125日目〜127日目 手拭い

私のインスタグラムを見てくださってる方はご存知かと思うが、125日目に私がデザインした手拭いが500枚(!!!)、小屋に納品された。大きな段ボールに10ずつ括られ、どさりと届く。特に色に関しては今回作ってもらった業者さん、担当の方と何度もメールでやり取りし、時には私の経験と知識のなさ、それから私のこだわりのあまり「勘弁してもらえませんか」とまで言われながら作った。そんなこともあり、どうなふうに染められているのか届く数日前からモヤモヤしていた。

私が自分自身によく頑張ったわ〜と思う何倍も、スタッフ皆喜んでくれて、皆でまずは頭に巻いてみたり、小屋の売店に飾ってみたりする。壁に飾ると、思っていた以上に、すごく良い。頭に巻いても、爽やかな雰囲気で徳沢の春の風を感じる気がする。

126日目には、売店の棚にも置いてもらい、販売を開始。金額は1600円。

そして、手拭いのデザインのもとである山と川を背景に入れて、河原へ写真を撮りに行く。雲がかかっていたこともあり、思うようには撮れなかったが、いくつかここにも載せておきたいと思う。太陽の光の下ではこんなふうに見える。

雪が残る山に芽吹き始めた化粧柳の絵なので、今の夏真っ盛りの緑生い茂る山とはマッチしていないなぁ、とか、夏、秋バージョンを作りたいなぁとかぶつぶつ思いながら写真を撮る。一つ出来たらまた一つ欲が湧き文句も出る(笑)。こういうときくらい、キラキラした文章で嬉しいオーラ全開で書いてもいいのだろうが、嘘はつけないし、飾って書くつもりもない(苦笑)。

手拭いの絵に関してや、制作段階の苦労話(?!)については気が向いたら別の記事でまた書きたいと思う。

127日目は、友人の友人が小屋を通るということで、この手拭いをゲットしにわざわざ寄り道してくれた。ここ数年SNS上ではお互いの投稿を見ていたが、お会いするのは初めて。99/100座登られている方で、常に山に登っているフットワークがめちゃくちゃ軽い、私にはないエネルギーと山への愛を持っている方、と、勝手に思っている。

彼女と、手拭いと一緒に写真を撮り、また泊まりに来ますと言ってもらった。山にいる限り、彼女にはまた会えそうな気がする。

話は変わるが、

山小屋で働き絵を描いて刺繍をして、時々お散歩して花の写真を撮って、ランニングをして、と私にとって生活する場所が山であることと、彼女や小屋に泊まりにくる人のように山や山小屋が目的であるのとは、やはり違うなあと最近ひしひしと感じる。

山に登りたいから山小屋で働いているわけではなく、この環境が、ネガティブなことも多々書いてきたが、やっぱり好きなんだと思う。山、森の中の風を感じたいとか、空が見たいとか、季節の植物を撮りたいとか、そう思った時に窓を開ければすぐそこに、ある。

山小屋で働く人も山に登る人も、山(に登ること)が好きと一括りにされるが、私は山(登り)が好きなのではなく、山で生活するのが好き、ということだ。

だから何?といいたくなるし、特にオチもない。ただ、私が山小屋にいて泊まりに来る人たちや立ち寄ってくれる人たちと話していると、何かが違うなと感じる、それだけの話。

今回の手拭いにした絵は、きっと、山にいることが好きで、山で働いていなければ、生まれなかった絵だなぁと思う。生活しながら、自分の五感で自然を感じているからこそ描ける絵なんだと思う。

明日からは2連休。そろそろ山に足を運んでも良いかなと思い始めたが、雨のようだ。ニュージーランドのビザの手続きを進めなさいということだろう。

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