36日目 ストレスフルな1日

こんな私の思考回路だと、どれだけ周りの環境に恵まれても、ハッピーだと感じることはないんじゃなかろうかと、今日もネガティブな私。今日もなんだかパッとしません。

朝起きたのは9:00頃。今日はティナはお休み、third cookのアリスは1週間休み中。つまりcookは私しかいません。そんな場合は4th cookとでも言いましょうか、メグがMCを勤めます。去年とやり方が変わっている部分もあるため、私は10:00にキッチンへ行き、彼女を見守りつつ自分の仕事をいつもより早く始めます。

今日のスタッフミールはナチョス。昨日からメグに伝えていたので、彼女はワカモレにサルサ、サラダを作ってくれました。

仕事を進めてると、メグ「さやか、あのね、これ、大丈夫かな」お客さんに出すデザートのパイをメグがオーブンで焼いてくれたのですが一部焦げています。あっちゃぁ。ぱっと見、どうにかなりそうだったので、大丈夫大丈夫と返事をします。「It happens. Should be okay」

自分の仕事がひと段落したので、一旦休憩ということでスタッフルームに座りお茶を飲んで、ぼーっとします。ここまではよかったのですが。その後から、あれよあれよとトラブルが降り始めてきます。

まずひとつ目、大丈夫だと軽く流していたパイの焦げ。よく見ると結構焦げています。焦げている部分を省くと、お客さんの数に対して、パイが足りないような気がしてきました。今からオーブンで焼けばまだ間に合いそう、焼こうかな、、、。

オーブンを開けると、180度になっているはずが、熱を感じません。あれ?一旦オフにし、火をもう一度つけてみます。ん?ここでふたつ目のトラブル発生。火がつきません。幸い、メンテナンスチームのフィンが今日も小屋にいますので、通りすがりの彼に助けてと声をかけます。直せそうだけど、コンロとオーブンのガスを全部オフにしないといけない、というので火を使う料理をさっと済ませ、フィンにオーブンを託します。

それから1時間半近く格闘してくれましたが、直すのがやはり難しいようで、明日のリサプライの時に街から部品を送ってもらうことになりました。つまり今日はオーブンは使えないと言うことです。ディナーサービスの時にオーブンを使うのですが、エミリーに相談し、今日は代わりにフラットグリルや電子レンジを駆使して乗り越えようと言う話になりました。

フィンが直している間、コンロが使えなかったため、火を使わずにできる仕事を先に済ませます。しかし時間はどんどん過ぎていきます。もう仕事を投げ出してしまいたいところですが、そんな訳にははいきません。あぁ〜困った〜とぶつぶつ言っていると、positive mindとブリッジが励ましてくれたり、アレックスがあらら〜と聞いてくれたり。アレックスは昨日の夜満月の影響で(月が話しかけてきて眠れなかったと言っていました)寝不足だそうで、同じく疲れている様子。

エミリーは「さやか、大丈夫かしら、オーブンはどう?」「ダメです」「私も今日は何だかついてない日よ、困ったわねぇ〜」

困った困ったと言いつつも、スタッフディナーは時間通り完成し、スタッフルームに料理を運びます。珍しく今日は誰も夕食の時間に部屋に集まってきません。皆どこに行ったんでしょうか?少し遅れてやってきたのはエミリー。その他のスタッフは誰もきませんので2人で食べ始めます。

「今日からタイムシートをきっちり書いてもらうことになったからね、ホワイトボードにも書いてるんだけどね。街がしっかり管理したいんだってよ。」そんな話をしながら、初めて作ったナチョスを味合う元気もなく、お腹を満たすためだけに、食べ続けます。

すると次第に集まってくるスタッフ。スタッフディナーの時間は17:00〜17:30で、30分間は皆でゆっくり喋りながら食べるのですが、私は食べ終わって1人になって一息つきたかったので、スタッフルームをそっと抜け出しラウンジに行きコーヒーを飲みます。

コーヒーメーカーの隣にはバーカウンターがあり、Hシフトの人はこのスタッフディナーの時間、夕食は皆と食べることなく、バーで飲み物のサービスをしなければなりません。今日のHシフトはブリッジ。彼女に、今日はとにかく疲れたよ〜と話しかけると、あらあら大丈夫と心配してくれます。

いつもこの時間はお客さんがお酒を飲み始める時間なのですが、珍しくラウンジには誰1人いません。私とブリッジは、外を眺めお客さんはどこだろうねと話します。すると、ブリッジ「見てよ、ほら!」指さす先には、鹿が1頭、何かを食べている様子です。ヘリパッドのところに来ています。小屋から肉眼でしっかり確認できる距離です。

コーヒーを飲んで鹿を観察しブリッジと話して元気が出たので、キッチンへ戻り仕事再開です。

お客さんへ出すサーモン。いつもはオーブンで焼きますが今日はフラットグリルで焼きます。フラットグリルで焼くのにどのくらい時間がかかるのでしょうか、試したことがないので、勘で焼き始める時間を決めます。焼きすぎると固くなりますし、焼くのが遅ければディナーサービスがスムーズにいきません。

心配し過ぎて自分で自分を疲れさせてしまっていましたが、思ったより上手く焼け、タイミングもちょうどよくできました。よかったよかった〜とエミリーと話していると、3つ目の問題。サーモンがひとつ足りないことに気づきます。げげげ。数を間違えてしまったようです。

エミリー「サーモンを冷凍室からひとつ持ってきてくれたら、私がレンジで解凍して、フライパンですぐに焼きますから、あなたはベニソンをお皿に盛って続きをやってちょうだい」

何かトラブルがあった時はいつも彼女は慌てることなく、まずは私を落ち着かせてくれます。彼女の見習いたいところです。

バタバタしてしまいましたが、問題なくサーモンを焼いてお客さんに出すことができました。ふぅ。その後のデザートは、いつもはオーブンを使って温めますが、今日は電子レンジを使って46人分のパイを温めます。時間がかかる、、、。やれやれ。

何かとトラブル続きでしたが、19:30、いつもと同じ時間に無事ディナーサービスが終わりました。鍋洗いシフトのリリー、皿洗いシフトのアレックス、エミリーが「さやか、頑張ったね」と励ましてくれました。はぁ〜、なんだか心身ともに疲れた1日でした。

そういえば、夕食サービスの間、キッチンではアレックスのプレイリストがスピーカーから流れていたのですが、なんとも不思議な組み合わせでした。もちろん突っ込む余裕は私には皆無だったので聞きはしませんでしたが、ちぐはぐだったのです。エレクトリカルな音楽が流れたかと思えばポップな曲が流れ、かと思えば80年代の曲がかかります。昨日音楽の話をしたときに私が80年代のロックが好きだと話したからか、混ぜてくれたのでしょうか?Spotifyが作るプレイリストではなさそうです。

仕事を終え、スタッフルームに行くとそこにはストレスを感じずくつろいでいるフィンにエリック、メグ、ブリッジがおしゃべりしています。私もそこに加わり座ってぼーっとします。すぐに部屋に戻ってシャワー浴びて早く寝ようと思っていましたが、そんな元気もなく、、、。

1週間ほど前に、日記にここでの生活がboringに感じてきたと書いた気がしますが、それ以降飽きを感じることがなくなり(笑)、ハプニングに恵まれています。さぁ、明日は何が起きるでしょうか。明日のお楽しみです。

〜従食メモ〜
⚪︎ナチョス
⚪︎いつものレタスサラダ
⚪︎ワカモレ
⚪︎サルサ
⚪︎コーンチップス
⚪︎ジャスミンライス

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