92日目 理想的な天気

朝、10時前にやっと布団から抜け出す。昨日の時点では早朝の涼しく人通りの少ない時間帯にランニングをしようと思っていたが、まぁ、案の定朝スッと起きれる訳がない。そして、天気が良い日の朝は決まって寒い。お布団でぬくぬくしてしまう。

布団を出てからは、バナナを食べ日焼け止めを塗り、ランニングを開始する。暫くぶりなので、息はすぐに上がるし、三連休中ということもあり登山客が多く、走っていると場違いだ。

ささっときりあげ、シャワーを浴び、洗濯をして、布団を干し、刺繍をする。外のテラスで刺繍をするのは本当に気持ちが良い。

が、やはり三連休、外来入浴や喫茶を利用する人たちがテラスにやってきたので、そそくさと部屋に戻る。部屋にはテーブルも椅子もないので、いつもは食堂で刺繍をするのだが、忙しい日に皆がバタバタと仕事をしている厨房の隣の食堂で会話をききながら刺繍するのも、なんだかなぁ、と今日は遠慮しておいた。

自分の部屋では刺繍に熱は入らず、気になっていた仕事へ応募をることにする。海で働いてみたいと前の日記に書いたと思うが、その他の選択肢が私の中にふたつある。どちらもこの1年くらい、こんな場所で働けたらと思っているもので、海ではなく山だ。上手くいくかどうかよりも、とりあえず今手を出してみることの方が大切だ。

ここ2、3年くらいで、やっとこう思えるようになった。やりたいことがないのなら、今できること、目の前にあることから一番を選んで、とりあえずやり続ければいい。そうこうしていれば、次にやりたいことは見つかるかもしれない。何かを始めない限りは、何も進まない。

いつだったか、掃除中か刺繍をしている時に聞いていたポッドキャストで、似たような話をしていた。その時に、「暫定一位を選び続ける」と言っていて、私の考えはこの一言にまとめられると、ストンと何かが落ちた。

自分が選ばなければ誰も選んでくれないし、ほっておけば誰かの操り人形になりかねない。それに、今自分で選ぶことができる環境にいるのなら、やりたいこと、もしくは今できることを選ぶに越したことはない。明日にはできないかもしれないし、手遅れかもしれない、気が変わってもうやりたくないかもしれない。

まだ100%この思考で毎日過ごせているわけではないし、迷いは常に頭の中に雲のように漂い、時には雨だって降ることもある。それでも、暫定一位を選び続ける、この言葉は忘れたくない。

なんでこんな話を書き始めたんだろうか。テラスで刺繍が思うようにできなかったからか。

あっという間に7月も下旬だ。すでに時間は加速しているか、ここからも更にさらにスピードが増し、気づけば秋が来るんだと思う。

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