Week off ④ その2 ビール1箱飲んでしまうブリッジ

インバーカーギル3日目は、雨の予報。雨でも何でも必ず6時台には目が覚めるブリッジは前日私に「明日は何時に起こしましょうか?」と聞いてくれています。結局遅起きさんな私が行動を開始したのは11時近くから。一方、ブリッジはとっくの昔に起きて、朝ごはんを食べ、ホステルの他のお客さんと会話をし、シャワーを浴びてと、1日を早くから始ています。「なかなか起きないから大丈夫か声をかけようかと思ったよ・・・」

世界一美味しいブラウニー

ブリッジ「近くに世界一のブラウニーがあるコーヒー屋さんがあるらしいよ、いく?あと1時間で閉まるけど」私「え?!いく、10分で準備する!」

パジャマから着替え、歯を磨き、髪の毛を縛って、雨の中ブリッジの車に乗り込みます。歩いて行ける距離で、ホステルから目と鼻の先。カフェは、テイクアウト専門のとっても小さなお店。昨日散歩していた時に視界に入って気になっていた建物ですが、まさかコーヒーを販売するとは思いませんでした。

カフェは私たちが注文している間に、次から次へとお客さんが来始めます。注文したコーヒーとブラウニー、サンドイッチを持って、私たちは雨の中車に乗ってホステルへ戻ります。キッチンエリアで外を眺めながら朝食としていただきました。

▲ホステルにある食器がアジア風

ブラウニーは、文句なしのお味。世界一っていくら何でも言い過ぎなんじゃ?!と疑っていましたが、店員さんのいう通り20秒レンジで温めたのでジュワッととけ、しっかり甘くて、コーヒーに合う!!!一口一口大事に食べました。私「また行きたい、明後日行けるかなあ?!」

ブリッジの誕生日gig

夜、2030頃からからgigを始めるということで、それまでフリーな私たち。ランドリーに行って洗濯をしたり、お腹が空いたので中途半端な時間ですが、ピザを食べたり。

▲とにかく広い

▲全て食べきれず、テイクアウト

オーガニックなお店もピザ屋の隣にあり、私は石鹸を購入。いつのことか思い出せませんが、幼い頃に嗅いだことがある匂いで、この匂いをずーっと探し求めていました。インバーカーギルの小さなお店でその匂いに出会えるとは!後日調べてみるとこの石鹸は男性用、シャンプーにも髭剃り用にも使える、ネルソンの石鹸ということでしたが、この匂いにはなかなか出会えないので、大事に使いたいと思います。

gigには10人近くの人が集まり、ブリッジと友達でなければ会うことのなかったような人たちばかりです。ニュージーランド人ばかりで、会話のほとんどは理解できません(笑)。場所は、古い建物で外から見るとオンボロの人が住んでいないような場所なのですが、扉を開けると1階は狭いながらも天井が高く、34人座れるようなソファーが観客席となっており、反対側にはドラムセットにマイクスタンド、アンプが設置されています。ちょっとしたライブ会場。奥に行くとライトがなく光も差し込まない、日本の古民家の急な階段を思い出させるような階段が2階に続いており、2階には2つのベッドルームに居間、そしてトイレ・シャワールームがあります。ここに住んでいるのはブリッジの友人であるジェルミー。坊主頭に髭をはやした彼は、ゴニョゴニョと早口で、訛りもしっかりあり、ブリッジとは何を話しているのか耳を澄ましていないと、聞き取れません。ジェルミーが住む前は、ブリッジがここに住んでおり、今日gig会場となっている1階ではブリッジが洋服や小物を出してお店を出していたそうです。

1人、また1人と会場に集まり、ビールを飲み始め、いつgigが始まるんだろう?!という雰囲気。ブリッジは、バンドを一緒に組んでいるアリスに「いつ始めるんだよ?!」と聞くと「このビール終わってからかな」と、とってもゆるゆるしている雰囲気です。音楽好き通しで集まって、プログラムをきめ、好きな曲を好きなように演奏する、こういうゆるっとしたgigに参加するのは初めてなので、私にとっては新鮮です。

ブリッジ「さ、さ、始るよ」と声を皆にかけ、まずはブリッジとアリスのバンドから。3時間以上にわたるgig。集まったメンバーは家族や子ども、孫がいるような3060代のメンバーだったのですが、全員が思いっきり楽しんでいる空間だったので、とても心地よく過ごすことができました。「好きなこと、好きなだけやっていいんだなあ・・・」と思ったり。

全ての演奏が終わり、0時を回る頃、ブリッジはしっかりとアルコールが体内を巡っている様子。12本入りのビールの箱を全てのみ終えたようです。陽気な彼女を囲って皆でブリッジの誕生日を祝い、歌って、乾杯。さらにおしゃべりは1時間ほど続きます。私の耳が英語のシャワーに慣れてきて、半分以上は理解できるかなあ、と言ったところで解散。真っ暗な中、歩いてホステルへ戻ります。

朝、2日酔いになることもなく、起きることができた私たち。今日はホステルをチェックアウトしてブラフの宿に泊まりに行く予定です。しかし、「ブラフなんて忘れてどうよ、ここにもう1泊しよう。どこにも行かず、もう少しゴロゴロしてたいしさ。ブラフにいくの今日じゃなくていいし!どう?!どう?!」すぐに賛成する私。ブリッジは宿に1延泊できるかすぐに確認してくれ、私はシャワーを浴びに行きます。

が、残念ながら予約が入っており延泊はできないということで、ブリッジはすぐにインバーカーギル内のホテルを予約してくれ、早めにチェックインできないか行ってみよう、という話になりました。

