桃の刺繍 ー 樋口愉美子さんの本より<3月>

毎月、季節の花の刺繍を家に飾るため刺繍しています。3月分は3月1日の今日、ギリギリ!間に合いました。桃の花とお団子の刺繍、今回は何度も紹介している樋口愉美子さんの本の図案からです。本の中では、桃と団子の他にも、ひなまつりというタイトルで、松の柄の扇子、鏡や櫛など刺繍されていますが、その中から桃の花を選び、花を刺すなら団子もセットでということで、元の図案と配置や大きさを少し変えて刺繍してみました。


フリクションペンは写しにくい?

いつもは図案を布に写すときにチャコパーを使っていますが、今回は物は試しということでフリクションペンを使って見ることに。フリクションペンを使用している作家さんはよくSNSで見かけますし、気になっていたのです。

チャコパーは水に濡らすと消えますがフリクションペンは熱で消えます。また、チャコパーだと日が経つにつれ、水で濡らしていなくても線が薄くなってきてしまいますが、フリクションペンは一度描くと熱を加えない限り線はしっかり残ります。熱で消えると書きましたが、色々とブログや動画を見ていると、熱でインクが透明になっているだけであり、冷凍庫などに入れると(ある一定の温度下で)インクは浮かび上がるそうです。

しかし、完成した刺繍を冷凍庫やマイナス◎度の環境に持っていくことはそうそうありません。ひとまず今回はお試しです。

▲トレース台で光を当てて、布に写します!

 

フリクションペンで何本か線を引いてみて・・・

「とても描きづらい!」というのが率直な感想。チャコパーよりインクの出が少ないのか、描き方が悪いのか、布との相性があるのか、私にはとても描きづらく、すぐにチャコパーに持ち替えて図案写しを続けました・・・。

フリクションペンは刺繍用、手芸用ではありませんし、布に使うように作られたものではありませんから、そりゃそうですよね。もう使うことは、無いかもしれません。

曲線のチェーン・ステッチ

今回の図案は主にチェーン・ステッチが多く、まずは花瓶から刺繍してみます。ご無沙汰なチェーン・ステッチのような気がしますが、案外スムーズにいきました。(ほぼ)毎日糸と針を扱っているからか上達している気がします!!!(嬉しい!!!)

というのは、まだまだ考えが甘く・・・

花瓶の次に刺したお団子は、ひぃひぃ言いながらとなりました・・・。花瓶よりも小さく常にカーブし続けなければならないので、隙間ができないようにするのが兎に角難しかったです。

そして・・・次に桃の花。

お団子以上に難しいです!!!。お団子や花瓶はカーブの具合が一定ですが、桃の花は輪郭から刺して内側へと向かいますが、花弁に沿ってゆるゆると曲線が続くので、集中する必要があります・・・。

どうしても隙間ができてしまう部分はバック・ステッチやチェーン・ステッチで間を埋めます。

下絵を水と熱で消す

完成した刺繍は水でチャコパーの線を消し、乾かしたのち、アイロンをかけてフリクションペンの線を消します。順番を逆にしてしまうと、熱でチャコパーの線が消えなくなってしまうので要注意です。

▲水に浸けてチャコパーの線を消した後。やはりチャコパーはすぐに消えてくれます。

フリクションペンの青い線は、アイロンを当てると綺麗に消えました。簡単に消えはしますが、んー。上にも書いた通りもう使うことはなさそうです。

ボードに仕立てる

最後は、いつもの通りボードに貼り付ける作業です。4回目となると慣れてきた気がします。

フェルトを板に貼り付けて

その上から刺繍を貼り、この通り完成です!

最近は、チャン・ミナさんの花の刺繍が続いていましたが、今回は久しぶりの樋口愉美子さんの本からでした。チャン・ミナさんの本は、完成した刺繍の写真と図案、糸の色番号、ステッチの種類だけでなく、一つ一つの図案に対して刺す順番やコツ、注意点、各ステッチの拡大写真などがカラーで細かく記してあり、初心者にはありがたく、ためになっていました。そんな本はどちらかというと珍しく、今回の樋口愉美子さんの本は一般的な刺繍本のように、どこから刺繍を始めるのか等細かい指示はありません。どこから始めれば刺しやすいのか、いつもより頭を使いながらの刺繍となり勉強にもなりました。

さあ、次は5月分の刺繍に取り掛かろうと思います。息抜きに自分で図案を適当に考え簡単な刺繍をしても良いのですが、12月分までを4月の上旬までに作るという目標があるので、花の刺繍を続けたいと思います!

というもの、4月の中頃から再び山籠りが決まりました。山にいる間は刺繍の図案となるような絵をたくさん描く方に専念しようかなあ、と思っています。刺繍ももちろんしたいとは思っていますが、布に刺繍した後仕立てることはできない気がします。そこまでしてしまうと、荷物を送るダンボールが増えてしまいますので。

飽きが来たり、嫌にならない程度にゆるーく続けます。

 

▼こちら過去の花の刺繍です

<1月>

椿の刺繍 ー 樋口愉美子さんの本より<1月>
最近は自分の絵の刺繍が続いていたので、私の好きな本に戻って、椿の刺繍に挑戦しました。

<2月>

梅の刺繍 ー チャン・ミナさんの本より<2月>
始めた頃よりもペースは落ちていますが、最近も仕事の合間を縫ってちくちくと刺繍、進めています。刺繍を進めるスピードよりも、糸や道具を買い集めるスピードの方が速かったりして・・・(笑)。というのも、つい最近アマゾンで、ついに!あの!気になってい...

<4月>

菜の花の刺繍 ー チャン・ミナさんの本より<4月>
毎月1つ、小さな刺繍のパネルを作って玄関に飾ろうと決め、1月は椿、2月は梅と来て・・・3月は飛ばして、今回は4月分の菜の花。このブログではすでに何度か紹介しているチャン・ミナ(ミナランド)さんの本からの図案です。最近は、ご依頼いただいた刺繍...

 

COMMENT

タイトルとURLをコピーしました