115日目 昨日より酷い雨

今日は6:00出勤。昨日の休みは、みんなの動きやなんとなく状況は見ていたものの、結局どうなったのかわからないので、支配人や同じシフトのスタッフに話を聞きながら進める。

交通規制はかかったまま、今日も下山のお客さんのため、臨時バスが出るかもしれないということだ。いつ解除されお客さんが入って来れるかは、さっぱりわからない。

雨粒は昨日より激しく窓にぶつかり、木はぐらんぐらんと揺れ、黄色い花を咲かせ始めたメタカラコウだかオタカラコウは雨風に負けまいと一生懸命立っている。時には雨が横に降り、支配人はカッパを着て外に出かけていく。私たちの小屋への物資は軽トラやバンを使って運ばれてくるが、お客さんの歩く道とは別に作業運搬路がある。道中に川にかけられた橋がいくつかあるのだが、そのうちの一つが”仮橋”。支配人はその橋がやられていないか何度も確認をしている。LINEに送られてくる写真では川の水位は橋の下スレスレである。もういつ流されてもおかしくない。数年前から大きな橋をかけるよう工事が行われているのだが、その橋が完成するまでその仮橋を使っている。去年は一度流されてしまい大変なことになったようだ。バケツリレーでブツを運んでいたそうで足場が悪いので、この辺の一番の危険箇所、ジャンダルムと呼ばれていたらしい。

今回はそんなことにならなければいいが、、、。

森の中にいて雨で困ることといえば、私たちの食糧が入ってこないことだろうか。昨日今日で、だいぶん厳しくなってきた。とはいえ、野菜のバリエーションがなくなったくらいで、冷凍の肉に、米はある。それに最悪客食を食べればなんとかなる。それ以外は特に困ることは起きていない。トイレにも行けるし風呂にも入れる。今のところネットも使え、屋根がある建物の中で布団にくるまって寝ることができる。停電が起きても発電機があるのでしばらくは持ちそうだ。

今日泊まるお客さんは4人。多い時で40人前後の人が泊まるのに対して、この人数はとても少ない。もちろん全員山から降りてきたお客さんで、下から上がってくる人はゼロだ。明日には雨は上がりそうだが、バスが動き通常通りに戻るのかどうかは今もわからない。

もし、気になった方は北アルプスの小屋のインスタやSNSを見れば雨の状況が生々しくわかるはずだ。沢沿いを歩くルートは特に、登山道と川のの境界線がなくなっている。考えただけでゾゾっとする。

 

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