その前に朝ごはんをカフェで。

夕方にはバーガーキングのドライブスルー。だらりと過ごした1日の〆は、テレビで放送していたボヘミアンラプソティーを見ながらポテトチップス。あぁ、心から、このウィークオフ、終わって欲しくないです。

ブラフへ

翌日は、ホテルをチェックアウトし、ブラウニーのあるコーヒー屋さんへ。前回と違う店員さんが2人おり、うち1人はブリッジの知り合いのよう。「私、あなたのこと知ってるはず。えっと、名前は、×××でしょ?私はブリッジ、ほら、ミュージックスクールでさ・・・」「あぁ!!!!!」

片手にコーヒー、片手にブラウニーを持って私は助手席に乗り、ブラフへと向かいます(本当に、ブリッジ、運転ありがとう)。

最南端にはサインがあり、さらにそこから海沿いを歩けるようになっているので、海を眺めながら散策することに。平坦なので、気軽に歩くことができます。

▲薄らと見えるのは、スチュワートアイランド

この辺りでは有名なフィッシュ&チップスもいただきました

ナイトキャップスへ

午後は、ブリッジの運転で少し北上し、ナイトキャップスという地名の小さな田舎町へ。ブリッジの友人アリスが住んでおり、今日は1晩彼女の家に泊まらせてもらうことに。

彼女は、一言で言うとおしゃべりさん。遮らなければ息継ぎする暇なくずうぅっと話しています。こんなに口から単語が次から次に出てくる人は見たことがないというくらい、ずーっと話しています。

私は今日、ここでジャパニーズカリーを作るということになっていて、インバーカーギルで買っておいた材料をキッチンで広げ、料理をさせてもらいます。仕事に戻った気分です。

アリス「とっても美味しい!お米の炊き具合、本当に最高!」料理について色々話していると、私の米の炊き方をえらく気に入ってくれたようで、その話になります。私は鍋を使ってお米を炊いたのですが、アリスはいつもたっぷりの水でお米を調理し、最後柔らかくなったらざるで水を切るそうです。お米を主食としない人たちがどのようにお米を調理しどのように食べるのかは、随分と前にカルチャーショックを受けたので、この話を聞いてなんとも思いませんでした・・・。「お米と水の割合はほとんど同じ、水が少し多め。お米は洗った後30分以上は浸水させる。それから、強火で沸騰したら火を弱めて15分、その後は蓋をしたまま蒸気で蒸して、完成」と説明すると「なるほど、次回は試してみるわ。覚えておくから。なるほどねえ」と。

カレーを食べながら、アリスのおしゃべりが続く中、居間ではプレデターにランボーを鑑賞。私が80年代の映画を見たことがないと知ったブリッジは、私が観るべき映画リストを数ヶ月前から作ってくれていました。

アリスの家での時間はゆるりと過ぎていき、ベッドでもぐっすり眠ることができました。何時になっても起きない私をしっかり放ってくれたブリッジとアリスには感謝しかありません。私の母親の年齢に近いアリスは「よく眠れたかしら?寒くなかった?」と聞いてくれます。アリス「次のお休みの時、また泊まりに来たらいいじゃない?この辺案内してあげるわよ。ブリッジと一緒に来たらいいじゃない、ね?そうよ、⚪︎⚪︎に行きましょう。ね、ね。パブにも行かないとね。えーっと、予定を入れとおかないと」と途切れる暇なく喋りながらスケジュール帳にペンで書き込んでいます。

キンロックへ

お昼前、私とブリッジはお世話になったアリスに挨拶をし、今日の宿泊地、キンロックへと向かいます。前シーズンのウィークオフにアレックスとキャンプをして私が気に入っていた場所です。また泊まりにこようと自分と約束をしていました。

▲キンロックまでの道中、キングストンにも立ち寄ります

▲キンロックまで後少し・・・

キンロックに到着してからは、ブリッジはお疲れモード、早く寝たいようで、チャチャチャっと夕食を済ませてベッドタイム。キンロックと呼ばれる場所には、エコホテルが1軒、その正面にDOCのキャンプサイトがあるだけで、周りには湖以外何にもありません。私はベッドで寝たかったので、テントを張らず、ホテルのツインルームを予約していました。シングルルームがなく、1人で泊まるにはツインルームを予約せざるを得なかったのです。私はホテルへの支払いは済んでいますし、部屋にはベッドが2台あるのですから、ブリッジに部屋に泊まりなよと何度も誘いました。しかし彼女はキャンプするといい張り、頑固です。「私貧乏だからさ。それに今回はキャンプがいいんだ」と。お金のことは気にしなくていいと言っても、「Na」の一言。仕舞いには、ブリッジ、寝袋をアリスの家に忘れてきたようで、「夜は寒くなるだろうから部屋で寝なよ」と私も私でしつこく誘いますが、「いや、いい」と。

▲キャンプ場からの景色

明日は、そんなブリッジと2人でホースライディング。2人で予約してこの日をずーっと楽しみにしていました。お天気は軽い雨が降るかも?!ということです。

▲キングストンのカフェでテイクアウトしたチップスに、レトルトのベジカレーを温めて食べるブリッジ

最後に。このキンロックはワカティプ湖の端っこに位置するのですが、ナイトキャップスからキンロックへの道中立ち寄ったキングストンも湖の端っこ。地図を見ていただけるとわかりますが、1日で湖の端から端までいき、不思議な気分に。ニュージーランドで3番目に大きいと言われるこの湖は、ヒョロリとS字型をしていますが、本当に広いです。

▲キングストンからの景色

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