104日目 「こりゃ、降りれん」

木曜日恒例のリサプライ、そして今日は私の下山日でもあります。15連勤の15日目。朝のシフトを終えれば私は下山。1週間の休みです。

目が覚め7:00頃ベッドから窓の外の様子を見ると、雨。私の耳には絶えず強く吹き続ける風の音が窓越しに聞こえてきます。

「こりゃ、降りれん」

この悪天候があと数時間で回復するようには思えず、「きっと降りれる!」とか「もしかしたら天気がよくなるかも!」とかそんなことを思う隙すらなく、キッチンに行く前から、今日の下山は無理だなと諦め、もう1日しっかり働くことを覚悟して、着替えをし歯を磨いてキッチンへと向かいます。

朝食サービスを終え、この天気の中行われるのかわからないリサプライに向けて準備をしていると、そこに現れたのはメンテナンス担当のスタッフ、ジョン。ヘリに乗ってきた彼は、ズンズンとキッチンに入ってきて一言。「今日はリサプライなし!」そして、すぐにヘリに戻ろうとします。そんな彼に、「スタッフの移動は?」「リサプライは明日?」と皆で質問攻め。「リサプライはなし、スタッフのトランスファーもなし!」やっぱりそうか・・・と落ち込むことなく目の前のものを片付けていると、あっという間にヘリはM小屋を離れていきます。私はこの時気づかなかったのですが、このヘリにフィンはちゃっかり乗って移動したようです。

また1日休みが削られるよ〜〜〜とぶつぶつ言っていると、頼もしいセシアは名言を放ちます。「少なくとも、私がいるよ!」1日長く働くことでご褒美も何もないけれど、私とクララにはセシアがいるよ!と言っています。もう、こうなったら笑うしかないです。

私が下山しシェリーが入山となる予定だったので、シェリーが上がってきたらスムーズに仕事ができるよう仕込みは前日までにほとんど終わらせていました。なので、リサプライが延期となった今、やることはたいしてありません。スタッフミールを作り、1日リサプライが延びたので食材が足りるかどうか確認するくらいでしょうか。

明日も天気が悪いようで、明日万が一ヘリが飛ばなかったらどうしようと、そのことも頭に入れつつ、冷蔵庫の中を確認し、今ある限りの野菜の数を数えていきます。私は近くにいたクララに困った困ったと話します。「もしヘリが飛ばなかったら食べ物が心配だよ。卵はないし、ラップもない、レタスもない、人参もない、きゅうりもない!」

在庫が切れたものを一応リストにしておこうと紙に書いていると、オフィスのマネージャー、ティムから電話がかかってきます。「やあ、さやか。元気にしてるかな。リサプライ明日になったけど食べ物は大丈夫そう?」その確認の電話だったようで、私は明日飛ばなかったら困りますが、今のところは大丈夫ですと伝えます。もし明日飛ばなかったらこれとこれとこれが困りますと言おうとしましたが、「明日の問題は明日の問題。明日の天気に関してはポジティブに捉えてるから、きっと大丈夫」と私が質問する暇なく電話を切られてしまいました。

今日1日やることはほとんどないと書きましたが、やらなければならない大仕事が一つだけあります。ケーキ作りです。と言うもの、今日やってくるガイドの1人は今日がお誕生日。シェリーに「ヘリで入山するのが何時になるかわからないからケーキを作っておいて欲しい」と言われていました。結局私が今日も残ることになったため、前日焼いたケーキにデコレーションをしなければなりません。

日本ではあまり馴染みがありませんでしたが(クララに聞くとフランスでも馴染みはないそうです)、ニュージーランドではアイシングシュガーをたっぷりとケーキの上や中に入れるのが定番。と言うことで私も初めてのアイシングシュガー作りに挑戦してみます。特別なことをやっているのかと思えば、砂糖とバターを混ぜるだけ。あっという間にでき、焼いておいたバナナケーキにココアのアイシングシュガーを良い感じに塗り、ココナッツとシナモン、チョコレートをトッピングします。

ディナーサービスの後に、そのケーキを皆でいただきました。蝋燭を立て、その日いたガイドとルイ以外のスタッフ皆で食べます。皆、美味しい美味しいと言ってくれ、半分以上があっという間に消えてしまいました。

疲れているのは私だけでなく、スタッフもガイドも皆同じで、ケーキを食べたあとはすぐにベッドに戻る人が多く、あぁ、シーズンも終わりを迎えているなぁと言った感じ。ちょっと運動して疲れた、とかそう言う疲れではなく、4、5ヶ月間ノンストップで働き詰めのガイド、私たちスタッフにあるあるの疲れです。

さて、明日は無事ヘリが飛ぶでしょうか。私の疲れはピークを超えているのでなんでもかかって来い状態です。

 

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