今日はKHシフト。キッチンハンド、つまりキッチン周りのあれこれをやるという仕事です。食洗機はDシフト(Dishes)の仕事なのでそれ以外の雑用だったり、食事の盛り付けやcookの補助をすると言った感じ。
今晩は、ゲストの予約が入っておらずお客さんは来ませんので、昨日から泊まっているお客さんの朝食をサービスし、片付けをして、部屋掃除をすればフリー。
部屋掃除をするのは小屋入りしてから初めてで、ブリッジと二人でベットメイキングをしながらおしゃべり。おしゃべりしながらベットメイキング、と言うべきか。
過去に働いたG小屋と、M小屋ではシフトの組まれ方や仕事の進め方、人員配置のされ方が異なるので、二人であーだこーだ言いながら、掃除を済ませていきます。
G小屋は収容数50人の定員に対して毎日ほぼ満室状態が続きますが、M小屋は定員40に対して半数の日もあればそれ以下の日もあり、満室になることはほとんどありません。週に1回あるかどうか。なので、スタッフの数も半分で、M小屋には常に5人しかおらず、うち1人はcook。小屋での仕事の回し方が違うのは仕方ありませんが、G小屋ではああだったこうだったと、私もブリッジもどうしても比べてしまいます。
掃除を終えた後は、シェリーが作ってくれた昼食、マッシュルームリゾット食べ、発注作業をシェリーとおさらいし、解散。私とブリッジは森林限界を超えて見晴らしの良いところへ。マネジャーのリン、cookのシェリー、アテンダンドのオリビアは反対方向にあるE滝へ行くということです。5人で仲良くE滝に行こうよとリンからの声かけもありましたが、ブリッジは大勢で(といっても5人ですが)何かをするというのは好まない性格なのできっぱり断り、別行動。
オーシャンピークコーナー、通称OCTと呼ばれる場所を目指して私たちは14:30に出発。お天気が味方してくれました。

▲一昨日の嵐のような雨で湖の水位がまた上がっています
小屋から1時間足らずで行けると皆に聞いていましたが、私とブリッジは時間を気にすることなく、ゆっくりゆっくり登っていきます。彼女は仕事のことや上り坂に対しての愚痴が多め(笑)。そうこうするうちに森林限界を超え、私たちの小屋の側にある湖を上から見下ろします。

ここを歩くのは、私は3回目。1番天気が良いです。しかも山は雪をかぶっています。夏山もいいですが、春や秋の雪がついている山々も、美しい。この時期に歩くことができてラッキーです。
愚痴しか出てこないブリッジも(笑)、この景色を見るとさすがに嬉しそうにしています。「でも1回で十分、2回目は絶対ないよ、絶対ね」
一旦開けてからは、ジグザグと標高を上げていき、遠くの山が視界に入るようになり、湖が遠くなっていきます。

1時間と少しで、こんな景色を望める場所にいるなんて、、、。山登りを始めた頃のような興奮はもうありませんが、植物の緑や高山の空気に囲まれて生活できること、本当に感謝です。こういう場所にいると身体がとても安心しているのが、感覚的に分かります。

OCTはあの辺だ、という話は聞いていましたが、何か目印があるのか、具体的にどんな場所なのか確認せずに来てしまったので、私とブリッジはここだろう、というところで休憩。持ってきたお菓子を私は日向で、彼女は日陰で食べて、少し休憩します。

▲向こうに連なるのはDarran山脈(多分)
帰り道も二人でおしゃべりしながら下山。私は寒い寒いと言いますが、暑がりな彼女は日向に出た途端、砂漠のように暑いと冗談を言っています。手袋をしているにも関わらず寒い私は半袖を着ているブリッジの手を触ってみてびっくり、カイロのようにあったかいです。彼女も私の冷たさに流石に驚いていました。
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小屋に戻った後は数日分の溜まった洗濯をして、冷蔵庫にある余り物を食べ、スタッフルームにいたリンとオリビア3人でワインテイスティング。小屋のバーに置いているワインは開封してから日が経つと、wastageワインとなり、私たちスタッフで飲むことができるのです。2人ともカナダ出身なので、カナダ英語とキウイ英語、アクセントの違いなんかを話していました。カナダではトイレのことをwashroomと言うそうです。ニュージーランドやイギリスではtoilet、アメリカはrestroom。2人にとってはtoiletはアグレッシブすぎるということでした。便器と言っているような感覚なんでしょう。
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今日でアテンダントシフトは終わり。明日から11日間の怒涛のcookシフトとなります。


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