしても今日出発のグループは小さいようで、多くが60台以上のご夫婦。

トラックを歩き始める前に、お茶休憩ということでいつものカフェに立ち寄ります。そこでガイド含め1人ずつ簡単な自己紹介をします。もし同じことをニュージーランドに来てすぐさせられていたら、心臓バクバクだったでしょう、、、。4ヶ月小屋で鍛えられたので、大人数の前で英語で話すこと、なんてことありません。と言いたいところですが、まぁ緊張しつつも何とかクリア。

11:00頃バスは登山口に到着し、クイーンズタウンの某有名ハンバーガーショップの隣にあるパン屋さんのパンとマフィン、リンゴが入ったランチボックスを1人ずつ受け取って、雨の中歩き始めます。

回数を重ねるにつれ、雨の中歩くのが嫌いになりつつある私は、一刻も早く小屋に着いて屋根の下でゆっくりしたく、先頭チームに加わって、たったかたったか歩きます。残念ながら開けたポイントでの景色は真っ白。雲の中を彷徨う1日目になってしまいました。

途中からは日本人のガイドの方と1番先頭をおしゃべりしながら歩きます。つい最近まで日本に帰っていたそうで、今回このトラックをガイドするのは久しぶりだそうです。「さやかさんとおしゃべりしながら行こう〜!これでもう仕事じゃなくなった!アハハハハ!」私の、雨嫌々モードとは真逆の明るい彼女は、来年も戻ってくるの?小屋での仕事はどう?日本から荷物を送ったんだけどウン万したよ!とあれこれ楽しそうに話してくれます。

おしゃべりしていると、1日目の見どころの1つである大きな滝に到着。

先頭ガイドより先に歩くことはツアーでは許されていませんが、小屋のスタッフということで(?)「さやかさん、私はお客さんを待つからここから先は1人で好きなタイミングで行っていいよ」おしゃべりしながら歩くのも楽しいですが、何としてでも早く小屋につきたかった私は、ありがとうございますと伝え、滝をまじまじとみることもなく、さっさと小屋へ向かいます。

おかげでお客さんより1時間巻いて小屋に到着。つい最近まで私の働く小屋で草刈りなんかをしてくれていた助手レイラが迎えてくれます。彼女は1週間だけ、人手不足のこの小屋で働くことになっていたのです。おしゃべりしていると、バスタオルを巻いた状態で自分の部屋から「サヤキータ!」と叫ぶチリのマリーナの声が。彼女も同じく1週間と少しこの小屋に飛ばされており、私も彼女も、お互いここで会えるのを楽しみにしていたのです。「マリーナ!元気?先に服着て!服!」

お客さんが到着して小屋が賑やかになる前にと、私もすぐにシャワーを浴び、チリのマリーナに小屋の中を案内してもらいます。私が来るということで、小屋のマネージャーが気を遣ってチリのマリーナのシフトを昼過ぎに終わるLシフト(洗濯)にしてくれたそうです。「ここが私の部屋で、こっちが乾燥室、ここがキッチン!ここがラウンジで〜。素敵でしょ?雲で見えないけど、ここからの景色は本当に綺麗よ。後でここに座ってワイン飲む?ワイン飲もう!何にする?ロゼ?」

夕食までしばらく時間があるので、彼女に案内してもらい小屋から1分でいけると言う湖へも行きます。湖は思っていたよりも大きく、晴れていたら綺麗なんだろうなと簡単に想像できます。この小屋と湖のある地点は、私の働く小屋より標高が高く、植物や岩、風の匂いなんかから、日本の稜線上の小屋を思わせます。こんなところで働けたら、幸せだなぁ、、、。

▲森の様子が私の小屋周辺とまるで違う

▲小屋から1分の湖

湖の周りを2人で散策した後、小屋のラウンジにふらりと戻ると、日本人ガイド「さやかさーん。シェフがキッチン覗いてみないかって。どう?ちょっと見てみたら?」人手不足であるこの小屋はシェフも足りておらず、シーズン終わりまでのあと4週間、休みなしで1人のシェフが毎日働かなければならず、代わりになる人を探しているとのこと。もし私が興味あれば1週間だけでもここで働いてくれたら助かるとのことで、チラリとお客さんに出す夕食の準備の様子を見せてもらいました。

その後はチリのマリーナと、夕食の時間までラウンジでロゼを飲みながら小屋での話をします。「サヤキータ!この小屋とっても素敵よ!もし働く機会があったら働いたほうがいい!!!でもその時は、給料のこと確認したほうがいい!!!ここではB/CE/C1人で全部しないといけないからね!!!」

夕食は、席割りはされておらず各々好きな場所に座り、丸いテーブルを56人で囲みます。私は2組のご夫婦の中にお邪魔しました。正直にこの時の気持ちを書いておくと、「私のweek off、誰とも話したくない、1人にさせてくれ!」休みの日まで英語で誰かと話す気分ではありません。とにかく自分の殻に閉じこもりたい。自分の小屋交わすスタッフ間との会話とは違い、初対面の人と英語で話すのは、まだまだ私にとってはストレスのようなものを感じるのです。相手も、私のジャパニーズアクセントに慣れていませんのでお互い何度も何度も聞き返します。

とはいえ、ツアーに参加すると決めたのは他ならぬ私です。

夕食後はチリのマリーナに誘われ、スタッフルームでガイドや小屋のスタッフと一緒に消灯までワインを飲みます。小屋のスタッフの数も小屋そのものも私の働く小屋に比べ小さく、とてもガイドとスタッフの距離が近いように感じました。

▲相部屋

COMMENT

タイトルとURLをコピーしました