30日目、31日目 ヘリコプターライド

今日はMC、8連勤目最終日です。昨日からフラフラして、貧血チックな私の体。朝昼まともに食べず、私たちの小屋は夜ご飯も野菜よりのメニューが多く、日中はぼちぼち散歩して、仕事中もそれなりに体を使うので、栄養が、血が、足りてないのかもしれません。

今日は水曜日なのでリサプライの日でもあります。リサプライの後はヘリコプターに乗せてもらって、隣の小屋に泊まりに行きました。いつもならMCは14:30頃まで働きますが、ヘリコプターの出発の時間ははっきり決まっておらず、早い時は14:00台なので、さっさと仕事を終わらせて13:30にはキッチンを抜け出します。

ジェン「荷造りは終わってるの?」「まだです、、、」「あらら、早く仕事終わりそう?シャワーも浴びたいでしょう?」ジェンはいまだにティナと働いている私が無理していないか心配してくれています。

ヘリは、15:00過ぎにやっと飛びました。パイロットと私、隣の小屋スタッフ2人、メンテナンスチームのフィン、5人が乗ったところで宙にスーッと浮いて、小屋の前を流れる川を横切り、隣の小屋に向かいます。

初めて乗ったのは前シーズンの3月、あの時ほど興奮はしませんでしたが、それでもやはりヘリコプターから眺める景色や浮いている感覚は、忘れられません。いくつもの滝が山肌をシルクのようにつたい、谷間を流れる川を真上から見ると、トラック上から見る時とは違って青とも緑とも言えない不思議な色をしています。

隣の小屋のヘリパッドに着くと、天気は雨。私たちの小屋は青空がありましたが、こちらは曇っています。ヘリで5分の距離、天気はこんなにも違うのか、、、。

小屋に着くなり去年とは違うマネージャーのアリッサが案内してくれます。彼女はこの会社では10シーズン目だそうです。2つの小屋を行ったり来たりし、今シーズンはこの小屋だということです。

この小屋に来るのは今シーズン初めてですが、去年何度か訪れていて、今回で確か4回目です。しかしなんだかモゾモゾします。自分の働く小屋と違って、アウトサイダーな気がして、リラックスできません(笑)。

翌日は、天気が良ければさらに先へ進んでM Passまで行こうかと思っていましたが、朝起きると雨。結構しっかり降っています。しかも寒い。この小屋と私の小屋の間は私の足だと4時間、毎回時間に追われて歩くので、今日は丸っと1日時間がありますし、ゆっくり休み休み歩こうと決めて、M Passは行かないことにします。

▲雨のおかげでたくさんの滝が現れます

小屋のスタッフにまたねと挨拶して、自分の小屋に向かって歩き始めます。明け方の雨は小雨になり、雲の間から光も差し込んでくるようになってきました。暑くなく寒くもなく、ゆっくり歩くにはぴったりの天気です。

 

▲じゃぶじゃぶ水の中を歩きます

途中、2つのlakeで座ってゆっくりし、ランチハットでスコーンを食べ、音楽を聴きながら自分の小屋に戻ります。近づくにつれて気分が軽くなるような気がします。

あと少しというところで、正面から笑顔でこちらに向かって歩いてくるのは、テアナウのオフィスで勤めている日本人スタッフのななさん。今日、日帰りで私たちの小屋に遊びに来ていたのです。彼女は20年ほど前に私と同じ小屋で働いており、その後は1日ハイキングのガイドをやっていたそうで、今はオフィスで働いています。

コロナもあって、小屋に来るのは4年ぶりだとか。一緒に歩きましょうということで、私はUターンして、ななさんに”あかぶなの木”までつれて行ってもらいます。”あかぶなさん”とななさんは言いますが、私にはなんのことかさっぱりわかりません、、、。

トラック上から外れた場所にあり、少し森の中を歩くとある2つの大きなred beechの木のことで、樹齢は推定700年〜800年だそうです。1日ハイキングのツアーをやっていた時は、この木を見にお客さんを連れてきていたそうです。今は1日ハイキングのツアーはやっていませんし、この木のことを知るスタッフは小屋にいませんので、小屋に戻るなり皆にred beechの木の話をしました。ブリッジ「今日夕食の後連れていってよ」エリック「行ってみたいな、cool」

ななさんからは昔の小屋の話をききました。今とは違って会社がキチキチしてなかったこともあり、自由が効いたようです。

もうひとつ最近のゴシップを。お相手を探しているデイジーに対して、茶々を入れるマネージャーのエミリーとジェン。2人にとってはデイジーは娘と同じような感覚なのでしょうか。デイジーが、ガイドのクリスと話していると、陰でエミリーは「私はチームクリスね、あの2人見てごらんなさいよ。笑顔で話してるわよ、they gonna make a beautiful baby」それに対して、ジェンは「私はチームフィンね、フィンはintelligentでkindでsmart、なんでもできるわよ」フィンとは、ここ最近私たちの小屋に泊まって小屋のメンテナンスをしてくれているスタッフのことです。私は、誰にも言いませんが(笑)チームアレックスです。外から見る限り2人は合っていると思うのですが、、、。彼女に何が起こるのか、誰にもわかりません(笑)。

▲30日目 定点観察

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