【116日目】掃除、掃除、掃除

今日は賢そうなアニーとシフトを交換し、Extraシフトの日。昨晩、みんなのお母さんエミリーとみんなの姉貴キャサリンが「隣の小屋からお客さんが歩いて戻ってくるかもしれないから、さやかは掃除ではなく、迎えに行くことになるかもしれない」と言われていました。掃除よりお客さんをピックアップしに歩きに行く方が私にとっては何倍も嬉しので期待して朝、キッチンへ向かいましたが、「You are not going」とのこと。

お客さんは体力的な問題で5日間かけて歩くこのツアーを途中で諦め、引き返す事があるのですが、今回のお客さんは自分の足で引き返すのではなく、ヘリを使ってリタイアすることにしたようです。

朝はキッチンで皆の仕事を手伝い、朝食をのんびりとった後は、みんなのお母さんエミリーに指示を仰いで仕事を進めていきます。本棚の本を段ボールに詰めたり、スタッフルームにあるDVDを片付けたり、客室の毛布の整理をしたり、乾燥室の掃除をしたり。

▲本や毛布と一緒に必ず入れるシリカ

日本だと、限られた時間でできるだけ多くの仕事をせかせかと進めていきますが、ここでは自分のペースで音楽を聴きながら、お茶休憩を挟んで仕事を進められるのでとても気が楽です。休憩時間も勤務時間にカウントし、今日のところは7時間の掃除をして終了。

その後は続けて、私の住んでいる棟のシャワールームを掃除。厄介な蜘蛛の巣を掃除機を使って吸い取り、天井に張り付いているサンドフライをモップで掃除します。これでひとつやらなければならないことが終わりスッキリです。

従食の後は、ブラジルのジェイニーが私の髪を切ってくれました。彼女は19歳でニュージーランドにブラジルから来て、ダニーデンで英語を勉強し、美容師になるため学校に通ったそうです。ニュージーランド暦は長く、resident visaをもっており、kiwiのパートナーがいます。彼女は小屋に来て以来、バスルームの大きな鏡の前で皆の髪をフリーで切ってくれていて、私は小屋を出る直前にさっぱり切りたいと前から話していました。

切ってもらいながら、色々と話してくれましたが、アジア人の髪が1番難しいそうです。髪は太く、シルキーでしっかりしているのはなぜなのか、と何度も言っていました。私の後に前髪を切ってもらうというサンと3人でなんでだろうなと話し、食文化の違いは大きいんじゃないかという結論に。

夜は、しっかり者のメグ、ブラジルのジェイニー、キウイのデイジー、見習いcookロビンは映画を見るとのことで私とサンも誘われましたが、そんな気分でもなく、スタッフルームでお茶を飲みながらいつも通りのんびりと消灯まで過ごします。サンとは一緒に小屋を離れた後どこに行こうかとパソコンで調べながら予定を立てます。スタッフパーティー、日本でいう打ち上げのようなものが、4/11にあるのでそれまでの3日間、私もサンの友人宅に泊まらせてもらうことにしたのです。

最後に。消灯後、やっと、皆が話していたroarを聴くことができました。遠くからかすれたような雄叫びが聞こえます。これがroarかと、窓をしっかり開けて耳を澄ませ、録音もしました。皆が、古いドアを開けるような音、お化けのような声、と例えていたのがやっとわかりました。牛の鳴き声に近いですが、声に芯がなく、枯れたような声です。小屋閉めまではこのroarを聴きながら寝ることになりそうです。

▲今日の定点観察

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