88日目 インターネットが使えるということ。チーズケーキとチャイ

今日はRDO、やっとやっと休みです。9:00、スタッフルームに行き朝ごはんを食べ、コーヒーを飲んで窓から雨を眺めます。お昼頃には雨が小雨、hopefully雨が止んで束の間の晴れ、夜にはまた雨に戻る予報。ティナはMCなので仕事を終えた後、エリンと一緒に最近私たちの小屋で流行っているスポット、滝へ行くということで、私も誘われましたが滝へ行く途中渡渉があり、雨も朝から続いているので、行く気にはなりません、、、。

ラウンジとスタッフルームを行き来しながら散歩しようかなと思いますが、外は雨が降ったり止んだり。青空が見えたと思えばすぐに山々は雲の中へ、雨は強まって少し肌寒くなり、お茶を飲んで携帯と睨めっこしていると青空が舞い戻ってきたりの繰り返しです。

もう雨は降らないだろうという雰囲気だったので部屋に戻り、穴が空いてテープで補強しているパチモンクロックスから靴に履き替えると、またまた雨が降り始めます。あぁ!結局午前中はポッドキャストを聞いてベッドで過ごします。小屋にいると日本語を”聞く”時間は皆無に近いのでポッドキャストから流れてくる日本語の会話を聞いていると安心します。最近聞いているのは、地元の旅道具やさんのポッドキャスト。ビール缶を開ける音から始まり心地よいペースで、話が流れていきます。

お昼ご飯は、昨日作ったおにぎりを食べようとスタッフルームの冷蔵庫を開けますが、2時間前に5つあったおにぎりが、ひとつもありません。どこに行ったのでしょうか?不思議でならず、冷蔵庫を一旦閉め、また開けてみますが見当たりません。誰かに聞く気にもなれず、結局謎なままです。

ティナとエリンはコロコロと変わる天気のせいか結局2人で滝に行くのは辞めた様子です。午後からは何しようかなとフラフラする私。するとリリー「さや〜か!これ見てくれる?材料全部あるかな?」エミリーの誕生日が近いので、誕生日ケーキを作るとのこと。誕生日の日にはエミリーはウィークオフで不在なので早めの誕生日ケーキです。

ケーキ作りを手伝うのも楽しいかなとも少し思いましたが、休みの日までキッチンにいたくなかったので、私はカメラを持って少し散歩をすることにします。あれだけ続けていたランニングも最近続いていた雨でパタンと辞めてしまい、雨が止んだ今も走る気になれず、それならとことんゆっくり歩いてやろうと、いつもは行かないネイチャーウォークと呼ばれる道へ向かいます。

この道に入るのは久しぶりです。1ヶ月以上ぶりかもしれません。昨シーズンの初めは毎日のように来ていた気がしますが、今シーズンは片手で数えるほどしか足を踏み入れてません。久しぶりではありますが、倒木の数が増えているのはわかります。きのこや苔、植物を観察しながら、進みます。

小雨が降り始め、トイレにも行きたくなったので、小屋に戻って桃を食べ、その後は昼寝をすることに。スタッフディナーの時間には起きようとアラームをかけます。が、気を失うような眠たさで結局18:00まで起き上がることができず、皆が食べ終わった後にスタッフルームへ行きます。

18:00にHシフトを終えたサンと一緒に夕食を食べ、スタッフルームでしばらくとだらだら。人が出入りするスタッフルーム、皆で楽しく話す時間もあれば、気づけば携帯を握りしめ誰も話さず無音で時が過ぎていく時間もあります。それは去年とは大違いで、携帯を扱うのが悪いわけではありませんが、それでもやっぱりその光景はどこか寂しさを覚えます。

昨シーズンはスタッフルームに1台あるパソコンだけでしかインターネットが使えなかったので、インターネットが自分の携帯で使えないと「これもできないあれもできない」と不便なのを痛感、そしてインターネットが使えることののありがたみを感じていました。でも、そう感じたのは最初だけで、数日も経てば「インターネットはなくても生活できるし、使えれば使えるだけ時間をそれに費やしてしまうこと」に気づきました。きっと今年もインターネットが自由に使えない環境であれば、無言で携帯をいじる光景はなく、皆で会話をしていたでしょうし、外に出て歩いたり本を読んだり携帯以外の何かに時間を費やしてきたでしょう。

私としてはここでインターネットが使えるのは私は反対(笑)。ネットがない環境の方が心地よいということです。その方がここでの生活を十二分に楽しめていた気がします。ついつい理由もなく携帯をいじってしまう自分が嫌になってしまうのです。

なぜか私にしては熱く語ってしまいました。

リリー「明日のお昼、皆でチーズケーキ食べれるかな」仕事を終えて携帯を扱っていたリリーが口を開きます。私「チーズケーキ作ったんだね!明日、エミリーは朝のシフトで仕事を終えたらすぐに朝のボートで街に出るはずだよ」アレックス「んじゃあ、朝ごはんにチーズケーキだね!」私「明日はエミリーはバタバタしてるんじゃないかな、今からでもいいと思うよ。もしケーキを今から食べるならささっとチャイも作るよ!」時間は20:30、皆でチャイにチーズケーキを食べるのに遅くはありません。

エミリーは私のチャイを誰よりも”愛して”くれているので、きっと作れば喜んでくれるはずです。サンが手伝ってくれると言うことで2人でチャイを作り、リリーはケーキを冷蔵庫から持ってきて、ろうそくの準備をします。今日来ているガイドもスタッフルームにやってきて、電気を消して皆でハッピーバースデーソングを歌い、ケーキを食べてチャイを飲みました。チーズケーキは美味しく、チャイも時間をかけて煮出さずに作ったにしては上手くでき、ほっと温まりながら飲み干します。

エミリーは22:00までマネージャーシフトで仕事があるので、皆と一緒に食べることはせず、ラウンジやキッチン、オフィスを行ったり来たり忙しなくしています。皆がケーキを食べ終えベッドに戻った頃、仕事が落ち着いたエミリーはスタッフルームにやってきます。「あら、もうみんな帰っちゃったのかしら」その場にいた私とサン、エミリーで消灯までしばらくあれこれ話をしてチャイを飲み続けました。

ニュージーランドの貧困の差、チャイニーズニューイヤーの話、日本の正月の話、来シーズン戻ってくるかどうかの話、などなど。エミリーによると、見習いcookロビンは今シーズン実はjob applyしていたそうです。シーズン途中に6週間の休暇を取りたいという条件で応募したところ会社に雇ってもらえなかったとのこと。「その話を聞いて私、笑っちゃったわよ。そんなことできるわけないのにねぇ。Originally you and he would be in the kitchen together again」とエミリー。I would be happy then!!! 今だに、ロビンとケイシーと働いていたのが懐かしくなるのは私が過去に固執し過ぎていると言うことでしょうか、、、。

エミリーとゆっくりじっくり座って話をする時間はあまりないので、彼女のウィークオフ前に話せてよかったです。

さぁ、明日は私の好きなシフトPotsです。これから数日はcookシフトではないのでスタッフミールから解放され、嬉しい限りです。

▲定点観察

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