今日から3日間、私のシフトはCleanシフトが続きます。何をするかというとその名の通りキッチンの掃除です。
日本の山小屋は営業最終日の後、約1週間ほどかけて小屋閉め作業を行います。客室の掃除はもちろん、小屋全体の掃除、食糧の整理、越冬に向けての準備などなど、キリがありません。
ここ、ニュージーランドの山小屋も同じような流れかと思いきやそうではなく、営業最終日=スタッフの下山日とのことで、お客さんが私たちの小屋を出発する4/7の夕方、私たちも小屋を離れなければなりません。ということは、その日までに計画的に小屋の掃除をしていかなければなりません。
小屋締めまであと3週間弱ありますが、今日からCleanシフトが皆に平等に与えられ、その日は他の仕事は一切せずに掃除をきっかり8時間やることになります。
cookである私はキッチンや食糧庫を掃除しますが、attendantの皆は客室を数部屋ずつ与えられ、部屋の窓や換気扇、壁、トイレ、シャワーなどをdeep cleaningしなければなりません。決まった出勤時間などなく、好きな時間に出てきてよく、その代わりリスト通りに掃除をしていきます。
皆は8時間と決まっていますが、私は6時間だけ、とみんなのお母さんエミリーやみんなの姉貴キャサリン、愉快なchefケイシーに何度も言われます。
なぜかと言うと、これまで私が働きすぎていたので、その分勤務時間を減らしてほしいとのことです。小屋に来てから毎日紙に、働いた時間を残していました。クイーンズタウンのオフィスに2週間おきにその紙を送っていたのは知っていましたが、実際に誰かがその数字を見て管理しているとは知りませんでした。12月の中頃から愉快なchefケイシーがアイルランドに帰省していた際、私も見習いcookロビンも、従食に追われ8時間以上働いていた日が多々ありました。特に私は仕事が遅く10時間働いていた日も。
「さやかは6時間だけでいいよ。朝はそうだね、9時から始めて3時に終わるなんてどうだろう。朝はゆっくり起きられるし早く終わって夕方からフリー。それで行こう」
前日にそう言われていたので、100日目は朝9:00にキッチンに顔を出します。
その日は主に天井の掃除、ファンの掃除などをしました。その翌日は、食糧庫の掃除と整理。賞味期限が来シーズン前に切れるものはカゴに入れて今シーズン終了までに消費するか誰かが持ち帰ることになります。もしくはgo to the bin…と言うことでしょうか。
Cleanシフトは3日間続きましたが、2日目はすぐに掃除を終えてしまいやることがなく、キッチンとスタッフルームを何度も往復しお茶を飲んで休憩をしたり、食糧庫の隅から出てきた40年前のフィルムを見習いcookと見たりして時間を潰しました。
「見て見て、この皿、今も使ってるやつだ!」「この写真、昔の小屋の様子だね」
段ボールに入ったフィルム写真とプロジェクターは、シリアルなんかを置いている場所の隣にありましたが、なぜそこにあるのか、なぜこれまで誰も気づかなかったのか不思議です、、、。
「プロジェクターで写して見てみないとだね!That’s so cool…」
しばらく写真を眺めていましたが、それでもやることが見つからず、愉快なchefケイシー「クリップボード持ってうろうろしてたら忙しそうに見えるんじゃない?うーん、やることないねぇ。お茶でも飲んでゆっくりして」と言っています、、、。
あまりにも暇をしていたのでCleanシフト3日目はキッチンの掃除ではなく、みんなの姉貴キャサリンとダイニングルームや客室の一部を掃除することになりました。キッチンの掃除は、今やってもこれからの2.3週間で汚れてまた掃除する羽目になるので、できる箇所があまりないのです、、、。
みんなの姉貴キャサリンとの掃除は早く終わり、何度も休憩を挟みながら、15:00前には終えました。おそらくしっかり働いたのは4時間未満です、、、。
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掃除の話の他この3日間で起きたことをいくつか書いておきます。
⚫︎帰ってきたチリのマリーナ
人手不足である他の の小屋に1週間と少し飛ばされていたチリのマリーナ。100日目の夕方のボートで私たちの小屋へ帰ってきました。チリのマリーナ「ケイシー!I missed you!!!」愉快なchefケイシー「Me? Or my food?」
飛ばされた小屋での生活について色々と話をしてくれました。特に、従食に関しては私たちの小屋は愉快なchefケイシーがいつも美味しいご飯を作ってくれ恵まれていますが、チリのマリーナが行った小屋では、毎日パスタやライスばかりで、どこまで大袈裟に言っているのかはわかりませんが、野菜なんかはなかったと言います。それもそう、チリのマリーナが行っていた小屋にはchefが1人しおらずB/CとE/Cを1人でこなし従食に時間をかけている暇などないのです。仕方ないとはいえ、食事はスタッフの大事なエネルギー源ですから、チリのマリーナが大きな声でぼやくのもよくわかります。
⚫︎飛行機の予約
101日目。ここ数日迷っていた航空券をポチりました。シンガポール航空が比較的安く、航空会社のサイトから直接予約したかったのですが何度やってもエラー。みんなの姉貴キャサリンが私のカード使ってみたらと言ってくれたので試してみましたがそれでもエラー。エクスペディア経由で支払いを進めると無事予約、支払いができました。
シンガポール航空は使ったことないですし、丸っと1日シンガポールでの乗り換えがあるので空港の中を散策するのが楽しみです。みんなの姉貴キャサリン「そんなに長く乗り継ぎしたら疲れるよ、安い他の日に変えたら?」サン「空港の中はショッピングモールみたいになってるよ」愉快なchefケイシー「シンガポール空港はcoolだね、時間潰すの簡単だと思う」
⚫︎farewell party
同じく101日目、私が数時間パソコンの前で航空券と格闘した後は皆で、他のスタッフより1週間早く小屋を去るチリのマリーナと優しいお姉さんブリッジのfarewell partyをしました。実際の最終日は1週間先、なぜ今日かと言うと、今week off で不在の賢そうなアニー以外、全員揃っているのが今日だけで、1番人数が多いのが今日だからです。
Partyというか、いつも通りお酒を飲んで、ゲームをして、皆で夜更かしです。それにしてもそのゲームがあまりにも可笑しく、皆で涙を流しながら笑いました。
⚫︎雪
Farewell partyの翌日、102日目。しっかり者のメグの歓喜の声で目が覚めます。朝から何であんなにハイテンションなんだ、、、
今日も9:00から掃除を始めればいいので、ギリギリまで寝ていようと思いましたが、賑やかしい外からの声で目が覚めてしまったので、起き上がってスタッフルームに行くことに。何事だと辺りを見渡すと、小屋を囲んでいる山々の山頂に雪が積もっています。肉眼でしっかりと確認できる量の雪です。
⚫︎皆冬の始める
雪が降ったのもあり、そして毎日気温が下がっていることもあり、皆スノーボードやスキーの話をずっとしています。今年はこのボードを買いたい、早く滑りたい、冬が待ち遠しい。そんな声ばかり聞こえてきます。ウィンタースポーツをしない私は、ポカン?です。
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▲100日目の定点観察
▲102日目の定点観察
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