日記を書こう、書こう、と思うだけで、いつものように1週間経ってしまいました。cookシフトの連勤が続く毎日ですが、今シーズン、これまでにないくらいストレスが少なく、追い詰められながら仕事をしている感がありません。ここまできたら、あと半年でも1年でも続けられそうな気はしますが、シーズンが終わるまで2ヶ月を切りました。シーズンが終わったあと何をするのか、皆それぞれ仕事を探し始めたり、毎日やってくるガイドと情報交換をしたりしています。一方私は、日本に帰る航空券をポチッと購入し、1日でも早く帰り家で干からびたように寝るのが楽しみです。日本で1シーズン+ニュージーランドで1シーズン=ぶっ続けの1年間の山小屋生活、今回が2回目となりますが、これ以上続けるのは精神的に無理し過ぎな気がします。お腹いっぱいですし、もういいでしょう。家で絵を描かせてくれ・・・。
それからライブに行くのも、楽しみで仕方ありません。日本へ帰る前にちょうど良いタイミングでオークランドでのライブがあるので、参戦。帰った後にも1つライブに行くことにしました。
キッチンでの音楽
音楽の話をすると、何度か山小屋日記にも書いていると思いますが、常にキッチンで爆音ミュージックが流れているのがニュージーランド。しかし私がcookをやっているときは無音または音量を下げて流しています・・・。爆音ミュージックに負けない声量で叫びながらガイドやスタッフが会話するのが日常なのですが、私の好みの音楽をそんな大音量で流す気にはなりませんし、会話をするときは周りの雑音を取り除かないと、英語が聞き取れません・・・。
遠慮気味で音楽を流している私ですが、それでもクリスマスにスピーカーを手に入れた時よりは、遠慮が減った気がします。2ヶ月前は何を流したらいいのか、皆の音楽の好みは?など、あれこれ考えていましたが、今はその日の気分で色々流しています。毎日何かしらSpotify 任せで音楽をかけているので、普段自分から進んで聞かないようなジャンル、アーティストの曲も聴くようになりました。大抵そのアーティストにハマると全てのアルバムを何度も何度も聞き返してどっぷり浸かるタイプでさらりと音楽を聴くのは違和感を感じますが・・・。
音楽をそんなふうに流していると、人によってはわざわざ「Is this your music? I love it!」と私が流している音楽に対して良い感じ!と声をかけてくれます。
新人ジェイ
一つ前の記事に書きましたが、83日目には、助っ人として1人新しいスタッフ、ジェイがやってきました。出身はイギリスですが、10年ほど前にニュージーランドに移住してきたそうです。24歳とM小屋では最年少になりますが、とても落ち着きのある青年です。人の話をきちんと聞いて、仕事もきちんとこなし、わからないことはきちんと確認することができます。こんな人、いそうでいないような気がします。この1週間一緒に働いて、なんだか関心してしまう私。素敵なお母さんに育てられたんだろうな、とおばさん目線で見てしまいます。文句を言うこともなく、休み時間には小屋周りの散歩を楽しみ(どちらかというとランニング)、湖でも泳いで、誰よりも2週間だけとM小屋での時間が限られているのもあり、小屋生活を満喫しているようです。
フローターシフトとクララの日本語
彼が1人増えたことで、毎日フローターシフトという新たなシフトができました。フローターに充てられた人は、フロートする=小屋の中をフラフラ漂い(笑)、部屋掃除や私のキッチンでの仕事など皆の仕事を手伝います。クララは3回このシフトをする機会があり、午前中はキッチンで私の助手をしてくれました。
私からフローターに何を頼むのか、私の自由ですが、私からはクララに夕食サービスに向けて野菜の数を数えてもらったり、ベイキングの材料の計量をしてもらったりなど、簡単な仕事をお願いしました。もちろんおしゃべりしながら仕事をしますが、クララは「夜ご飯は6:45からです」を日本語で言えるようになりたいということで、何度も何度も繰り返し、練習。というのも、Hシフトの際、お客さんが小屋に到着した時に食事の時間や小屋のざっとした説明をしなければなりませんが、日本人のお客さんの中には英語がわからない方もいらっしゃいます。数日前にクララは夕食時間を英語で伝えようとしたところ、日本人のお客さんに伝わらず、その方が持っていた翻訳の機械はクララのフランス語訛りの英語を認識できず・・・。ジェスチャーで伝えようとしたところ、それも伝わらず・・・。フランスでは6を示すとき、片手を5の手、もう片方の手は親指を立てるそうです。「日本は片手を5、もう片方の手の人差し指を立てて6だよ」とクララに教えました。
英語、フランス語、日本語、エストニア語
クララとルイはフランス出身なので、2人はよくフランス語で会話をしています。私は大学でフランス語を1年学びましたが、ありがとう、はい、こんにちは、元気ですか?程度しか覚えていません。2人が話しているのを聞いていると、早口で到底何を言っているかわかりません。フランス語には動物や果物を使った諺がいろいろあるんだよと、特にルイは毎日のように教えてくれます。ユーモア、遊び心があるというか、なんというか。例えば、「あなたの苺を持ってきて」は「こっちにきて」となるそうで、苺は鼻、つまり顔を持ってきて=こっちにきて、となるそうです。
小屋のスタッフの出身地はというとクララとルイがフランス、私が日本、セシアはエストニア。シェリーとエリーはニュージーランド、オリビアとリンはカナダです。セシアはエストニア語が母語ではありますが、10代の頃にオーストラリアに移住し、英語はネイティブレベルで、日常生活や仕事で英語を使うことに対して一切困っていません。そんなセシアにエストニア語のことを聞くと笑いながらいつも「useless language!」と言っています。フィンラン語と近いようで、世界の言語の中でも難しい言語の一つだそうです。「でもね、日本人がエストニア語を学ぶと、訛りがなくて発音が綺麗だよ」日本語とエストニア語は、母音が近いようです。
言語の話や、それぞれの言語での言い回し、文化の話はよくしますが、86日目にはセシアとクララとお金の話を1時間ばかししました。セシアがお金が大好きだということは前から知っていましたが、その話をさらに深掘り彼女の今後の計画についても教えてもらいます。アパートメントは2つ持っており、金に株も持っているとのことです。お金に働いてもらって、そのお金で買いたいのは、クラシックカーだそうです。そんな話をしているセシアはニコニコ、いやニヤニヤ。「シーズンの最初は、ホステルのcoffin(ホステルのベッドが棺のような空間なのでそう呼んでいます)で、私なんでこんなところにきてしまったんだろうって泣いてしまうこともあったけど、今はもう乗り越えたし来年も戻ってきてもいいかな!」確かに彼女のいう通り、お金を貯めるには、この仕事はもってこいです。
スタッフミール
毎回10日連続で夕食を作るcookのシフト、凝ったものを作ったり、新しいレシピに挑戦したり、そんな気力はなく、10日間のうち8日前後は毎回同じメニューをリピートしています。それでも皆美味しい美味しいと言ってくれるので、まぁ、良いでしょうか。同じものを作るにしても今回は入れる野菜を変えてみようとか、もっとコッテリできないだろうか、とか改善はしているつもりです。ここ最近で上手くできた!と言うのは、ナチョス。私が作るといつも野菜ばかりでトマト缶の酸味が強く味が薄め。今回は、G小屋でアリスが作ってくれたようなしっかり味の濃いものにしたい!と思いレシピに忠実に、勘に頼らず作ってみました。成功。

