12日目 散歩

連勤が終わり、今日は2連休初日。開山式があると言うので、行こうかなと8時頃目が覚めたときに思ったが、結局10時過ぎにやっとベッドを抜け出した。まだ山には雪があるし、歩き過ぎると一度痛めた膝が心配なので、のんびりすることにする。

朝昼ご飯を食べた後、下流の方に4kmほど、往復8kmの散歩をした。以前の私なら体を動かすためだと、たったか片道30、40分で歩いていた距離。一年前の私なら、音楽聴きながら走っていただろう。今の私は、カメラ片手に座り込んでは植物観察。土に吸い込まれる勢いで、前に進むスピードがかなり落ちた。歳をとったのか、いや、楽しみ方がその時々で違うのだ。

小屋に来てからもう何日も経つと言うのに、おそらく私が1番行動範囲が狭く、今日初めてここまで散歩した。小屋の周りにある植物はもちろん、見ることのない花たちがたくさんいた。

まず、ハシリドコロ。大小それぞれあって可愛い。ある程度成長すると、内から、外側とは対照的な色の薄い黄緑色の葉っぱがわわわっと出てくるようだ。

▲大抵このように集まっている。地下で繋がっているのだろうか?

ひとつ、蕾をつけているハシリドコロを見つけた。この花の色が、好きだ。

これは、エゾムラサキ。前回載せた時は自信がなかったが、やはりこれはエゾムラサキだと思う。

これは、ユキザサ。前回載せたユキザサは、間違っていたかもしれない。

こっちのユキザサは枯葉から飛び出ていた。芽が顔を出す力って、こんなに強いのかと感心した。

これは、エンレイソウ。以前、エンレイソウだろうと載せていた芽は自信がないが、これは確実にエンレイソウだ。

下流の方へ行くと開きかけている株を多く見た。

そして、蕾をつけているものも。

エンレイソウではないかと載せていたのは、この植物だと思う。葉が4枚ありそうなので、エンレイソウではない。じゃあこれは、何の花?

こちら、ニリンソウ。蕾がたくさん出てきた。この子はもう開きそうだ。

花は、白いものが多いが、蕾のときはだいたいピンク色をしている。

ヤマエンゴサクは、沢山見かける。もしかしたらヤマエンゴサク以外のものも、ヤマエンゴサクだと思っているのかもしれない。

小屋の裏に蕾をつけたものを見つけた。

これはトリカブト。ある程度大きくなると、葉の淵の部分がキランと光っている。なぜだろうか。

切り株から出ているフキノトウもいた。

これは、初めて見る芽だし、何の花なのかわからない。

これは、ちょうど小屋から4Kmほどの地点で沢山蕾をつけていた。コチャルメルソウだ。

これは、見覚えがあるような、ないような。

これは、見覚えはあるが、名前は覚えていない。

識別が難しく種類も多いというのとで、こちらは何スミレなのか、わからない。が、花弁の薄い紫色が、春を感じさせる。

これは、何だかわからない。葉の端の部分がくるくると寄っている。

ここからは、定点観察。

【小屋から望む前穂】

【化粧柳と前穂】

【梓川と大天井】

【大天井岳】

小屋から上流の方へ少し歩いたところに橋があるが、以前いた時にあった古い橋は取り壊され、新しい橋が建設中だった。こう言うのを見ると何だか寂しくなる。

人間が作るものは、あっという間に変わっていくが、上高地の森は、ずっとこのままであってほしい。

 

 

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