【休暇0日目(下山日)】下りたら晴れ

待ちに待った下山日がやってきた。今日は下山日、明日から4日間休暇、翌日が上山日となり、約5.5日仕事から解放される!

下山日は朝はいつも通りに仕事をこなす。優しい朝日と雲海を横目に掃除をしていると、だんだんとガスってきて小雨まで降り始めた。ミーティングに参加し、いざ下山!という頃には真っ白になり、何も見えない。


9:30頃、下山開始。視界が悪い

休暇が重なるスタッフはおらず、自分のペースで降りる。


山小屋にきた頃は花さえ咲いてなかったコケモモが実をつけていた

のんびりしたいとこだが、登山口から駅まで出るバスの本数に限りがある上、温泉でとにかくダラダラしたかったので、ペースを上げる。

山小屋にいると体力がつきそうな気もするが実際そんなことはない。標高が高いのをいいことに、3食+おやつ2回をしっかり食べているので身体は重く、付いてこない。5泊分の荷物が肩にのしかかってくる。時計を見るとコースタイム通りだ。

途中、隣の山小屋に顔を出しオレンジジュースを一気飲みする。行動食として先輩が包んでくれたふかし芋も食べた。つい先日のヘリで従食用に上がってきたサツマイモだ。私がサツマイモが好きだと言い続けていたので発注してくれたのだろうか。

隣の山小屋を過ぎると、木々の高さが身長と同じくらいになってくる。と同時に身体に違和感を覚え始めた。

暑い。

まだ標高2000mを切ったあたりだ。すでに暑い。下界の気温が心配になってくる。温泉を楽しにみしていたが、この暑さじゃ温泉なんて言ってられないのでは・・・。


ゴゼンタチバナの実。標高が下がると実をつけている植物も多い

登山口に着くころには膝をはじめ、あちこちが(悲鳴まではないが)文句を言い始めた。少し痛い。

塗装された道路に出ると、青空が広がった。川の流れる音や見上げると深い緑の葉が懐かしく感じた。木を見上げるのが新鮮だ。2ヶ月間森林限界より上の山小屋にいると、もちろん川はないし、木は見下ろすものだったからだ。

温泉に着いてからは、汗臭い服をまとめて袋に突っ込む。念願の温泉だ。洗濯も遠慮なくできるのでアレもコレも洗濯用の袋行きだ。

運良く温泉で、駅まで車で出るという隣の山小屋スタッフの人と一緒になりバスに乗らず送ってもらうことにした。温泉でアイスキャンディまで貰ってしまった。感謝。

小さな駅から数回乗り換え3時間かけて越後湯沢駅まで向かった。泊まったのは駅近くにあるゲストハウス。遅く着いたにもかかわらず、宿の方は明るく優しい方で2日間の新潟滞在が楽しみだ。

続く・・・

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