汽笛の音を聞きながら関門海峡を望む、門司の風師山へ

福岡県の門司に関門海峡を一望できる山があるらしい、しかも駐車場から山頂まで20分・・・?行くしかない!ということで行ってきました、風師山。

風師山は、かざしやまと読み、「風頭、風師山、風師南峰」の3つの峰からなります。今回行ったのは、風頭と風師山。登山のスタート地点は大正レトロを感じる門司港駅から歩くもよし、9合目の駐車場まで車で行き楽して山頂まで行くのもよし。今回は迷わず後者です。

9合目駐車場

9合目の駐車場から登山開始。時刻は15:20。こんな時間から山歩きを気軽にできるのも、低山ならではです。登山というよりハイキング、ハイキングというよりお散歩です。日曜日でしたが、駐車場はガラガラ。山頂まで行かなくても駐車場から景色はしっかり見ることができます。

駐車場は白線がなく、20台弱停められるかなあ・・・というような広さ。ベンチがいくつかある小さな展望台のような場所もあります。

駐車場〜風頭

駐車場には看板がいくつかあり、迷うことなく登山道に入って行くことができます。看板によると、風師山山頂まで900m、風頭山頂まで700mです。

企救自然歩道の看板もありました。

企救という地名も、自然歩道についても全く聞いたことがなかったので、調べてみると、福岡県の関門海峡に突き出た半島を企救(きく)半島と呼び、風師山一帯や、その南に位置する戸ノ上山、足立山などを含む企救山系を繋いだ21kmの遊歩道が企救自然歩道だそうです。

登山道は整備されており、看板も至る所にあったので、安心して登ることができました。上り坂、下り坂を繰り返しながら前に進みます。

5分ほど歩くと、紫陽花が現れ・・・

さらに行くと背より高い紫陽花が両手に広がります。登山会の方々が植樹されたそうです。

そして、また看板。真っ直ぐ進めば風頭、左へ曲がると風師山。まずは、風頭に向かうことにしました。

歩き続けて20分。山頂に到着です。風頭、かざがしら、643m。

風頭〜風師山

ここでゆっくりしたい気持ちを抑え、座り込んでしまう前に、風師山へ向かいました。5〜10分もあればすぐに着きます。風師山、かざしやま、362m。

風師山山頂は木々に遮られ、ベンチなどはありません。風頭の方が視界が開けて見渡すことができます。山頂に来たという証拠写真を撮って風頭に戻ります。

風頭山頂からの景色

風頭に戻ってからは、しばらく景色を楽しみました。低山なので下界との距離が近く、関門海峡をはじめ、海峡を行き交う船、北九州のまち、下関から先に広がる山々をしっかり確認することができます。人々の生活が手に取るようにわかる、そんな景色でした。


関門海峡

海の向こうは山口県・下関市

写真中央に見えるのはおそらく皿倉山

あまりにもはっきりと山や街、そして島を見ることができたので、しばらく地図と睨めっこしながら、ポツポツと浮かぶ島の名前を調べてみたり、山座同定に夢中になったり・・・。気づくと1時間山頂にいました・・・。

景色が良ければ登山客が多いのでは、と思われるかもしれませんが、夕方の時間、人は多くなく静かに汽笛の音を聞きながら、山頂で時間を過ごすことができました。これまで行った山に順位をつけることはできませんが、お気に入りの山の1つになりました。

参考リンク

風師山についての情報は、北九州市門司区のHPに詳しくトレッキングMAPがあり、分かりやすく纏まっていたので、ここにも貼り付けておきます。

門司港・風師山「風頭トレッキングマップ」

九州の山雑誌、のぼろ、にも風師山が特集されていました。こちらもおすすめです。

季刊のぼろ Vol.33(2021・夏)

そうそう、地元九州に戻ってからは、以前よりも登山雑誌を手に取る機会が増えました。登山に限らず雑誌にあまり興味がなかったのですが(汗)、読んでみると面白い!ですね。ネットとは違って、雑誌に関わる人たちの声が文字からじわじわと伝わってくるのが良いです。それから、何度も読み返すことができる。

今までは、登山アプリやSNS上に上がっている友人・知人の情報の方が、雑誌の情報よりも身近に感じられていたのかもしれません。山に足を運ぶ機会が減った今は、山に行かない分、手元に置いておけて何度も読み返せる紙媒体の雑誌がありがたく感じます。ネット上の情報はやっぱり膨大で、すぐに埋もれてしまうので・・・。これから登山雑誌が本棚に増えてきそうな予感です。

 


のぼろ、にも特集されていますが、風師山やその周辺の山々を縦走したり、歩き慣れたら夜景を見にナイトハイクもよさそうでした。またお天気の良い日に来ようと思います。

 

✏︎2021.10.28

 

 

 

 

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