48日目 シェフへの道/午後は滝へ

今日はMC。シフトを終えれば私のweek offが始まります!!!

仕事を早く終わらせれば朝のボート、ゆっくり終わらせても夕方のボートで街に出ることもできたのですが、慌てて仕事をしたくないですし、外に出る前に洗濯もしたいです。それから街で泊まる泊数が増えるので節約ということで明日の朝のボートで街に出ることにしました。

MCシフトは久しぶりでしたが、6:20にベッドから出て、6:30から全速力で(笑)仕事を終わらせて、なかなか良いペースでスタッフミールに取り掛かることができました。昨日の夜頭を捻って考えた、豚のひき肉+豆腐のハンバーグを作り、ベジ用にはナスを薄く切って、ひよこ豆ペーストを巻いた創作料理を作ります。去年何度か私やケイシーが作っていた料理です。

ハンバーグを焼きながら、赤ワインとトマト缶でソースを作って煮込み風にしたら良いのではと思いつき、もちろん日本語でレシピをググってみます。ここにはウスターソースやデミグラスソースはないので、あまり参考にならないレシピばかり。こうなったらexperiment するしかありません、、、。トマト缶に赤ワイン、塩にオリーブオイル、玉ねぎを薄く切って煮込んでみます。味見をするとアルコールが抜けておらず、ワインとトマト缶の酸味で、how can I fix this?!?!状態。赤ワイン入れすぎたかな、、、。失敗したらどうしよう、、、。この量のトマト缶を無駄にすることはできません、、、。玉ねぎがしんなりしてアルコールが抜けるのをしばらく待ち、もう一度味見。

、、、、、??!

なかなか良いのでは。これで赤ワイントマトソースの作り方を学んだ私。量は全て適当ですが、きっと次回も勘で作ることができるでしょう、、、。

ティナが仕事を始める前に私はキッチンから出たく、急ぎに急いで13:00前には仕事を終わらせることができました。彼女もおそらく私がいない方が仕事がしやすいのでしょう。そんな気がしています。お互い変に気を遣わなくて良いからです。彼女には口頭で引き継ぎをしてキッチンから抜け出します。「カボチャのローストとマッシュポテトはオーブンであっためてもらって、ベジ用にはナス、こっちは豚肉で、トマトソースをかけてオーブンであっためて。サラダは昨日の残りが冷蔵庫にあるからそれを使って、ティナはあとひとつ簡単なサラダ作ってくれたら十分じゃないかな?」

カボチャのローストはいつもティナやアリスが作ってくれるのを真似して作ってみたのですがなかなか美味しいです。彼女たちはいつもスパイスを色々混ぜていますが、私は今回シナモンとクミン、塩、オリーブオイルで試してみました。そしてウォルナッツも。想像以上に美味しい。

オーブンはこの小屋に来てからよく使うようになりましたが、本当に便利です。家に欲しい。徳沢の小屋にもありましたが使ったことはありませんでした。野菜を切ってスパイス振りかけてオーブンに入れて焼いたら、それで出来上がり、とても簡単です。野菜でなくても肉や豆腐なんかも簡単に料理できます。もちろんbakingもです。昨シーズン中よりも今シーズンはオーブンをよく使っています。使ったことのないもの、作ったことのない料理は、“よくわからない、何か難しそうなもの”と勝手に脳が拒否反応していましたが、ここに来てから着実にレパートリーは増え、できることが増えました。

それでも、皆にshe is our chef、hi chef とかなんとか声をかけられるのは、全くもって慣れません。とくにジェイミーやアレックスはよく私のことをそう呼びます。皆からすればchefなのでしょうが、私自身料理が特別好きなわけでもありません、、。食べるのは好きですし、やりがいといえば、皆に美味しいといってもらえたときでしょうか?常に頭を使って同時進行で仕事を進めなければならず、学ぶことはたくさんあるので飽きることはありません。毎日が勉強です。

