今日で小屋に来てから31日が経つらしい。早いような遅いような、と書きたいところだが、ここは一言。時間が経つのが遅い。もう、数ヶ月いるような気がするし、入山したのは遥か昔のようだ。雪が残っていた景色や、ツンと寒いあの空気、緑のない木に地面。もう、鮮明には思い出せなくなっている。
今は、カエルが鳴き始め、木々には緑が小さくつき、ニリンソウが満開を迎え、空気ももわっとしている。雪は溶けて、川は下流に向かってどんどん流れ、鳥たちの鳴き声も賑やかだ。
これからあと半年、どんな山小屋生活が待っているのだろうか。入山した時のような不安はもうないが、今は毎日が穏やかに過ぎていくことを願うばかりだ。
COMMENT