【65日目】朝から騒がしい無線

昨日降っていた雨は夜中も続き、変な時間に何度も目が覚めます。浅い眠りを繰り返し、朝6:30にキッチンに行くと、既にガイドや他の小屋同士で無線のやり取りが始まっています。降り続いた雨の影響がないか等、話しているようです。無線に気を取られてしまうとB/Cの準備が進まないので、右から左へ聞き流し朝ごはんの準備を進めます。

▲今日の定点観察

今日は9日間続いた連勤の最終日。week off以来、ずぅっと働きっぱなしでした。が、幸いにも(?!)、ポジティブに捉えるならば(?!)、私はMシフト(マネージャーシフト)以外全てをさせてもらっている唯一のスタッフなので、毎日違う仕事ができて飽きることはありません。もちろんその分覚えることは多いです。まさか日本の山小屋と同じように全ての仕事をやることになるとは、思っていませんでした。

Lodgesが担当の掃除場所へ散らばりキッチンが静かになる9:30頃、私はスピーカーを持ってないですし音楽を流すことなく静かに仕込みをしていると、外からサンの叫び声が聞こえてきます。「虹!虹ーっ!」どんなに大きな虹でも一瞬で消えていくのは、稜線上の山小屋で何度も見てきたので、すぐに包丁をまな板に置き、走って虹を追いかけるサンについていきます。

虹は、私たちのスイミングスポットの水辺の上に大きな弧を描くように現れ、サンとちょうど居合わせたキウイのデイジーと私がスマホでパシャパシャと写真に撮っている間に森の中へと消えていきました。

▲写真だとうっすら

雨の日は決まって早く出てくる愉快なchefケイシー。部屋にいてもやることないし、と早くキッチンに来で仕込みを始めます。「Classicロビン’s day off!!」今日は見習いcookロビンは休みなのですが、彼が休みの日は必ずと言っていいほど雨が降ります。間違いなく雨男です。

仕込みは13:00前には終え「今日は従食の心配はしなくていいからね、仕込みが出来次第終わっていいからね!」とのことで、午後からフリーになりました。雨は続き、部屋に戻っても寝てしまうだけですし、スタッフルームで毎日ガイドが届けてくれる新聞の数独を解くことにします。賢そうなアニーはクロスワード、生意気なミアと見習いcookロビンもやってきて同じくクロスワードを始め、サン「It’s like a classroom. Taking a test

アクティブな他の小屋のスタッフメンバーは雨の中でも迷うことなく水着に着替え泳ぎに行っているようでした。どうしても、雨の中泳ぐ気には、私はなりません、、、()

待ちに待った従食は、ステーキにフォカッチャです。他にもサラダなんかがテーブルに並びます。どうやったら限られた時間の中で全ての料理を完璧に仕上げられるのか、愉快なchefケイシーには頭が上がりません。

その後は、雨が止み、外は涼しくハンモック日和だったので、ハンモックと水筒を持って小屋周りを散歩することに。

ホワイトボードに名前を書いていると、チリのマリーナが「どこに行くの?どのくらい歩くの?それはどこのこと?」簡単な地図をホワイトボードにかき、一緒に来る?と誘い、一緒に行くことに。ハンモックを張るのを手伝ってくれ、しばらく座って2人でお喋りしました。

チリのマリーナが小屋に来てから1週間以上経ちますが2人でゆっくり話すのは初めてです。彼女は23歳ですが、18から働き、経験豊かで話し方や表情から、23歳には見えません。特に目力が誰よりも強く、彼女に迷いは全く見えません。彼女には5年一緒に過ごしているパートナーがおり、isolatedなこの環境に飛び込むのは2人にとっては大きな決断だったようです。それでも、小屋での生活は楽しくこの時間は私たちにとって必要だ、と言っていました。

 

今日は、キウイの物静かなアニーの最終日でもありました。午後のボートで小屋を後にし、これから大学生活に戻ります。本当は、今日の午後から2つ先の小屋まで歩きに行く予定でしたが、天気が悪くボートに乗って街に出ることになってしまいました。連絡先を交換したので機会があれば彼女の住む街へ遊びに行きたいと思っています。

様々な人生を歩んでいる国籍も年齢も異なるスタッフたちと、こうやって数ヶ月の間、同じ場所で衣食住を共にできる小屋での生活は、一言で言うと面白く、私の小さな視野を広げてくれます。

 

 

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