今日のトマトソースの煮込みハンバーグ((風))は皆に喜んでもらえ、エミリーやジェンが喜んでいました。ソースを作るのに失敗したんじゃないかとどきどきしたという話をすると、赤ワインの入れすぎなんてないわよ、アルコール飛ばせばいいだけだからね!とエミリー。そしてガイドのクリスも「これ誰が作ったの?美味しいね、is it you ?ありがとう美味しいよ!」と。また気が向いたら作ることにします。

(日記に今日のような料理の話を詳しくことはあまりありませんが、毎日こんな調子で料理をしています。)

話は変わって、皆で滝に行ったことを書き残しておきます。こんな滝がすぐそばにあるのをhow could I miss this!!とても気に入りました。

デイジーがここ数週間で見つけたという滝。デイジーがガイドで、メグ、エリック、メグの友人2人、私の6人で昼から行くことになりました。山からボート乗り場のある湖へと流れている川がいくつかあるのですが、そのうちのひとつを上流へ向かって歩いたところにあるという滝。彼女は既に3回来ていますが、毎回違うルートを辿っているそうです。というのも、正確な目印がなく、彼女の直感と聞こえてくる滝の音だけがたより。今回も多分こっちだと思う、いやこっちかも、の繰り返しで道なき道を歩いていきました。腰あたりまであるシダをかき分けながら歩きます。足元にはフカフカに湿った倒木や苔、時には小さな川をじゃぶじゃぶ渡って、時にはスルッと滑ったり、沼にハマったりしながら。エリックとデイジーは裸足、途中から他の皆も裸足になり始めます。

デイジーの勘は今回も間違うことなく、皆で無事滝に到着。滝は3つあり、3つ目の滝は想像以上に高さがあり、滝壺ではちょうど泳げるようになっています。辿り着くまでに渡った川の水でさえ冷たく足がキーンとしてたまらないのに、デイジーは滝で泳ぐ気満々。他の皆はバスタオル持ってこなかったし、と言って泳ぎはパス。彼女1人戸惑うことなく水の中に入っていきます。こんなに冷たい水の中にザブンと浸っていくなんて、心臓止まりそうと、私はただ見るだけ、、、。

それにしても、滝、そして周りの木々や植物、岩、苔が美しいです。普段人が入らない場所だからか、森の匂いが深く感じます。1人でここに辿り着ける自信はないのでデイジーに近いうちにガイディングしてもらおうと思います。

帰りは行きと違うルートで帰りましたが、それもまた息を呑むような景色が何度も目の前に現れ、去年6ヶ月何してたんだ、、、と何度も思いました。こんな場所がすぐ隣にあるにも関わらず部屋に篭ったり何度も同じ場所を往復していた自分が恥ずかしいです。今シーズン既に1ヶ月半経っていますか、シーズンが終わるまで、小屋周りをもっと歩いてみようと思います。こんな場所に6ヶ月住めるなんて、幸せ、限られた人間しかこんな経験はできませんから。

夜は洗濯をし、この日記を書いて、友人と電話。最後に会ったのは去年一緒に槍ヶ岳(そして昨日描いた”湖”に行った時です。あれ以来、1シーズンニュージーランドで働き、日本に戻って半年過ごし、そして今2シーズン目を過ごしている私。彼女と最後に会ってから、数えきれないほどのことが起きました。消灯までの1時間ではcatch up にはnot enoughです。同じ職場で働き、休みの日は一緒に山に登っていた仲ですが、私が仕事を辞めてからは1年に1度会えるかどうか。それでも会った時、電話した時には変わらず5、6年前のように話ができるので嬉しいです。そして、ニュージーランドのこの僻地で懐かしい声、日本語を聞くと、ホッとします。

明日は、槍ヶ岳に一緒に行ったもう1人の友人が、街へ車で迎えに来てくれる予定です。彼女は、去年この小屋に遊びに来てくれました。それ以来ぶりですが、きっと彼女とも、昨日会ったかのようにたくさん話せる気がします。明日が楽しみです。

▲定点観察

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