菜の花の刺繍 ー チャン・ミナさんの本より

毎月1つ、小さな刺繍のパネルを作って玄関に飾ろうと決め、1月は椿、2月は梅と来て・・・3月は飛ばして、今回は4月分の菜の花。このブログではすでに何度か紹介しているチャン・ミナ(ミナランド)さんの本からの図案です。最近は、ご依頼いただいた刺繍の為の予行練習ということもありスプリット・ステッチを使った刺繍が続いていましたが、今回は初めてのバリオン・ステッチに挑戦です!

布に絵を写す

刺繍の始まりは、図案写しから。いまだにこの作業、嫌いですね〜・・・。1年後も同じことを言っている気がします。

梅の花の図案を本からトレーシングペーパーに写す際、こちらの菜の花も写していたので、今回はそれを布に写すところからスタートです。トレース台の上に、絵をすでに写しているトレーシングペーパー、布の順で重ね、透けて浮き出た絵をチャコパーでなぞっていきます。

今回の図案には、花弁を指すときの目安となるよう丸が多く描かれていたので、この定規を使ってみました。新しくかった定規です!いつも行く文具店では在庫が切れていたので、取り寄せてもらったのですが、使ってみた感想は・・・

うーん、定規を使って小さな丸を布に写すのは難しいです!!!途中から定規使うのやめました!(笑)

この程度の小さな丸であればフリーハンドが良さそうです。もう少し大きめの丸であれば、定規があると助かる気がします。

刺繍スタート!

苦手な図案写しが終われば、さあ、ちくちく、刺繍スタートです。

まずは茎から。アウトライン・ステッチの練習はあまりしていませんが、なぜか以前よりも手がスムーズに動きます。難しいと思っていたことが、今ではあまり感じません。不思議。上手くなっているということでしょうか?そういうことにしておきましょう。

茎を終えたら、葉。まだ十分な回数をこなしておらず苦手意識の強い、ブランケット・ステッチです。葉の曲線と先の方のとんがった部分が、どーも、難しいんですよねえ。ガタガタになります。

フレンチノット・ステッチのコツを掴みました!

次は、花の中心とそれぞれの株のてっぺんについた蕾部分に取り掛かります。

見ての通り、フレンチノット・ステッチの嵐でした!おかげさまで、数をこなすことになり、上達した気がします。

特に、黄色の糸で2本取り、1回巻きのフレンチノット・ステッチは最初の方は形がぐちゃっとなってしまったり、緩くなってしまったり、思うように糸を操れずイライラしていました。動画やブログをみても、イマイチ!!!

こうなったら自分で自分に合う方法を見つけるしかありません!糸をこっちに引っ張ってみたり、巻き方を手前からではなく奥からにしてみたりと何度も繰り返し、自分が許せる綺麗なノットができるようになりました。もちろんまだまだですが、以前の自分と比べれば成長しています!

バリオン・ステッチ

最後は、バリオン・ステッチ。花弁を一つ一つ刺していきます。バリオン・ステッチは今回が初めてです。

1輪刺し終えたらもう達成感。ぷくぷくしていて可愛いです。

個数が多く、糸の消費も早く・・・、いつ終わるのやらと思っていましたが、案外すぐ終わりました。1輪増えるごとに、可愛いね〜と声をかけながらの刺繍になりました(笑)。

最後の一輪!糸が絡まって失敗しないか、どきどきしました。

パネルに仕立てる

刺繍を終えたら、水に浸してチャコパーの線を消し、乾かします。

その間に、ダイソーで購入したMDFボードをカッターでカットしていきます。

▲ボードの下の方は、めりめりと薄く層が裂けてしまいました。

カットしたボードには、同じくダイソーで購入した白のフェルトをボンドで貼り付けます。今回のパネルは自宅に飾るものなので、今までの端切れを使いました。刺繍した布を上から重ねると目立つことはなかったので、今後もちょっとした端切れは捨てないようにしなければなりません!

フェルトがくっ付いたら刺繍した布を上から貼り付け、裏は角っこを少し切り落として折りたたみ、同じくボンドでくっつけていきます。

裏面は、布をボンドで貼り付けたままだと見栄えが良くないので、製本テープを上から貼っていきます。こんな感じ▼

四隅の折り畳んだ部分は、前回、前々回の分よりもすっきりしている気がします。

刺繍している布は古布(テーブルクロス)で、色がついているので、側面にその水色部分が出てきてしまっていますが、まあ、まあ、この程度なら良しとします。自分の家に飾る分ですし。

完成!

はい!刺繍を終え、パネルにもして、これで完成です!!!8cm×12cmの大きさです。

刺繍は、写真で見るのと現物を見るのとでは印象が違い、立体感が写真では伝わりにくいのが残念ですが、こう、横からの写真で!少しは伝わりますでしょうか!!!

学び

今回一番感じたのは、糸の引っ張り具合。強すぎても、弱すぎても、よくありません。刺繍をより綺麗に仕上げるには力の入れ方がカギなんじゃないかなあと思います。

(前のブログを読み返したら、1度同じことを書いていました。)

話は飛びますが、山小屋で経歴の長いシェフたちと働いていたとき、同じレシピを見て同じ材料を使っているのに何が違うんだろう、なぜ彼らが作る料理は美味しいんだろう、といつも考え観察していたのですが、一つはタイミングじゃないかと私は思っています。タイミング次第で味も見た目もガラリと変わってきます。そのタイミングって経験がなければ、レシピを見てもピンときませんし、わからないことが多いと思うのです。⚫︎分とレシピに書いてあったとしても、例えばオーブンの気分や性格によっては▲分かかることだってあります。過去の失敗や経験から感覚が磨かれ、一番ベストなタイミングで料理を進めることができる気がします。

刺繍の場合は、それが力の入れ具合なんじゃないかなーと思っています。本を見ても動画を見ても力の入れ具合は完全には分かりません。今回は花弁も、大量のフレンチノットも、何度もやってみながら力を入れたり抜いたり、色々と試してみました。

つまりは、今後も練習あるのみ、継続は力なり!です。今の所刺繍には飽きていないので、自分のペースで続けていきたいと思います。

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