【61日目・62日目・63日目】折り返し地点

日中はもちろん、日が落ちた後も気温が高い日々が続いています。とは言っても朝は半袖では少し肌寒く感じるので長袖を着ますが、太陽が山から顔を出し、私たちの小屋に日が差し込む9:00頃から、一気に気温は上がります。

気温が上がる前に掃除をある程度終わらせたいのは山々ですが、慣れない私はひとつひとつに時間がかかってしまい、思うようには進みません。ベットメイキングをするベッドはツインタイプとクイーンタイプ、マルチシェアの2段ベットと3タイプありますが、どれをするにしても体力を使います。キッチンにいるよりも運動量が多く、掃除が終わった後は汗だくだくです。

ここ数日attendantシフトが続いており、掃除の後は従食の時間までフリーですが、掃除に疲れ果て昼寝をするのが日課になってきました。日本での山小屋生活中は寝てしまうと起きれないのが怖く、休憩時間に昼寝をすることはほとんどありませんでしたが、ここニュージーランドの山小屋では休憩時間が長いですし、従部屋は相部屋ではなく個室なのでゆっくり眠ることができアラームもかけ放題。1日の働く時間の割合が圧倒的に日本の山小屋よりも少なく、休み休み働くことができ、9連勤中ではありますが疲れ果てるということはありません。

ここからは、この3日間で起きたことをいくつかピックアップして書き残しておきます。

⚫︎初めてのBar

62日目は初めてのBシフト、バー担当の日でした。バーというのは、ラウンジにある小さなバーカウンターのことで、夕食前〜夕食後の間の約4時間、お酒やソフトドリンク販売の担当をします。お客さんは、その場でお金を払う必要はなく、5日間通して歩くツアーの最後の小屋でまとめて払うことになり、私たちの小屋ではお客さんの名前と注文を受けたドリンクをパソコンのシステムに残します。

賢そうなアニーに教わりながら、お客さんの注文を受け、お酒を出し、パソコンに打ち込んで、、、とやってみましたが「これ1人でやるにはハードル高すぎるわ、、、」というのが率直な感想。バーカウンターが忙しくなる時間帯は、Hシフトが補助に入りますが、基本的には1人で担当しなければなりません。

ボソボソっと呟くように注文をする人、割り勘なのか1人が奢るのかはっきりしない2人組、アクセントが強い人、年配の方で話し方が独特な人。日本語と同じで人によって話し方や癖、曖昧な言い回しをする人がいるので、それを聞き取るのは、いやぁ!難しいです。4時間リスニングテストを受けているような気分です。

この2ヶ月間cookをさせてもらい、スタッフ同士の会話で英語が少しは鍛えられたので、小屋入りしてすぐにバー担当ね、と言われるよりは良かったかもしれません。

⚫︎1人で散歩へ

62日目は、午後の休み時間少し散歩をしました。写真をいくつか載せておきます。

⚫︎3人で川へ泳ぎに

63日目の休憩時間は、キウイの物静かなアニーとサンの3人で、C小屋付近の川へ泳ぎに行きました。そのスポットまでは私たちの小屋から1時間弱歩きますが、小屋の近くのスポットよりも川は綺麗です。

川に到着し、いざ泳ぐとなるとこの日は結構寒く曇っていたこともあり川の水温は低め。裸足で川の中に入ってみましたが泳ぐのはすぐに諦めました。サンは泳ぐ気はさらさらなく、持っていたヨーグルトを食べながら私たちを眺め、「Kill them all」といいながら近寄ってくるサンドフライを叩いて捕まえています。キウイの物静かなアニーは、冷たい川の中に服のまま飛び込み泳いでいます。「アニー!大丈夫?冷たいよ!」「入ってしまえば悪くないよ。泳ごうよ。大丈夫だって!」「無理無理無理!」

キウイの物静かなアニーは2日後には小屋を去ります。この川で泳ぐのも最後。これまでの2ヶ月間もっと一緒に散歩したりハイキングできたら良かったのですが、、、。

⚫︎やっと届いたハンモック

クリスマス前に、自分へのクリスマスプレゼントとしてネットでポチったハンモック。やっとやっと、やっと。オーストラリアからニュージーランドのジャングルの中に届きました。日曜日はB/Cで午後時間があるので、天気さえ良ければ小屋の近くで試してみようと思います。あ〜楽しみ。待ちくたびれました。

⚫︎もう怖くない

気づけばもう2月。小屋に来てから丸っと2ヶ月と1週間弱、経ちました。約5ヶ月にわたるシーズンも折り返し地点です。来てすぐの頃は、英語を使って働くということに不安しか感じていませんでしたが、今はだんだんと自分の言いたいことが言えるようになり、英語で話すことに対しての、間違ってたらどうしようというようなネガティブ思考が消えつつあります。もちろん今でも言いたいことが伝わらないことは多々ありますが、その原因の多くは自信のなさから声が小さいことだと気づいたのです。声が大きければ伝わるというわけでもありませんが、そもそも声が小さければ相手には聞こえません()

私の文法に関しては誰もツッコミはしませんが、発音は皆が言い直してくれたり、私が言い回しに困っている時は、誰かが文章を組み立ててくれたりと助けてくれます。皆の会話も来てすぐの頃は、聞いているだけで頭が疲れていましたが、今は勝手に耳に入ってくるようになりました。「こういう時はそう言えばいいのか」と聞いといるだけでも勉強になります。また、英語が第二言語であるスタッフが私以外にも数人いるので、彼らと話すのも勉強になります。

2ヶ月前、ニュージーランドに来てすぐの頃、緊張と不安から吐きそうだった自分に、大丈夫。と伝えたいです。

 

 

▲61日目の定点観察

▲62日目の定点観察

▲63日目の定点観察

COMMENT

タイトルとURLをコピーしました