122日目〜128日目 突然の別れ、新しい出会い

(注)2月下旬より日記が雑になっており、書き残していない日も多々。数ヶ月経ったある日、写真を見ながら記憶に頼って書いています。

122日目、ウィークオフ明けの日。ECだったので、ゆっくり起きてキッチンへいくと、デイジーの姿が小屋にありません。皆に聞くと、今日の朝ヘリで2つ隣の小屋へ移動したとのこと。昨日お別れを言いそびれました・・・。エリックは、ウィークオフが1週間早まり、休みを取ったのち他の小屋に移動させられるとのこと。アレックスは移動のヘリの時間を待っているようです。

これまで、kidsたちが問題を起こし、エミリーやジャックはじめオフィスのマネージャーが喝を入れることはありましたが、今回はエミリーの希望通りオフィスが動いて、問題解決のためスタッフの移動、人員配置の見直しが行われました。小屋のためを思うと、これでよかったのだとは思いますが、3人との別れが突然過ぎて私はあまり実感が湧きません。

小屋から出ていってしまったエミリーはというと、小屋に戻ってくるのか、今シーズンはもうこのまま小屋に戻ってこないのか、皆心配していましたが、125日目に無事戻ってきました。そんなゴタゴタな小屋には、次から次へと移動したkidsたちに入れ替わり新しいスタッフがやってきます。

1人は、キャサリンの友人でもあるという、キャロリン。キャサリンを思い出させるような姉貴感が漂う彼女は、「期間が短いからこんな場所で働くけど、私は街の中での生活が好き」と言っています。テキパキと仕事はこなしますし、小屋の皆とも馴染んで笑い声が響き渡ることも多々。ティナとは年も近いようでよくスペイン語で会話をしています。

2人目は、マリア。他の小屋で働いた経験があるという何かと大胆なマリアは、とにかくよく笑います。いつもニコニコしており、彼女の周りには自然と人が集まります。マリアは人見知りすることなく、人と話すのが上手ですしそれを楽しんでいるのがよくわかります。マネージャー陣とも、スタッフとも、お客さんとも、ガイドとも、年齢性別国籍問わず、いつも会話を盛り上げてくれる存在です。

3人目はドリー。隣の小屋から移動してきた彼女は、私たちの小屋に移動してきて毎日楽しそうにしています。チーズが苦手というので、スタッフディナーではチーズや乳製品控えめの料理をドリーのために私やティナが作ると「私のため、ここまでしてくれなくていいのよ!」と言っています。隣の小屋にいた時はcookがスタッフのdietaryを気にしていなかったのか、私たちの作る料理に申し訳ないとさえ思っているようです。「一人一人のdietaryに合わせて料理するのが私たちの役目なんだから」と私とティナで彼女に伝えます。毎日の料理がこってりしておらずサンドラの口に合うようで毎回カメラに収めて隣の小屋のスタッフへ写真を送っています。

4人目も近々他の小屋からくるようですが、私たちの小屋にやってくるのそれだけではありません。オフィスのマネージャーと、ヘッドガイドのチャーリーも小屋に滞在し、掃除はもちろんディナーサービス中も手伝ってくれました。手伝ってくれるのは本当にありがたいことなのですが、ただでさえ忙しいディナーサービス中は、キッチンの中に人が溢れてしまいますし、サービス中にこうしてくださいと教えるよりも自分たちでやった方が早いので、お気持ちだけいただきます・・・という気分になってしまいました。

3人出て、3人入ってきて、ガラッと変わった小屋の中。女性が増え平均年齢も上がったからか落ち着いた雰囲気になりましたし、誰かが指示を出さなくてもササっと動ける人が増えました(苦笑)。

最後の手段としての人員配置の見直しではなく、スタッフが仕事に慣れて小屋の中がだらけてくクリスマス、年末年始の頃にスタッフの移動を行えば、今回のように小屋の中での問題が起きずに済んだのではないかなあ、、、なんて思います。この話はガイドのたけさんや、エミリー、他のスタッフとも話しましたが、皆同じ意見。

外との関わりがほとんどない森の中で十数人が一緒に暮らしながら働く。やはり、簡単なことではありません。私は、文句をここに残しつつも、その生活を好んでここで働いていますが、初めてのスタッフは戸惑うことが多いですし、相性が合う合わないはどうしても出てきてしまいます。実際に、想像と違った、やりたいことと違う、とシーズン中にやめていく人は少なからずいます。気持ちもよくわかります。人をシーズンの途中で動かすことで、場所も人も変わって新しい流れが生まれれば、そんな人も減るような気がします。

今回のスタッフの入れ替わりは、起こるべくして起こったことだとは思いますが、それでもやはりkidsの笑い声、騒ぎ声が聞こえなくなった小屋の中はなんだか寂しい気がしますし、新しいスタッフが混じって仕事はスムーズに進み、スタッフルームの中が落ち着いた雰囲気になったのは、最後の数週間楽しく皆で過ごせそうで嬉しい気もします。

▲123日目 定点観察

 

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