その他には、唐揚げ、ラザニア、フィッシュバーガー、カレー、エッグヌードル、ライスヌードル、チャーハン、白身魚の味噌オーブン焼、などなど。

▲唐揚げは初めて!!!オーブンで作ってみましたが良い感じ。すこぉしドライになったので、もう少しジューシーにできれば良い・・・
良い雰囲気
シーズンの初めのカオスな状態から、皆が暮らしに慣れて緩んでくるクリスマス前後の状態、それを乗り越え、今はとても小屋の中が良い雰囲気になってきた気がします。もちろん私は、心の中で怠けもののスタッフや、ゆるりと仕事を進めるスタッフたちにイラっとすることは多々。それでも、以前よりは皆お互いの仕事を助け合ったり、抑えるべきことは抑えられるようになったりしているような?ジェイが来てスタッフが1人増えたことで、一人当たりの仕事量が少しずつ減り、カリカリしながら仕事をする必要が無くなって、皆それぞれに余裕ができた、そんな気もします。こういう状況を目の当たりにすると、やっぱり人間休むって大事だよな、とか、労働時間は短ければ短い方が良いよなとか、考えてしまいます。風通しが良い職場、コミュニケーションがうまく取れる関係、それ以前にどれだけ休めるか、どれだけ短く働けるかで、個々のメンタルが安定し、雰囲気が良くなる気がします。私が何か組織を作るなら、休み時間の確保、これを第一に考えるでしょう・・・。
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さてさて、今回の日記はこの辺で。88日目時点では、明後日のリサプライの日のお天気は悪そうです。私とクララはウィークオフに出る予定の日です。前回のようにならないことを願うばかりです


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